以下のツイートがウケているのを見て、ブラック企業のことを社員の側の目線で語る話は多いが、社長や経営者の側から語る話は少ないなと思った。
ブラック企業の社長って本気でこう思ってるってこの人が教えてくれた。 pic.twitter.com/jcmqIdyicN
— きたうらかすみ【繁忙期】 (@kitarin55) September 29, 2018
これは、一連のmetoo運動にも共通していると想像できる。
そこで、加害者の側の視点が、どのようなものなのかを集めてみた。
まづは、社員がいないことには始まらないから集めるが、
「他にアピール材料のないブラック企業」がPRしがちなポイント
— ブラック企業アナリスト 新田 龍 (@nittaryo) September 27, 2018
「圧倒的成長!」
「幹部候補急募!」
「社長が直接面接します!」
「あなたの頑張りを評価します!」
「20代の若手社員が活躍する職場です!」
「夢!」「感謝!」「感動!」「ありがとう!!」
「学歴不問!」「未経験者OK!」「フリーター歓迎!」 https://t.co/5dqtEwrfRN
このツイートに寄せられてるリプライの中にこういうものがあった。
ブラック企業は精神論が大好き。頑張りを評価するなんて時代錯誤も甚だしい。
— koma (@KomaEpic) September 27, 2018
1.寿司アカデミー出身の若くてチャラいが天才職人が握る安くて絶品の寿司屋
2.有名店で長年修行したが才能のない職人が握る高くて不味い寿司屋
私なら迷わず1を選ぶが、精神論者は2を選ぶ。精神論者は本質を見抜けない
ブラック企業を選ぶ社員とお客には共通点がありそうで、ブラック企業の社長には、『勘違いさせる力』がありそうだ。
『勘違いさせる力』は、無自覚のうちに身に付けていたり、たまたま成立するものだと感じていたが、意識して仕掛ける能力を持っている人もいる。
そういう人は、自分の化けの皮が剥がれることを極端に恐れる。
貴乃花を見てると
— とりうち (@kibiji) September 28, 2018
昔、ブラック企業で働いて居たとき、社長の間違いを正した営業部長が次の日には平社員にさせられて退職まで追い込まれたのを思い出します。
化けの皮が機能していると、こんな不思議なことが起こる。
ブラック企業で働いたことのない人に教えますと、真のブラック企業では、社員が搾取されながら「社長はいい人。ここはいい会社」と言います。
— セレンディピティ (@dragoneyeglass) September 23, 2018
うまい例え話にならないんだが、女に不自由してないブラック企業の社長が「女ってクソだわ」と言っているところに、そこで働く非モテ従業員が「うちの社長は女のことクソって分かってくれるんでスゲーいい人なんですよ」と言いながら手取り12万で150時間残業してるみたいな感じがどうしてもある。
— すずもと (@aruto250) September 20, 2018
「キミを息子だと思ってるから!」
— ケイ@時間といのちだいじに (@kei_mindheart) September 24, 2018
以前勤めていたブラック企業の社長に言われた言葉。
息子だから給料12万5000円で我慢しろってことだったと推測・・。
世間に出回っている情報にも忖度されたものなどブラックの洗礼を受けてるものがある。
同席の他記者は黙り。
— hide (@vache4577) September 29, 2018
まるでワンマン社長のブラック企業みたい。
頑張れ、望月さん❗️
ブラック企業の社長と同じメンタリティで、自分で自分自身を酷使する人々も多い。
しかし、そこには限界がある。
年収1000〜2000万円くらいまでは、激務で稼いでいる人が多いけど、それ以上の年収の人は、FBに仕事以外の記事が多く、楽しそうに遊んでるようにしか見えないので、「自分が頑張ることによって稼ぐことができる限界は2000万程度」で、それ以上は知恵や仕組みが必要なんだなと感じている。
— 中村剛(take-five) (@take___five) December 14, 2017
今の日本では、求人されてるのはほぼ低賃金労働で、そのうちの半分は拘束される時間も責任も賃金とバランスしてるが、残りは賃金と業務内容が全くバランスが取れてないだろう。
ブラック企業の社長にも二極化が起きていて、考え方が分かれ始めている。
人に(を)働かせることの限界を感じている。
— まゆずみ君 (@NekoMur) January 4, 2018
一般的には、会社は入るのは大変でも辞めるのは簡単だ。
しかし、最近のブラック企業では逆だ。
いや、ブラック企業に限らず日本企業と言って良いかも知れない。
今まで一緒に働いた仲間を強引に捨てる人に、次の仲間を大事にできるわけがない
— withnews (@withnewsjp) January 4, 2018
「最低な会社の辞め方」を教えてもらう#ブラック企業 #転職
- withnews(ウィズニュース) https://t.co/zGn1UdP8RU #withnews pic.twitter.com/h0rOFguscK
日本では、会社を辞めることは、残る元同僚を見捨てることになり、敵対関係を作ると教えられるようだ。
会社だけではないかもしれない。
官房長官が元官僚の辞め方をディスるのブラック企業の上司っぽい。
— (さらにいくつもの)道を作る工事長-ほんとは工場長(監督命名期間限定) (@IINAlab) May 25, 2017
2015年頃は、ブラック企業の辞め方はこう言われていた。
ブラック企業の辞め方探してたらどこもかしくも転職サイトがリクナビネクストを勧めてて、この情報事態が既に操作されているものなんじゃないかと言う社会の闇を見た気がした
— BAN@VRC (@ban0071) October 19, 2015
検索すると、ブラック労働の再生産という循環を成立させてるのがリクナビネクストのように感じられる(知らんけど)。
そして、2018年になると退職は代行してもらうものになった。
【予想以上の需要】「退職代行サービス」に寄せられる深刻な相談https://t.co/NKgg9naP3p
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 26, 2018
立ち上げから1年で依頼件数は月300件を超え、「毎日死にたい」「助けてほしい」などの相談が寄せられているという。 pic.twitter.com/teNcz4aJJx
退職は、同僚を見捨てることになると言われていたが、退職が代行できることを知ったら、多くの人が「これだったら自分にもできる」と力強く思っていることだろう。
しかしこれで、ブラックの再生産がどこまで断ち切れるだろうか?
行きはヨイヨイ帰りは怖いブラック企業!
台風21号の残像が残っているので、現在接近中の台風24号のことを考えていると「行きはヨイヨイ帰りは怖い」を思い出し、冒頭で引用したツイートと結び付いてしまい、ブラック企業を話題にしたくなってしまった。