いまだに昭和の未解決事件に心惹かれる、残虐な事件だと嫌だが。
そういう意味での最高峰は、三億円事件とグリコ・森永事件だ。
三億円事件は死者や怪我人は出していない、グリコ・森永事件では怪我をした人や暴力を振るわれた被害者は出ているが、直接の死者は出ていない、ただし滋賀県警の本部長が定年退職直後に自殺している。
未解決ゆえに解釈に多様性が生まれることが謎を深める、そんな謎が魅力となる。
翻って、解決された事件というのは実際の事件であろうと小説の中であろうと、最終的には一本の道筋に収束していく。
たった一つに収束して行くことを気持ち良いと感じなくなると、小説の多くが楽しめなくなる。
謎が持つ魅力が無いまたは薄いからだ。
2024年ドラマ化され流行った『地面士たち』。
私はドラマが流行ってると知って小説を読んだ、小説は2019年に出ている。
実際に起きて解決した事件をベースにした上でアレンジが加えられ書かれた小説。
私は結局ドラマは見てないが、ドラマの中で最も謎めいた人物を豊川悦司さんが演じているということが原作である小説を読んでみたいと思わせた。
豊川悦司という俳優には謎が似合うのだ、私が勝手に思ってるだけだが。
謎が残るストーリーには、その後も展開が続いているという終わりのない余韻が漂う。
一応の解決はあっても謎が残る、そんなストーリーに浸ってみたい。
そんな謎の周りには残虐さは少なければ少ないほど良い。
謎の見せ方(魅せ方)が上手なストーリーに浸ってみたい。