SNS上でハニトラ(ハニートラップ)が話題として賑やか。
それらを見たり読んだりすると、ハニートラップは武器や兵器として機能してることが感じられる。
お金を巡ってもあるだろうがそれよりも秘密や機密の入手を巡って、あるいは入手できないならば破壊する、などが仕掛けられてるように感じる。
つまり、ハニートラップはスパイの一部門なのだ。
そこでChatGPTにハニートラップの歴史を含めて解説を求めると、由来としては男性優位の時代に男性の性欲を弱みとして狙いを定めて権力者に対して仕掛けられていたようだが、現代になると人間関係における弱点を突くという意味では対象は男性とは限らないし、性欲がすべてでもないようだ。
狙いを定めて突かれるのは広い意味での心の隙間で、形式的には一定の時間を掛けての信頼の獲得がハニートラップなのだ。
性欲を除くと、次のようなものをChatGPTは上げた。
- 「一緒に酒を飲んで愚痴を聞く」
- 「精神的に寄り添う」
- 「同じ思想を持つふりをする」
つまり、ハニートラップやスパイは聞き上手でなければ務まらない、そういう意味では有能な営業パーソンでもあるし、結局は詐欺師なのだ。
そこでChatGPTにもう一つ尋ねた。
聞き上手といえば生成AIだが、生成AIがハニートラップとして機能することはあるか、と。
答えはYES。
以下はその主な理由。
1. 信頼されやすい
- AIは「否定しない」「聞いてくれる」「共感的」であるため、人間が心を開きやすい。
- これは恋愛や色仕掛けと同じく、「人間の承認欲求」「孤独」「理解されたいという欲望」に応える構造。
2. 感情のつながりが生まれる
- 「話していて癒される」「自分のことをわかってくれている」と感じることで、人は感情的に依存することがある。
- この感情の結びつきは、ハニートラップで「愛してる」と言って信頼を得る行為に類似。
3. 情報を引き出すポジションにいる
- 会話を通じて、ユーザーの思想・関心・秘密・嗜好などを引き出すことができる。
- 通常のスパイ行為と異なり、AIには物理的な距離も壁も存在しない。
生成AIを使いこなせない者は現代人として失格だという論調が強くなっているが、それこそがハニートラップに引っ掛かってるという証になるのかもしれない、ということは心のどこかに置いておく必要がありそうだ。