違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

『嫌い』に注目!

 

人生には選択が付き物で、選択には必ずトレードオフがある。

 

人は、選んだことや、選んだモノに対しては自覚があるが、その時、選ぶと同時に捨てたものがあることに対しては無自覚なことが多い。

 

選択の基準には、『好き』や『得意』を考慮に入れることが多い。

 

これ以外に大きな要素として『得』がある。

 

これらのワードが選択の際のキーワードとして機能する時、トレードオフに当たり、充分な考慮から漏れるのが『嫌い』『苦手』『損』だ。

 

Google Trendsでこれらのワードを検索可能な2004年以降で見ると、

 

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現代は、『好き』『苦手』『得』を考慮に入れて選択しているように感じられる。

 

 

 

今日は、トレードオフした側にある『嫌い』に注目したい。

 

第一印象の重要性が増している。

 

面接でもプレゼンでも、良し悪しは中身よりも第一印象で決まるなどと言われる。

 

第一印象がモノを言うということは、会った瞬間、ごく短時間で大きなポイントを上げなければいけないということでもある。

 

このような場合、短時間で確認されてることは、利点やメリットなど、『好き』になれる部分があるかどうかだ。

 

こういうのは、一事が万事となり、ビジネスでもプライベートでも同じような行動を取り出す。

 

 

 

 

 

 

天と地ほど開くこともある第一印象の差だが、所詮第一印象の違いなんて実質的にはこの程度というのが次のツイート!

 

 

 

錯覚させる力が重要だと言われるのは、短時間でポイントを上げなければいけないという事情と、短時間でポイントの有無を評価しなければいけないという事情の交錯から生まれている。

 

何事に関しても時短ということが求められるようになっている。

 

Google Trendsで比較すると、速読ブームと入れ替わるように時短が浸透している。

 

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今も速読は評価する人は多いが、一方で否定的な話も増えている。

 

 

 

速読術には意味がなかった? 「読書力」を向上させるために本当にすべきこと

もし読書を、「理解することとは関係のないページめくり」のように定義し直さない限り、人が1分間に数千単語を読めることはないのである。

 

 

 

 

理解や判断を必要とすることに対して、時短を求める今の風潮の原点には、『好き』を他人(他社)より早く見抜くことを求めるというのがある。

 

つまり、少ない情報だけで、宝を見つけようとするからであり、宝は既に完成形であるということが前提となっている。

 

しかし、実際には見つかるのは原石に過ぎず、宝にするためには、磨きや加工が必要になる。

 

人材に関しても、年齢がそれなりで豊富な経験と実績があったとしても、環境が変われば初心者だ。

 

であれば、磨けば輝くのか、加工の難易度はどの程度なのか、にも目を向けなければいけない。

 

しかし、『好き』に目が眩むと、それができないし、そもそも必要であると分からなくなる。

 

好きなことやるより、嫌なことを手放す。

恋愛や結婚

パートナーシップの心理において

 

【パートナシップが円満に長続きするカップルの特徴】

 

として、ある検証データがあります。

 

 

円満に長続きするカップルの特徴を見たときに

好きなことなどが共通しているよりも

 

【嫌いなことが共通している】

 

ほうが、パートナーシップが長続きするということ。

 

 

 

 

結婚相手とは「好きなこと」ではなく「嫌いなこと」で共感できることが大事という話

離婚する夫婦が語る「価値観の違い」という言葉がありますが、これは「嫌いなことの違い」と言い換えることができると思っています。

 

 

 

 

 

【時代か】恋人からされたら嫌なことトップ10に「デート中にSNS用の写真ばかり撮る」がランクイン / 経験者「一緒にいる意味あるのかなぁ?」と感じる

【「男性が選んだ 恋人にされたら嫌なこと」の約半数がスマホ関連】

ちなみに「デート中にSNS用の写真ばかり撮る」と同率8位だったのは、「LINEの返信が遅い、既読スルー」

6位には「いつもスマホばかり見ている」(30.4%)、そして7位には「相手のスマホをこっそり見る」(22.9%)が入るなど、スマートフォン関連の項目が10個中4個もあったのが印象的でした。

  

 

【「女性が選んだ 恋人にされたら嫌なこと」との違いとは?】

一方で、女性が選んだ「恋人にされたら嫌なこと トップ10」には、男性篇でランクインした「デート中にSNS用の写真ばかり撮る」も「LINEの返信が遅い、既読スルー」も見当たらず

6位に「いつもスマホばかり見ている」、7位に「相手のスマホをこっそり見る」が入っていること。2位が男女ともに「バカにしたり、上から目線で話したりする」であることなど、共通している部分はいくつもあるのに、この違いは非常に興味深かったです。

 

 

想いがすれ違う場合の代表格は"男と女"だが、他に"会社と従業員"にも当てはまる、他にも多数あるだろう。

 

 

『好き』という気持ちに忠実に行動しただけだと、何かが足りない、ということを実感した経験がある人は多いだろう。

 

言葉は嘘をつく。

 

『好き』を語る時、嘘は簡単に成立する、それは、よくわからない未来を語るようなものだから。

 

しかし、『嫌い』を語る時は、過去の事実や体験の上に成り立っているので強い力を持っている。

 

だから、『嫌い』に関することは、嘘は簡単に見破れる。

 

見破れないまでも、「なんか違う」と言う気持ちが生じ、相手に対する想いは自然にフェードアウトするはずだ。

 

歴史とは、過去と未来を現在が繋いでいくものだ。

 

過去と繋がらないと、現在も未来も成立しない。

 

 

最も上手な過去の活用法が、『嫌い』に注目することだ!