違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

進化を考えていたら、退化と老化と劣化を考えていた

人間は進化を目指す生き物に見える。

 

ここでいう進化には大きく二種類がある。

 

自分のあるいは人類として身体が持ってる能力や機能をさらに高めるための進化が一つ。

 

もう一つは、自分の身体を超えてあるいは身体の外側にある社会システムなど属する環境をより良く向上させるための進化。

 

進化は必要性や合理性があるから起きる現象で、トレードオフとして必要性や合理性が薄い機能は失うという退化とセットだ。

 

 

進化も退化も長い時間をかけて起きるもの、稀に突然変異などもあるかもしれないが。

 

 

進化は一般的には不可逆だと言われる、つまり退化も不可逆。

 

文学的な表現としては、退化のような進化はあり得るかもしれないが、現実的ではなさそう。

 

 

一方で、退化に似た現象に老化や劣化がある。

 

老化や劣化は退化に比べると時間軸が短く、進行させないために継続的なコストや手間暇の投入が必要で、ただ放ったらかしにしてるだけでは進行スピードが速くなるだけ。

 

 

 

さて、コロナ禍をきっかけに一気に浸透したリモートワークが最近では、やはり出社が必要だという声に押され始めている、しかも日本だけでなくアメリカのIT大手などでも。

 

職種や業種によるとはいえ、リモートワークは社会システムにおける進化だと最初は思われていた。

 

トレードオフとなる退化は、通勤やオフィスコストに見えていた。

 

わざわざ通勤する必要があるのか、高い家賃は無駄ではないかと。

 

 

しかし、わずか数年で疑問の声が上がるところを見ると、進化ではなかったようだ。

 

結果として、リモートワークは老化や劣化の影響の方が強かったということだろうか。

 

SNSを見てると、リモートワークをしていた人が出社を要求されると、いろんな不平不満が噴出するようだ。

 

その不平不満こそが老化や劣化の正体なのかもしれない

 

 

 

ではAIは?

 

今のところは誰もが進化だと思っているはず。

 

勘違いしてはいけないのは、AI自体は進化の産物であり、AI自体もさらなる進化の途上であることは事実だが、問題は人間社会のシステムを進化させられるのかという点だ。

 

一定の必要性や合理性は認めた上で、進化が明確であるなら、AIが退化させる領域が何になるかも明らかになるはず。

 

色々言われてるが、まだその退化させる領域は確定はしてないように感じる。

 

 

 

ところで、進化を語る場合に最もややこしいのは、再現性を確認できないという点だ。

 

進化は常に一方通行で、仮に同じプロセスを再現しようとしても結果が同じになるなんて言えない、当然ながら退化も同じだ。

 

それと比べると、老化には一定以上の再現性があるが、個体差が大きいので傾向は出せても再現とまでは行かない。

 

劣化の場合は、老化よりも再現性は高くなるが、曖昧要素の介入は避けられない。

 

 

進化について考えていたつもりだったのに、退化や老化や劣化のことばかり考えていた。