現代は、インフルエンサーと言われる人々が多くの人に影響を与えてる時代と言われている。
人々に影響を与えているのは、かつてはいろいろな分野のリーダーと言われる人々で社会的な序列の上位に位置する人が多かったが、現代は社会的な序列とは無関係な序列が出来上がりつつある。
かつての序列が中央集権的なピラミッド構造で人間関係が直接的だったのに対し、現在は分散型で人間関係は直接関係だけでなく実際には会ったことも話したこともない人との間にも関係性が広がることが増えている。
良し悪しは別にして、影響を与え合う関係性のシフトや拡大が起きている。
しかし、どんなに影響を与えあっても最後は自分の判断になる。
最後に下す自分なりの判断は、誰でもできるとともに、自分にしかできないことでもある。
医師になって痛感したことの1つは、他人の考えを変えることはできないこと。
— 底辺理三 (@shameofirongate) November 5, 2018
考えを改めるのは結局は自分自身で、医師は患者にきっかけを提供することしかできないんだよね。
人にはそれぞれ事情があって、他人から見たらどんなにくだらないことであっても本人にとっては大問題ということもある。
ガンで余命宣告されている写真家の幡野広志さんはこんなことを言っている。
人って好きなものしか写真を撮らないんです、嫌いなものをわざわざ撮らないの。
スマホにメモリーされた写真を見返してください、自分の好きなものだらけでしょ?
写真の面白さはここにあるんだろうなと言う気がする。
無意識の行動の中に、自分の"好き"が凝縮されているのだ。
この写真家の幡野さんは、最近Twitter上で話題になった。
きっかけはこのツイートだ。
これ本のレビューじゃなくてただの中傷だから反論するけど、健康なときなら50万円ぐらい請求するお仕事内容を、病人であるので30万円と控えめに見積もり出しました。
— 幡野 広志 (@hatanohiroshi) November 11, 2018
お相手は面識はないけど、名前は知ってる写真家の方で2〜3万円のご予算を提示されて、あまりにも開きがありすぎてお断りしました。 pic.twitter.com/WzIp4iMGSt
このツイートに対し、レビューの書き主が謝罪したのが下のツイートだ。
Amazonで中傷レビュー(すでに削除済み)をした女性から謝罪のメールがとどいた。
— 幡野 広志 (@hatanohiroshi) November 13, 2018
なんであんなことをしたのか、なにに妬んだのか、なぜ妬んだのか、理由が書いてあります。
多くの人によんでほしい、悩んでほしい。そしてどうしたら社会は良くなるのか考えてほしい。 pic.twitter.com/ZG0U5iRn1i
ぜひ読んでほしいが、読めば分かるのが、揉め事は悪意がなくても起きるものだと言うことだ。
悪意は無いけれど、自分の心と向き合えていなかったので、自分の気持ちを歪んだ形で表現させてしまったのだ。
同じ事実や、同じ情報を目の前にしても、それをどう判断するかは、それぞれに委ねられた、その人にしかできないことになる。
ここまでは、自分の心の中だけで完結するが、ここから先は人間関係や利害関係が生じると、あるいは自分自身としっかり向き合っていないと、心の判断と違う行動を取らざるを得ないこともある。
次のツイートは、上記のレビューを投稿した方と共通する心理だろうか?
あの子よりも私を選べばよかったと後悔させたい 会いたいと言わせて一度は断りたい 男の影をちらつかせてそれでも追いかけてくる嫉妬心を見つめていたい
— zmpc (@zmpc_) October 25, 2018
大学に入って、自分の専攻と自分がやりたいことが違った人たちは、本当に死んだ魚のような目をしていて、かわいそうなり。で、解決策は東大みたいに教養課程を2年にするんではなく、途中で専攻を変えられる仕組みを作ることだ。いくら幅広く勉強しても何もわからない。実際にやってみて初めてわかる。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) November 15, 2018
そんな時はどうすれば良いか?
写真家の幡野さんが、「人は好きなもの(=関心があるもの)しか写真に撮らない!」と言ったことばは拡大解釈できる気がする。
つまり、アウトプット行為を日常的に行えば良いのだ。
アウトプットは何でも良い、アウトプットを続けていると、自分の"好き"が浮かび上がってくるはずだ。
自分のことがよくわからないという人は、ひたすら情報発信をしてみるといい。
— ほっしー@メンタルハッカー (@HossyMentalHack) November 14, 2018
私はそれで自分の価値を実感できたし、知り合った人から「こんな個性もあるよ」って引き出してもらえるようになった。
上手に情報を伝える力はどんな職場でも必須だしね。
動画で解説 → https://t.co/20EZoDiLDL pic.twitter.com/C1gI56P3vQ
自分の体に、自分の手に負えない症状が現れたら、医者に行くというのが模範解答だが、問題は症状が体以外の場合だ。
名医が上げる、名医の条件の一つに、「問診が上手」というのがある。
高価な最先端の医療器具を使うことも意味があるが、それも事前の問診が的確(適格)であればこそだ。
ヒントはすべて自分の内側にあるのだ。
アウトプット(発信)を行うと、自分の深層心理に気付ける可能性が高くなる。
少し違う自分が出てくるかもしれないが、たぶんそっちの方が本当の自分かもしれない。
現代は、アウトプットにはほとんどコストがかからないので、やる気の有無だけがハードルになる。
まだ発信をしてない人は、こちらの世界へどうぞ!