違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

水平思考

定義が曖昧なことは自分で定義するしかない

元々は、そんなに大層な意味ではなかったはずのことが今ではとんでもなく高いハードルになってるということがある。 1948年に発効されたWHO憲章では、前文において「健康」は次のように定義されている。 「健康とは、病気でないとか、弱っていないということ…

静かな下剋上が起きてる?

鳥山明さんの訃報を嘆く声の中に、 『改めてマンガを読み直して唸るのは説明的なセリフやナレーションは僅かで、ほぼキャラ同士の自然な会話と絵だけで物語が進行している事。これこそが世界中で受け入れられているシンプルな理由なんでしょうね』 というも…

選択肢を増やせない現代人

欲しいものあるいは必要なものがある場合の選択肢は、 作る 買う 拾う もらう 借りる 盗む 良い悪い等の価値判断は一切しないとした場合の選択肢はこんなものだろうか。 ここに挙げた項目のすべてに現在は市場や流通の仕組みが成り立ってることを多くの人が…

乗るか乗らないか

ビジネスの基本が完全に変化した。 売れるものを売る、売りたいのは売れるものだけになった。 元々は、商品やサービスは売るよりも前に作るがあった。 だから作り手の思いが込められていたし優先されていた。 もちろん作り手だって売れるものを作りたいのだ…

哲学にもABCがある

哲学と呼ぶからややこしくなる。 思想などと呼び替えると政治の臭いが漂い出す。 しかし、主義主張と呼び替えたり、美学やポリシーと呼び替えると日常用語になるし、自分なりのものを持ってるのが当然だろうと思えてくる。 思想や主義主張や美学やポリシーも…

知ってることしか考えられない

知らないことは考えられない。 だとすると、考えられるのは知っているからとなる。 では知っているとはどういうことか? それは少なくとも脳内でイメージが伴うもので、もう少しだけ具体化すると、そのイメージをことばで表現できるか映像としてイメージでき…

断定的な言い切りに気をつけよう

間違ってることをしたら、『それは間違ってるよ』と教えてくれる人はありがたい存在だ。 一方で、特に間違ったことをしてるわけではないのに『こっちの方が良いよ』という人がいる、時には『その選択は間違ってるよ』とまで言い切る場合も少なくない。 良い…

たった一つの正解

継続することを良しとする話は多い。 諺だと『継続は力なり』のように。 あるいは、ギャンブル必勝の極意が『勝つまで続ければ最後は敵はいなくなり一人勝ちをおさめる』のように。 これらは、続けたいけどそれは簡単ではないという一方の真実があればこそ金…

やっぱり運は大事

動機に感情は欠かせない。 感情を抜きにしては動機は形成されない。 動機につながる感情は、知ることや想像するから生まれる。 ポジティブであろうとネガティブであろうと。 知ることや想像することは、体験を通してもしくは情報を介して行われる。 体験の一…

罪を憎んで人を憎まず

漫画家の訃報を巡ってさまざまな論の応酬が交わされている。 ほとんどがどの立場に肩入れするかというポジショントークの中で、『なるほど』と思える話があった。 Twitter上で展開されてる話で、中心に位置するツイートひとつのみ紹介するが前後に多数のツイ…

品薄からの過剰在庫

具体的な事例を示すわけではない抽象的な憶測みたいな話。 コロナ禍で多くの人が何となく経験したであろうことに工業製品の品薄がある。 特に注目を浴びていたのは半導体を使用する製品に関係する業界での品薄。 大きなもので言うと自動車なども半導体が揃わ…

役に立つの末路は役に立たない

役に立つことばかりを求めることが世の中の閉塞感を強めてる。 公的な研究費は競争的資金で、獲得するには「どのように社会に役立つか」を説明しなければならない。研究費を確保するために、研究者同士が潰し合いになっている。 2016年ノーベル生理学・医学…

ほどほどとは?

能登の地震で改めて感じるのは、ほどほどの事がほどほどに満たされることがいかにありがたいかであり、そのほどほどの事ですらきっと贅沢なのだという事。 ほどほどを連発したが、ほどほどと言って何をどの程度に連想するかは人それぞれだろう。 ほどほどと…

ファストの次は?

ファストフードにファストファッション、このような場合のファストはfastでfirstではない。 日本語化されるとfastもfirstもファーストと発音されるので混同されがちだし、区別されずに使われがち。 ファスト(=fast)は、早い安いお手軽という意味で使われる。…

新年の誓いは美白で彩ろう

世の中はホワイト化へシフトしている。 隠蔽されていた悪事が白日の下に晒されるという現象が増えている。 そのことを踏まえると新年の誓いも変化させた方が良いかもしれない。 競争社会は弱肉強食、だからこそ勝てば官軍負ければ賊軍という価値観が成立して…

2023年は漂白剤や殺虫剤がブラック界隈に効き始めたホワイト元年だったのかも

例のケーキ問題、当初わたしは『監修』に着目した。 関係者の中でただ一人個人名が出ることに自己顕示欲を感じたことが大きい。 しかし、ここに来て関係者の中でただ一人真摯に苦悩してるのは監修者だけに見える。 ケーキ監修「レ・サンス」シェフ「期待裏切…

邪悪なものに期待するというパラドックス

昨日に引き続き高島屋のケーキについて。 昨日は通販というシステムにしか着目しなかったが、今日になってモノづくり全般に当てはまる現象があるように感じられ始めた。 高島屋のケーキを題材にするが、高島屋に限った話ではない。 日本のモノづくりが優秀だ…

通販はほどほどに

『高島屋のケーキ』が盛り上がっている。 Twitterで検索すれば多数出てくるので具体的な引用はしないが、盛り上がりは悪い意味でだ。 事情通の方の原因の推測はどれも一理あるし、同じことや似たようなことは以前から繰り返されていたことが分かる。 さて、…

情報収集で活路を見出そうとする愚策

毎日コツコツ仕事や勉強に励み、掛けた時間に正比例するように結果が付いてくる。 誰もがそういうことを理想とする。 励む対象がスポーツや遊びや趣味でもだ。 しかし、正比例で結果が付いてくることはあるレベルまでで、このあるレベルというのは人それぞれ…

全員曲者

ウクライナやガザでの戦闘の被害者の映像が流れるたびに、現代の戦争の残忍さが感じられる、特にガザ関連では赤ちゃんや幼児の写真や映像が多いから。 太平洋戦争の被害者の映像、特に原爆被害者も悲惨さは伝えていたはずなのに、ついつい比較してしまう、ど…

フリーの壁とコンテンツの壁

スマホの登場前の時代でもすでに無料というジャンルは広まっていた。 ネットニュースがあるから新聞は必要ないと言われるようになっていたし、PCのソフトも気の利いたフリーソフトを使っている人の方が賢く見えていた。 2009年には『フリー(無料からお金を生…

儲からない話に付き合う義理はない

興味深い記事だった。 経営のプロ「コンサル会社」の倒産が急増 ~ コロナ禍での政策支援と「本物を求めるニーズ」のはざまで ~ 興味深いのは記事というよりも、寄せられてるコメントの方で、実際にコンサルに依頼した体験を持つ方(おそらく経営者かコンサ…

正義を振りかざすという娯楽

『正しいことをやりたければ偉くなれ』、某刑事ドラマで有名になったセリフであり、多くの人の納得と共感を得た、21世紀が目前の20世紀の話だ。 2010年代に入り、一般大衆が情報発信の術を手に入れると、『正義を振りかざす』というのは娯楽のジャンルに成り…

主導権はどっち?

インプットとアウトプットの中間に存在するのがブラックボックス。 人間の場合ならばブラックボックスは人それぞれの脳やセンスや感受性などが当たるだろう。 モノづくりにおける手作りもブラックボックスは人間の内側にあるものになるだろう。 つまり、商売…

〇〇離れはもっと歓迎されて良い

『〇〇離れ』は枕詞として『若者の』が付くことが多い。 本離れ 車離れ 恋愛離れ などと。 それに対しては、『お金の若者離れ』が起きているからという指摘も少なくない。 若者に起きているであろうことは、きっと全年齢に波及してるだろうし、そうなると年…

情報は五感を通じて入力される

視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚は五感と呼ばれ、人間は五感を通じて情報を脳に入力する。 快不快の判断は脳がしてるのか、それとも五感の段階で判断してるのか? 脳科学や心理学というジャンルがあるせいだろうが、肝心なことや厄介なことは脳のせいにするこ…

上書きされる脳内イメージ

錯覚や勘違いを起こした時に、瞬時にその錯覚や勘違いを正当化するストーリーを作ることがある。 こういう思わせぶりな書き方をすると大袈裟に感じるかもしれないが、夜街灯の灯りなども少ない中で歩いていて前の方に白っぽいものが見えたような気がしたよう…

境界線は突破される運命

いつの時代も1日は24時間。 灯りがない時代では睡眠時間が長かったことだろう。 夜は夜で活動できるようになると睡眠時間を削って活動したいと願っても、生き物には休息が必要なので削るにも自ずと限界はある。 昭和(後半)平成令和と続く3時代と明治(後半)大…

建設vs解体

東京駅近く八重洲の51階建のビルの建設現場で15トンの鉄骨が落下し死傷事故が起きた。 その原因としては複数の要因が推測されてるが、ほぼ現場で作業に従事していた人の資質に関わると思われているようだ。 タワーマンションや超高層ビルは都市の魅力の演出…

新しいルッキズムが始まる

有名な人が多いのは政界と芸能界。 名前を知ってるという意味では政界も芸能界も大きな違いはないが、キャラクターまで分かってるという意味では軍配は芸能界に上がる。 政治家は名前と顔は知ってるけどそれ以上はよく分からない人が多いが、かつての小泉純…