違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

ジェボンズのパラドックス

興味深いツイートがあった。

 

 

初めて目にするのが『ジェボンズのパラドックス』なるワード。

 

ジェボンズのパラドックスとは、ある技術が資源(時間・労働・エネルギーなど)の使用効率を上げると、その資源の総消費量は逆に増えてしまうという現象で、19世紀のイギリスの経済学者ウィリアム・ジェボンズが観察したのは、蒸気機関の効率が上がって石炭の使用が減ると思いきや、むしろ石炭の需要は増えたという事実でした。効率向上によってコストが下がり、より広く使われるようになったためです、とChatGPTが教えてくれた。

 

〈参考〉

ジェボンズのパラドックス Wikipedia

 

 

このジェボンズのパラドックスの理屈はAIの進化や深化が人の仕事を奪うと言われることにも当てはまるのか、もしそうだとすると一旦は奪われたかに見えても新たな多数の仕事が生まれることになりそうだが、さてそんなに楽観して良いのだろうか?

 

再びChatGPTに聞くと、AIが奪うのは職種ではなく作業内容と答えた、なるほど。

 

周辺技術の発達は効率化を促すが、それによってやるべき仕事はますます増えるとして、その一部が人間担当として残り続けるということだろう。

 

超高度な作業に関してはできる人は限定されるしそういう場合は報酬はとても高いはず、一方で募集が掛かる仕事の多くはというと低賃金の可能性が高いだろうが、特別な技能や能力が要求されなく低賃金以外はストレスのない環境が確保されるのであれば喜んでやる人は意外と多いかもしれない。

 

ジェボンズのパラドックスに関しておもしろいツイートがあった。

 

 

 

英文だが簡単に翻訳出来るので目を通すと分かりやすい事例が紹介されていた。

 

  • 渋滞を緩和しようとして道路を増やしたら、もっと車が増えてもっと渋滞が増えた

 

  • ハリウッドでコスト削減のためにCGを導入したら視聴者の期待値が上がってCGのコストも急増した

 

 

なんだか最近の米不足&価格の高騰にも通じるような気がしてくる。

 

日本国民の米の消費量に応じて生産量を減少させていたら突然米の供給不足&価格の高騰を招いたという現象はまさにジェボンズのパラドックスに思えないこともないなと思えてくる。

 

裏目に出るあるいは読みが外れたとも言えそうな現象には奥の深い理由が隠れてそうだ。