違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

アドラー > マズロー

アドラー心理学では承認欲求の対立概念を他者貢献と位置付けるという話をYouTubeで見た。

 

さらにこんなことばも続いていた。

 

他者貢献とは自己満足だ。

 

ここで言う自己満足とは自分がしたいからする他人は関係ないという意味だが、他人に迷惑をかけても平気な独り善がりとは区別されるもの。

 

しかしながら、現実問題としてはこの区別は悩ましさを伴う。

 

それは他者とのコミュニケーションが生じない純粋な自分事というのは多いようで少ないからだ。

 

純粋な自分事のつもりでも他者とのコミュニケーションが生じると、そこで煩悩(承認欲求などの)やジレンマが生じることは少なくない。

 

 

そういう意味で言うと、他者貢献と自己満足の高度な両立事例として大谷翔平さんは完全に当てはまっているような気がしてくる。

 

 

大事なことは自己満足なだけでは他者貢献は実現しないと言う点。

 

 

ここで問われる自己満足とは見返りや評価を求めるのではなく、求めるのはあくまでも自己実現だという点。

 

マズローの欲求5段階では最上位に位置するのが自己実現欲求でその下に位置するのが承認欲求とされるが、アドラー心理学を受け入れると世間に浸透しているマズローの説も部が悪くなってくるようだ。

 

おそらく大多数を占める世間の俗物的な人にはマズローの説は当てはまるが、そこから抜け出したいと考える人にはアドラー心理学の方が多いに役に立つのかもしれない。

 

 

受け身で聞いてるとどれも一理あるなと思うことも、ほんの少し体系付けて考えられると微妙な違いに気付けて新鮮な気がする。

 

 

バリエーションの一つにしか思ってなかったアドラーとマズローだが、今は『アドラー > マズロー』だと思えてならない。