違う見方

これから時代はどう変化するのかを時事ネタを交えて考察。考える際のヒント。気付くためのヒント。時には詭弁を弄します。今書いてることと、以前書いた内容が食い違う場合は、遺言と同じで新しいものが私の考えです。

北海道地震で改めて実感した『蓄電』と『分散化』の重要さ

今回の北海道地震では、全道での停電ということが大きな混乱を生むとともに、今後同じことを繰り返さないために何が必要かを考える人たちが増えている。

 

原発を動かしてれば良かったという意見も多数あるが、そういうことではないという話をしてみたい。

 

昨日、災害時の太陽光発電についてTwitterから太陽光発電利用者の実際の声を拾ってみたが、その実態は「あると便利」だが太陽が出ている間しか使えないと言う当たり前の事実が「帯に短し襷に長し」という中途半端さを拭えずにいることがわかった。

 

 

 

 

今回の地震は、正式に『平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震』と命名されました。

 

この地震での全道停電、いわゆるブラックアウトは、リスクとして想定はされているものの、概念上のもので実際に起きるとは思われてなかった。

 

現在の日本の電力システムは、電力会社の発電所が集中的に電力を産み出すことで運用されているが、ブラックアウトのような事態を防ぐためには発電の"分散化"が必要なのだ。

 

分散化の手段の一つが太陽光を始めとする自然エネルギーなのだが、電力会社はこの分散化を嫌悪している、その理由は普及すると主導権が取れなくなるからだ。

 

現在の自然エネルギー発電は、自家消費を目的にしない形で普及させられているため災害時に役に立たない。

 

太陽光発電は、自立運転モードにすることでわずかには使えるが、不便であることには変わりない。

 

だから、次のような意見が出るのは当然だ。

 

 

ところで、今回の件を受けて、ある会社が大評判になるのではないかと、このエントリーを書くまで待っていたが、あまり話題になる感じがしない。

 

ある会社とは、

 

https://www.4r-energy.com

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日産自動車と住友商事が、電気自動車リーフの使用済み充電池の再利用をするための会社を、リーフの発売前に設立していたのだ。

 

電気自動車の蓄電池として使えなくなっても、住宅用途に使う分には全く支障がない性能を維持するので再利用は分散型のインフラをサポートできるのだ。

 

しかし、ネットをチョロチョロ検索する程度では、私以外に注目してる人が誰もいないように感じられる位、反応がない。

 

昨日も引用したツイートだが、東日本大震災の頃から言われていたのが、自然エネルギーとEVの蓄電池の組み合わせで、実用性のある分散型の小規模インフラの実現の重要性だ。

 

 

みなさんもお気付きのように、電力会社を始めインフラ企業には二つの顔がある。

 

昼夜を分かたずに、維持管理保守のために現場で奮闘する方々と、汗をかかずに数字だけをいじくり回す、現場を知らない人々という、二つの顔だ。

 

災害時に頑張ってくれるのは、現場の方々だ。

 

そもそも、ブラックアウトはなぜ起きたのか?

 

すべては、エンドユーザーにとって使い勝手の良い電力の分散化を頑なに認めたがらない電力会社の経営体質と産業界の体質にある。

 

電力会社は、他の重厚長大型の産業の超大口の顧客であるために、産業界は電力会社の顔色ばかり伺う。

 

そんな体質も、東日本大震災が起きた後の、電力を巡るドタバタの際に、改まりそうな兆しが見えたのだが、今はまたもとに戻りつつある。

 

 

今の日本での生活にある便利や快適は、各種インフラの『集中』の賜物だろうが、もう『集中』の手に負えない大きさになっている。

 

そろそろ、『分散』に委ねる要素を増やす時期に来ている。

 

今回の全道でのブラックアウトを見て改めて実感した。

 

つくづく、冬じゃなかったことがせめてもの救いだと思う。

 

また同様に、東京(首都圏)への一極集中は、生産性や効率の点では良さそうに見えるが、それは同時にとてつもなく大きな爆弾にもなっているはずだ、と感じた。

 

確か小松左京の首都消失だったと思うが、東京へのアクセスが不可能になった時に、ある学者がこう言った。

 

「全国の地方都市に駅弁大学と揶揄されながらも国立大学を作っておいて良かった、頭脳が全部東京に集中していたら・・・・」

 

何事も集中化が進む現代だが、逆張りが活路に繋がることはよくある。

 

分散化も意識して損はないだろう。

 

 

以下余談

 

停電した街から見上げる夜空にはいつもより星が多いという事実も発見できるようだ。