今年の9月、印象的な大型台風が2つ発生した。
台風21号と台風24号。
台風21号は、特に四国関西に大きな爪痕を残した。
台風21号のインパクトはその実際の被害だけでなく、リアルタイムで何が起きていたかを伝える多数の非日常的な映像が多かったことも大きい。
大型トラックが転覆したり、車が転がっている映像が、直接被害とは縁遠かった人々にも、明日は我が身かもという思いを共有させただろう。
そんな21号の印象が消えない中で、21号以上の勢力を持つという24号が9月下旬の日本を駆け抜けて行った。
映像が伝えるインパクトは、台風21号の方が圧倒的だったが、台風24号が爪痕を残さなかったわけではない。
この二つの台風が与えた影響の違いを追ってみた。
そして見えてきたのは大阪(関西)と東京(首都圏)の違いだった。
台風そのものの直接的な影響は大きくはないのだが、その影響が次から次に波及的に連鎖するという都市機能(人と機能の一極集中)の脆弱性の露呈だ。
台風一過の今朝、幸い大きな被害も無かった事に安堵する親の傍でいやに早く起床し遮光カーテンを勢いよく開けた娘①
— きなこ (@3h4m1) September 30, 2018
「せかいが!変わって!ない!」
前回の台風に加え、今回の台風の前評判に就寝直前まで怯えていた娘①、今年度一番の喜びの声。
台風一過の関東は猛暑.
— 荒木健太郎 (@arakencloud) September 30, 2018
明日10月1日,関東は晴れて暑くなります.最高気温は熊谷35℃と猛暑日になるほか,東京都心34℃はじめ各地で真夏日予想.衣替えは少し待って熱中症対策してください. pic.twitter.com/vbqfwlz0BW
台風一過、また普通の日常が始まると思っていた人々が直面したのは、
台風24号が吹き抜けていった東京。六本木付近では首都高の側壁の一部がはがれ、垂れ下がってしまう状況に。下を走る六本木通りの一部が通行止に。現場では復旧作業が続けられています。#クロス pic.twitter.com/WOEuK0fJSj
— 堀 潤 JUN HORI (@8bit_HORIJUN) September 30, 2018
道路以上に大変なのが電車だ。
新宿駅が入場規制
— ぴ (@pckls17) October 1, 2018
あり得ない人口密度と気温で灼熱地獄と化してる pic.twitter.com/amQsPNKCTT
家を出て4時間かかって、やっと新宿に到着。
— TrainHolic@鹿屋丙丁督 (@Trainholic) October 1, 2018
で、JRに乗り換えようとしたんだが、入場規制で超カオス。
しょうがないので地下鉄に。
てか、京王乗り場も超カオス。 pic.twitter.com/9Ou1dvqscL
台風一過も、通勤時間帯のJR秋葉原駅構内のようす。ただでさえ憂うつな週明け・月曜日なのに、地獄すぎてみんな死んでる pic.twitter.com/6OwWkSq9Af
— ツルミロボ (@kaztsu) September 30, 2018
一極集中の場合、中心部に滞りが発生すると全てに波及する。
常磐線各駅停車動き始めてますが、上り方面は入場規制中。 #台風一過 pic.twitter.com/HXVIPHPER1
— きむちゃん (@kimchan0213) September 30, 2018
台風一過の横浜駅。JRがほぼ駄目 #横浜駅 #JR pic.twitter.com/QIldMgEPiQ
— つぶやき (@shirooooooo) September 30, 2018
8:45現在 入場規制
— のり (@norihito1997) September 30, 2018
〜JR〜
山手線
中央・総武線
中央線快速電車
総武線快速電車、横須賀線
東海道線
京浜東北線
埼京線
南武線
常磐線快速電車
武蔵野線
〜私鉄、地下鉄〜
小田急線
京王線
東武野田線
江ノ電
小田急線
京急線
有楽町線、副都心線
丸ノ内線
東西線
都営新宿線
一か所で発生した滞りが波及したというよりは、複数箇所で滞りが発生したのだろう。
さぞ酷い事になっただろうと思われる場所では、
台風一過の富士山!
— 富士山フォト by 富士山写真家 オイ (@fujitomo_photo) September 30, 2018
先ほど南アルプスからようやく一瞬顔を出しました。
下界は停電や様々なトラブルがあるようですが、3000mの山小屋は平常運転で安心します。
昨夜の風も想像の範囲内でした。#富士山 #台風一過 #南アルプス pic.twitter.com/U08BjaXSvi
首都圏で発生してることは、自然災害や天災と言うよりも、人災なのかもしれない。
こんなに各路線が遅延してるのに
— 夏ミカン (@ntsmknnn) October 1, 2018
「できる限り早く来い」という姿勢の企業や学校のせいで
入場規制のかかった駅に人々がひたすら並んでいる姿といったら
もはや恐怖すら覚える
こんな文化で生産性向上とか働き方改革とか言われても片腹痛いわ
ニュース司会「やはり各駅、入場規制などが行われていますね」
— れふてぃ (@Swallow_LeftyP) September 30, 2018
コメンテーター「そうですね。みなさん、『月曜日だから会社に行きたい!』って思ってるとは思うのですが、身の安全を……」
僕「お前は何を言っているんだ???」
来る前から恐れらていた24号と、来てから驚いた21号の違いはどこにあるのだろうか?
大阪などに暴風被害続出した台風21号と今回の24号の違いは、上陸から通過していく主な時間帯がこれから夜=つまり《風で飛んで来る物が見えない》こと! 21号では、飛来物から危うく逃げるようなスマホ動画も散見されたが、今回はいきなり直撃される。《外出しない/窓に近づかない》しかない。
— 下村健一 (@ken1shimomura) September 30, 2018
台風24号、今は大阪市内に一番近い場所にありますが、とても平穏です。
— 今村 正 (@imamura0808) September 30, 2018
台風が近くに来ている雰囲気はありません。
前回の21号と大違いです。
え? 今回の台風24号,田辺上陸で直近の時でも大阪市内は風の脅威を感じませんでしたが。この前の台風21号の時は神戸に上陸した辺りは,6階なので物は飛んで来ないだろうけど,風圧だけでベランダ側の窓ガラスが割れそうな恐怖を感じましたが…。危険半円と可航半円の違いが思ったより大きいのかな?
— Jack Kageyama (@JackKageyama) September 30, 2018
24号は、21号と違っていつもの台風やったけど、東京方面がワタワタしてはる
— みさ (@misa_ma) September 30, 2018
台風進路の右側と左側の違いやな・・・
台風の右側はアカン・・・
首都圏では、台風の直接の被害よりは、波及的なトラブルで大勢の人々がウンザリしてる様子が伝わるが、逆に考えると台風そのものの恐ろしさは身に染みてないように感じられる。
台風21号と台風24号の違い。
— 上田誠 (@KLE400) September 29, 2018
写真は関電さんより♪ pic.twitter.com/xAjRmeY7Lp
少し前までは、自然災害で一番怖いのは地震だったような気がするが、台風の恐ろしも見逃せなくなってきた。
地震の恐ろしさは、いつ襲ってくるかがわからない点にあるが、台風の恐ろしさは、迫って来てるのがわかる点にある。
【悲報】台風25号発生。台風24号を追う進路となる予報。 pic.twitter.com/6Faotu8kk5
— Univlife-FYD (@daigaku_fyd) September 29, 2018
昨夜、首都圏のJRが早めに運行を取りやめたのは台風21号の教訓の結果だろう。
台風24号の影響を受けて、首都圏ではどんな教訓を得、どんな対策が取られるのだろうか?