5月21日、講演で「米は買ったことがない」「売るほどある」などと発言し批判を集めた江藤拓農林水産大臣が辞任することから令和の米騒動に新しい展開が始まったように感じていた。
そう感じたのは、江藤大臣の実質的更迭後すぐに石破茂総理大臣の『米は5kg3000円台でなければいけない』と発言したがこれが大不評だったからだ。
世間やマスコミから『いや、米は元々長らく5kg2000円台が当たり前だったんですけど』と反発を受けていた。
きっとそんな流れを真っ正面から受け止めた結果だろうが、今朝5月23日、小泉進次郎農水大臣が『6月に店頭に並ぶ備蓄米は5kg2000円台で』と発言した。
各種のプレゼンでは要所要所で具体的な数字の提示が必要になる、そしてその数字はピント外れであってはいけない。
異常な状態が続いたとすれば、せめてそれを元に戻すか、あるいは全く新しい展開に移るかしかない。
米に関しては全く新しい展開なんてありようがないし、もし新展開が生まれたらそれは敗北宣言と同じはず。
小泉新大臣は備蓄米を競争入札ではなく随意契約で引き渡すことでスーパーや小売店や飲食の現場に安く迅速に届くことを実現しようとしているという意味では既存の仕組みに風穴を開けることになる。
今このブログを書いてると、11時50分発の共同通信の速報で楽天の三木谷会長が小泉大臣と都内で面会し随意契約に名乗りを挙げたと伝えていた。
米の価格でこんなにワクワクするような人間ドラマが見れるなんて思ってもいなかった。
言うまでも無いことだが、この展開における敵となる存在はJAを中核とする既存大手や転売ヤーだが、この連中だって反撃の術を模索してるはず。
今後の展開の裏に垣間見える人間模様こそが醍醐味でまだまだ二転三転があり得るかもしれない。