EVにおいてテスラは圧倒的に世界をリードしている。
自動運転などのIT技術面のリードもさることながら、蓄電池のマネージメント面でのリードも他社の追随を許してないように見えるからだ。
この蓄電池技術を、電力事業の分野に開放したらきっとイノベーションが起きるだろうなと思っていたが、やはり動きは出てきた。
テスラ、日本で送電向け蓄電池 価格5分の1に 日本経済新聞2021年8月19日
テスラ日本法人のテスラモーターズジャパン(東京・港)は第1弾として、新電力のグローバルエンジニアリング(福岡市)が2022年に北海道千歳市で稼働させる拠点に大型蓄電池を納入する。容量は6000キロワット時で、一般家庭約500世帯分の1日の電力使用量に相当する。
まだまだベンチャーの雰囲気が強いのでいかがわしさを感じる人もいるだろう。
少し調べてみると、記事には第1弾とあるが、本当の第1弾はこちらではないかと指摘する声もあった。
1つで「3役」をこなす近鉄のテスラ製蓄電池 ピークカット、災害用、そしてVPP運用も 2020/5/20
VPPとは、需要家の所有する自家発電設備や蓄電池、電気設備など「分散エネルギーリソース(DER)」の稼働率を変化させることで需給バランスを改善する仕組みで、風力や太陽光発電など変動性の再生可能エネルギーを大量に導入し始めた欧州などで、実証が進んでいる。
冒頭の日経の記事と同じ内容だが、次の方がより詳しく分かる。
自然エネルギーや再生エネルギーによる発電のネガティブな要素のほとんどは高性能な蓄電池さえあればかなりの部分が改善される。
そんな蓄電池に関して、最も最先端を行ってるテスラのシステムがコスト的にも有利さを感じさせるようで期待できそうな気もする、冒頭の日経の記事によると国内相場の約5分の1の価格で販売する予定とある。
気になるのは、EVの蓄電池技術が応用されているかどうかで、記事を読む限りではそこは不明だ。
コロナ禍で、テスラは株価の高騰だけが話題だったが、株価の高騰に納得できるような話題が出てくるわけではなかったが、EVに留まらないさらに大きな電力市場も視野に入れてることが伝わってきて、株価の上昇に納得できた。
やっぱりテスラは要注目企業だ。