『なんでも出来るよ』といわれるものを活用して実際になんでも出来る人は、ほんのほんのひと握りの人だけだ。
Windows95で一気に普及が加速したPCだが、その頃の遣り取りを思い出す。
『パソコンって何が出来るの?』
『何でも出来るんだよ』
こう言われてPCを買った人の多くが『パソコンって結局何にもできないじゃん』と言ってるのによく出くわした。
そんなPCは今では何でも出来るなんて思われてないが、生活にも仕事にも必要不可欠だと思ってる人はたくさんいるはず。
実は今、またまた3Dプリンタに興味を持っている。
初めて興味を持ったのは約10年前、電子工作の専門店でデモをやってるのを見て、『すごいな、なんでもできそうじゃん』と思ってしまったのだ。
気持ちがフェードアウトするのはいつも『何を作ろうかな』と思った時で、『なんでも作れそうだけど、作りたいものは別に無いんだよな』、こう思ってフェードアウト。
その後2~3年経つとまた興味がぶり返す。
3DのモデリングをするためのCAD的なソフトの使いこなしやそれに掛かるコストもネガティブに作用し、『そんな思いを乗り越えてまで作りたいものは無いんだよな』でフェードアウト、こんなことを繰り返してばかりいる。
そしてまた気持ちが再燃してるのが今。
今回はこれまでと違い生成AIを使ってさらっとできるんじゃないかななんて都合の良いことを思いついたからだ。
わたし如きのことだから生成AI(ほぼChatGPTだが)は無料のものだ。
試しに使ってみたら、ソフトの使いこなしができないわたしですらもう少しできる程度のことをした時点で、『一日のデータの許容量に達しました、24時間後まで使えない』と言ってきた。
まあ今回はそれならそれで別のアプローチを模索しようという気にはなっているのでまだフェードアウトはしていない。
『なんでもできそう』と思い込むことで上がるモチベーションは、『なんにもできないじゃん』で一気にフェードアウトする、こういうことはきっと多くの人に起きているんだろうなと自分を慰めたい。