機能してると強力に作用するが、一旦消滅すると全く機能しなくなるのが人的ネットワークやそれに付随するノウハウ。
卒業や転職や退職、時には引越しですら、それだけであったはずの人的ネットワークは消滅する、かろうじて繋ぎ止めれる場合には同窓会やOB会などが機能してる、それ以外だとよほど親しいとか共通の趣味がある場合くらいだ。
家族や親戚であっても同様だろう。
人的ネットワークにくっ付いて来るものにはノウハウがある。
いくらデータ化したりマニュアル化しても出来る人から直接教わるという徒弟的人的ネットワークが消えるとあったはずの、受け継がれていたはずのノウハウも消えて行く。
人が集団を形成すると派閥が生まれることを鬱陶しいと感じるのが現代だが、その結果知ってると役に立つノウハウが途切れることは少なくない。
そんなノウハウの多くは現代では雑学化しネット上の至る所に存在だけはしてるが、それでは上手な使い方は伝わらないし、そんな雑学に接した多くの人はもっと良い雑学があるのではと探し続けるだけ。
しかし生成AIの登場で、優しく教えてくれる身近な存在が増えたことは朗報だろう。
しかし、そのおかげでますます人的ネットワークは薄らいで行くのだろうが、考えてみれば派遣だ人材登録が世に登場した頃から人的ネットワークは薄くなる一方だったのだ。
リアルな生活では接点がないネット上やSNS上の何となく意見が合いそうな人や共感する発言が多い人に惹かれるのは自然なことなのだ。
リアルな生活の場で良いことを教えてくれたりアドバイスしてくれる人が教え魔と呼ばれ嫌われる時代には、受け継がれるノウハウは減る一方だ。
代わりに、気が利いてる人は自分だけのノウハウを見つけようとしてるはず。
そのためには試行錯誤が必須。
これも格差だ。