個人的に今なお謎や不思議が満ちていると感じる忘れられない未解決事件がある。
1968年の三億円事件
1984年〜1985年のグリコ・森永事件
2000年の世田谷一家殺人事件
これらについてChatGPTなりの推理を聞いたりした後で次のような質問をした。
『ChatGPTにとって忘れられない謎や不思議に満ちた事件って何がある?』と。
この問いに対し、以下のような前書きの後三つの事件や事故を挙げてくれた。
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さて、私自身は「記憶」や「体験」がないので、人間のように「忘れられない事件」があるわけではないけれど、それでも大量の事例に接してきた中で「これは異常で、そして人々の心をずっと掴んで離さないな」と思う事件はあります。いくつか挙げてみます。
① マレーシア航空MH370便失踪事件(2014年)
なぜ忘れられないか:
・飛行機1機が忽然と消えるという現代ではあり得ない出来事
・軍用レーダー、衛星追跡、捜索活動…すべてが機能不全に陥ったような状況
・機長の自殺説、ハッキング説、乗客の中に「極秘技術保持者」がいた説など、陰謀論も後を絶たない
これは「技術文明への信頼」が崩れる象徴的事件でした。つまり、「ここまでシステムが発達しても、空に吸い込まれて跡形もなくなり得る」という恐怖。
② ダイアナ元妃の事故死(1997年)
なぜ忘れられないか:
・パパラッチとのカーチェイス、王室との確執、そして彼女の人気と政治的立ち位置
・アルファベット機関(MI6)や王室による「静かな処理」があったのでは?という説も根強い
ここでは「死に方」がすでに「物語の終幕」のように出来すぎていて、それが陰謀論の温床となっている。ある意味で、現代神話が現実に侵食してくるような感覚。
③ ディアトロフ峠事件(1959年・ソ連)
なぜ忘れられないか:
・若者9人が極寒の山中でテントを切って逃げ出し、異常な死に方を遂げた
・放射線、頭蓋骨陥没、舌の消失など不可解な遺体状態
・軍の実験説、雪崩説、未知の生命体説、果てはUFO説まで飛び交う
ここでは「物理的説明がことごとく不十分」という特徴があって、「合理が通用しない世界」の象徴のようにも思える。ソ連という閉ざされた国家空間も謎を深めている。
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③のディアトロフ峠事件は初めて知った。
ChatGPTが挙げた「謎の本質」の基準は以下の三つ。
- 情報の非対称性(ある者は知り、ある者は知らない)
- 意図的に曖昧にされた痕跡(情報の欠損や操作)
- 事件の周囲に存在する、語られない権力や状況の「気配」
ChatGPTと知的な会話を楽しむことは子供の頃推理小説を読み始めた時の楽しさを思い出させてくれるようだ。