netgeekが叩かれている。
フェイクニュースが多く、記事の訂正や削除の対応の仕方にも非難が集まっている。
いくつか紹介すると、
「netgeek」が、BuzzFeedの取材に反応する中で、誤報の場合は謝罪し削除とか書いてるけど、んなことないよ。私の友人がデマを流され、弁護士相談の元、削除依頼を再三要求してもスルー。明確に誤報だと確定しても、黙って削除し、謝罪も返答もなし。この「方針」説明すらフェイクだよ。 pic.twitter.com/CRWtRTWx8z
— 荻上チキ (@torakare) November 17, 2018
ネットギーク、昔は面白ネタを扱うバイラルメディアだったのが、政治ネタの方が読まれるようになったからか、いつのまにか政治サイトに。炎上させるテクニックだけはあるんだろうなという感じ。バズニュースとかウェルクみたいなもん。とりあえずあれを拡散する人は相手にしない。 https://t.co/awalTGOwLI
— 中嶋よしふみ@保険を売らないFP 士業の書き手募集中! (@valuefp) November 17, 2018
ここで、疑問が湧いた。
ここまで言われながら、このように認識されているのに、閲覧する人が多いのは何故か?
監視してる人が多いというわけでは無さそうで、好んで見て読んでいる人が大勢いるということだ。
次のツイートがnetgeekの実態を良く表しているかもしれない。
https://t.co/qa3nMkB3vK
— ClaraKeene (@clarakeene) November 15, 2018
「運営者情報を暴露されると困る」って、要するにnetgeekは自らが公のメディア組織ではなく、匿名一般人の私的なブログか何かにすぎないと宣言しているわけですね。うちのエントリは匿名一般人のブログ程度の信憑性しかないですよ信用するのは自己責任ですよと。なるほど。
https://t.co/K3rW8qnnKd
— ClaraKeene (@clarakeene) November 15, 2018
運営者情報を明かせないメディアって、紙メディアだったら「怪文書」と呼ばれるやつですね。
匿名で無責任に好き勝手なこと書き散らすといえば私のアカウントもそうだけど、要するにnetgeekの記事の信憑性は私のクソツイートと同程度しかないと。誤報をしでかした時の責任所在も公開できないアカウンタビリティ不在のマスメディアって、抗議先が明確な「マスゴミ」より段違いにタチが悪いです。
— ClaraKeene (@clarakeene) November 15, 2018
今日の主題はここから。
そんなnetgeekだが、
「netgeekは、選挙記事の拡散力トップ100の15本をしめた。これは朝日新聞11本、産経新聞9本など、ネット上でもよく読まれる大手紙すら上回った」
— 竹下郁子 (@i_tkst) November 17, 2018
それはなぜか。
この記事、必読です。
「netgeek」実態を関係者ら証言 誤報、炎上、マスコミ超える拡散力の舞台裏 https://t.co/C8bYjqQE3l
ここに書いてある、「なぜそんなことが可能なのか?」、そこに迫ってみたい。
この手の議論は、「鶏が先か?、卵が先か?」という話になるが、メディア(ブログレベルも含み)は、先ず読んでもらうことがスタートだと考えがちだが、その手前に大きな壁がある。
それは、『存在を見つけてもらう』という壁だ。
リアルな書物ならば、いかに多くの店頭に並び、いかに広告や告知が行われるかに依存するだろう。
今だったら、ブログやSNSでの書評情報やAmazonなどの販売サイトなどのレビューが大きな役割を果たしている。
現代では、どこの誰かが不明な人が発する情報でも影響力を持てるのだが、間違いや錯覚でも良いが、一定の信頼や信用を獲得しなければ、影響力を持つことはできない。
メディアが影響力を持つということは、伝える内容よりも、何人にリーチできてるかが問われるので、その尺度は視聴率や発行部数やPV(ページビュー)やフォロワー数が使われるし、わかりやすい。
ここでジレンマが生まれる。
内容に拘れば、視聴率や発行部数やPV(ページビュー)やフォロワー数が増えるとは必ずしも言えないということだ。
極端なことを言うと、「内容に拘るが誰からも評価されない」場合と「やりたくないけど評価されること」の選択を迫られたときに、内容に拘ることを選べるかどうかだ。
つまり、自分を偽ることを是とできなければ評価を得られない場合に、ウソが吐けるかが問われる。
メディア以外の一般のビジネスの世界では、ウソを吐くことなんて今の日本では日常茶飯事だ。
もう少し正確に言うと、何がウソで何が正しいのかを分からずに、理解できずに行動している人が多いのだ。
そういう人々でも、自分がしてることが間違いだと分かれば良心は痛む。
今回は、netgeekを題材にしてるが、今でこそnetgeekはネームバリューがあるが、そうではなかった時期に選ばれる存在になれたからこそ今がある。
そうだとすると、netgeekは検索されるのが上手で、いわゆるSEOが上手だと言えるのだ。
SEOで何がどう変化するのかは、私も興味があるが、どうも性に合わないところがあってキーワードに拘ることがピンとこない。
ブログを書いていても、言いたいことを言っていても、キーワードに基づいて展開してるわけではないからだ。
そこで、少し考えてみようかと思っている。
自分が書いたものであっても、第三者の手がけたものを見るように捉えれば、分析の対象になり、そこにキーワードが見いだせるかもしれないと思い始めている。
そして、本来の反面教師とは使い方が違うが、netgeekのSEOを参考にするというのは"あり"なんじゃないかと感じる。
フェイクなのは内容であって、そこに見習うものは無いが、SEOという得体のしれないものを苦手にしないためには、わかりやすいお手本があったほうが良い。
反面教師?としてnetgeekをお手本にするのは悪くないかも!
おまけ
ちなみに、Google Trendsで見てみると、
netgeekは2013年に開設され、最初の1年はあまり反響はなかったが、2014年からは反応が増え、コンスタントに検索数が伸びている。