新年最初に目についた出来事は昨年のものだった。
朝倉未来、1R衝撃パウンドKO負けで王座戴冠ならず 試合後は担架で搬送 無敗の最強王者シェイドゥラエフの猛攻に沈む
朝倉未来という名前は知っていたが、名前以外は知らない。
記事を読んでもピンと来るような来ないようなという感じだったが、興味深かったのは寄せられていたコメントの数々。
嫌われていた、あるいは馬鹿にされていた、そんな積もった思いをコメントで吐き出している人が大多数に感じられたからだ。
つまり、負けて当然だ、ザマアミロ、そんな思いが吐き出されていた。
そして、そんなコメントの中にストリートファイター(=街の喧嘩屋)が真の格闘家に勝てるわけない、身体能力も格闘センスも段違いだというような意味のコメントが多かった。
このコメントを見て時代は変わったなと感じた。
その昔、格闘技の大家は種目を問わず『格闘技の原点はケンカだし、最強の格闘家は最強のストリートファイターだ』と言っていた。
なぜストリートファイターが最強かというと、ルールに守られることに胡座を掛けないからだ。
別の言い方をすると、真剣勝負とショーの違いとも言える。
いつの頃からか、ショーであっても、この場合のショーとは広く芸能やプロスポーツに当てはまるが、真剣勝負とショーの境目は分かりづらくなっている。
昨日放送されていた大晦日オールスター体育祭でのモンスターボックス(巨大な跳び箱)にスポーツ各界の第一人者が挑戦してるのを見てると、異種格闘技戦に通じる雰囲気が感じられた。
どの種目が強いかの競い合いであり、誰が一番強いのかの競い合いだ。
と同時に、一番になれば名誉は手にするがそれだけ、つまり真剣勝負ではあるがそれ以上にショーでもある。
冒頭で取り上げた朝倉未来さんは身体に大きなダメージを受けているとすれば始まりはショーだとしても結果は真剣勝負の代償を負ったことになる。
ショーのような真剣勝負と真剣勝負のようなショーは、日常生活の至る所で繰り広げられている。
誰もが自分自身を演じてるのが人生だが、それは真剣勝負なのかそれともショーなのか、都合よく使い分けしてるつもりの人も多いだろう。
偉そうに語ったが、自分のこととなるとさっぱり分からない。
分からないということは真剣勝負ではなさそうな気もする。