ちょっと面白いデータがあった。
主要自動車メーカー12社の時価総額を足してもテスラに勝てないという驚愕の事実をグラフにしてみました。
— 企業分析ハック -新しいビジネスの教科書を作る- (@company_hack) 2021年11月2日
・テスラ:138.1兆円
・12社合計:136.2兆円 pic.twitter.com/9YkVDCOqZx
テスラと上位メーカーで2021年上半期の販売台数と前年比を比較してみました。
— 企業分析ハック -新しいビジネスの教科書を作る- (@company_hack) 2021年11月4日
・トヨタ 547万台(+31.3%)
・フォルクスワーゲン 498万台(+27.9%)
・GM 350万台(+19.8%)
・テスラ 39万台(+115.6%)
この違いを見て思い浮かんだのが『実業vs虚業』
テスラが虚業だとは全く思ってないのだが、期待に対しての評価が異常に高いことは一目瞭然だ。
2014年に81歳で亡くなられた俳優の菅原文太さんは、都会への嫌悪から岐阜県で田舎暮らしを始め他のが1998年、2009年からは山梨県へ移り農業を始めていた。
そんな菅原文太さんは東日本大震災の後でこんな発言をしている。
『農業は実業だ。映画は虚業だけど、農業はウソじゃできない』
実業、虚業という対比とは違うが、コロナ禍で広まった対比に、エッセンシャルと不要不急がある。
社会や生活のインフラや医療などのエッセンシャルワークが実業に近いイメージで捉えられ、旅行飲食業やスポーツ及び文化エンタメ業は不要不急と括られ虚業に近い扱いを受けてきた。
ちょっと不思議な気がするのは、これまでお金に関することは虚業的な扱いを受けていたが、エッセンシャルであるということで、コロナ禍では虚ではなく実の面がクローズアップされたように感じてる。
実や虚の元々の定義や持ってるイメージと、その実態がクロスオーバーし始めていることに気付いた方が良いかもしれない、そんな気がしてくる。
世の中に蔓延ってる詐欺も、真実と虚偽のクロスオーバーと見えてくる。
こんな時代だからこそ、証拠やエビデンスや裏付けを求めたくなるのだろうが、その欲求が強すぎると時代の波には乗れない気がしてくる。
正義や善と悪が、白と黒のようにはっきり分かれるのではなく、白と黒を含めて全てがグレーのグラデーションの上に存在してるとすれば、それに応じた価値観を手に入れ適応する必要がある。