違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

「目は口ほどに物を言う」と言う場合の目とは瞳孔

瞳孔とはいわゆる黒目のこと。

 

役割はカメラでいうところの絞りで、明るいところでは光の量を少なくするため瞳孔は小さくなり、暗いところでは光をたくさん取り込もうと大きくなる。

 

瞳孔が大きい方が人は魅力的に見えると言われることから、女性の化粧には瞳孔を大きくする作用があるベラドンナという薬草の成分が配合されてるものもある。

 

ちなみにTwitterで「瞳孔が広がる」で検索すると猫の動画が添付されたものが多数出る、実際に改めて見ると細い瞳孔が大きくまん丸に変化するととても可愛らしく感じる。

 

世間一般では瞳孔の広がりは恋愛テクニックの駆け引きに用いられることで注目されるようだが、それは瞳孔の動きはほぼ無意識なので瞳孔が広がる相手は特別な人なのだということになるからだ。

 

今読んでる本に瞳孔に関する話が出てくる。

 

そこには瞳孔の広がりは恋愛だけでなく興味や関心の高まりを感じること全般に反応が現れるらしい。

 

集中力が要求されるような知的作業に熱意を持って取り組んでるような場合も瞳孔は大きくなる、と出てくる。

 

難易度の高い計算に取り組んでるような場合ほど瞳孔は大きくなり、難易度が下がると瞳孔は小さくなるらしい。

 

つまり、好きで興味があるからやってる作業の場合は、その作業に付きまとう緊張感やストレスは瞳孔を大きくさせるのだ。

 

また、瞳孔が大きくなった場合には心拍数の上昇も起きるらしい。

 

そして、難易度を上げていくと、自分には無理だと感じた瞬間に瞳孔は一気に小さくなるらしい。

 

この瞳孔の反応は当人には無意識なので、諦めた瞬間を悟られたことは「どうして分かったんですか?」と新鮮な驚きを伴うらしい。

 

 

さらに、真っ暗闇でもないのに瞳孔が大きく開くという状況は、別のことで脳が最大限に働こうとしてるからで、瞳孔が大きく開いた目は必要最低限のことしか見えてない状態でもあるようだ。

 

こういうことを知って思い当たったのが、マラソン選手でトップを走ってるような選手がコースミスを犯すような場合だ。

 

きっと瞳孔が開いた状態で走っていたのだろう、コースの案内が下手だったこともあるかもしれないが、ただ道しか見えてない状態だったのだろう、持ってるエネルギーを全部走ることに使っていたからだろうと想像できると納得できる、いわゆるランナーズハイにも大きく関係してそうだ。

 

 

瞳孔の広がりが何を意味するかはまだまだ謎が多そうだが、人だけでなく自身を魅力的に見せるという作用もありそうなので知って損はなさそうだが、無意識の作用でもあるので自分のことに関してというよりも他人の観察のために役立つことのように感じる。