株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA Co., Ltd.)が運営する医学情報サイト「WELQ」が巷で話題だ。
「医学情報を謳いながらデマ記事が多い」から始まり、
「記事を書いてる方の暴露記事」が出て、
DeNAは、プロ野球横浜ベイスターズを子会社に持つ東証一部上場企業という立派な衣服を着ていると思われていたが。
DeNAは裸の王様だと最初に声を上げたのは子供ではなく大人だった。
永江一石さんが11月24日に指摘したこの記事が火付け役と言われてる。
沿革を見ればわかるが、ゲームから始まり土俵はエンタメ業界だ。
それなのに、同じノリで医学の世界に入ろうとしたのだ。
代表の南場智子氏は、ビジネスの世界では有名な人だ。
一般的に、日本人は「人に迷惑をかけるな」と言われて育ちます。
でも、時には会社の仲間や社会に迷惑をかけたって、頼ったっていいではありませんか。
迷惑をかけたら、あとで、できるときに他の人を助けてあげればいい。
むしろ、お互いに迷惑をかけあうことで、コミュニティの絆がタイトになると感じます。
WELQにとどめを刺したのは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)さんだろう。
都議会議員のおときたさんは、東京都の「健康安全部」を動かしました。
28日の午前中に私が連絡・相談するまで、この「ウェルク」の存在は把握されてなかったのですが、サイトの概要と問題点を伝えると、
「こ、これは…(絶句)」
とその事態の大きさと悪質性を即座に理解し、すぐに対応の協議に入って下さいました。
そしてなんと、即日(28日夕方)で運営会社にコンタクトを取り、事情聴取のための来庁を指示したようです。
これを受けてWELQは全記事の非公開を決めたのです。
社会に迷惑をかけても構わないと思う南場会長は、ネット上で騒がれるくらいなんとも思わなかったのでしょう、むしろアクセスが増えて好都合と思っていたのだろう。
この手の話を分析する時につきまとう「卵が先か鶏が先か」のジレンマがある。
DeNAの「WELQ」はどうやって問題記事を大量生産したか 現役社員、ライターが組織的関与を証言
検索結果上位を独占する背景にはWELQ編集部の指示やマニュアルがあった。
良質なコンテンツも見てくれる人がいなければ意味がない。
くだらない記事でも見てくれるひとが多ければ良い。
くだらない記事より良質な記事を書きたい。
常にジレンマがつきまとう。心ある人は良質なコンテンツにこだわるだろう。
今回のWELQの問題が明らかにしたのは、ネット世界のプロ中のプロはSEO対策を優先したという事実だ。検索エンジンを知り尽くしてるからとも言えるし、現在の検索エンジンAIの限界とも言えるのだろう。
週刊誌が根も葉もない事実がさもあるかのように書くことがあるのと似てるかも。
広告で収入を得るという行為につきまとうジレンマだろう。
検索エンジン頑張れ!
DeNAはエンタメに特化してれば今回のような問題は起きなかっただろう。
質が問われる分野はDeNAには当分無理だろう。
大事故を起こす可能性を秘めてるだろう、今のDeNAがやる事業ではない。
反対に、横浜ベイスターズには大成功を感じる。
他のプロスポーツに進出しても上手にやるだろう。
追記
DeNAの周りには、南場さんを持ち上げるコンサルタントがウロウロしてるはず。
実はDeNAはそんなコンサルタントに踊らされたのかもしれない。
会社の体質として、踊りたがってるとも言える。