違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

迷子になって泣いてた女の子

昨日、ふと思いついてちょっと実験したくなった。

 

持っているショットガンマイク(マイクが向いてる方向の狭い範囲の音を集中的に集めるマイク)付きのハンディレコーダーを自転車にマウントしてどんな音が録れるのか、振動の影響などはどのくらい出るのか、風プラス走行スピードの雑音はどのくらいなのかを知りたいと思っての実験のつもりだった。

 

途中で風除けの自作のウインドジャマーが振動で取れたりして、実験は失敗に思えていた時に起きた出来事。

 

幹線道路から曲がり、住宅街に入っていく道で、3〜4歳くらいの女の子が『ママ〜』と言いながら泣きながら走っていた。

 

周りに何人か大人はいるのだが、誰も近寄ろうとしないし、見渡してもママと思しき女性も見当たらない。

 

とっさにふたつの思いが脳裏をよぎった。

 

  1. この女の子の手助けをしてあげたい
  2. 余計なことはするな、最近はちょっと声をかけただけでも声掛け事案として通報されたりするから

 

 

しかし、この声を聞いていたので助けたい気持ちが勝った。

 

泣き声を聞いてから私が声をかけるまでの音声。

 

 

 

歩道もないし道の中ほどに出たりもしていたので危なくもあった。

 

 

女の子にどこでママとはぐれたか聞いてみたが要領を得ない。

 

『おうちは分かる?』と聞いたら『分かる』というのでじゃあ一緒に行こうと言ったら泣き止んだ。

 

この後、元気に力強い足取りでグングン歩き出したので、後ろから自転車を押しながらついて行った。

 

足取りに迷いがないので安心していたが、どう考えても3〜4歳の行動半径を越えてるくらいの距離を移動したが、『こっちだよ』と言いながら歩いて行き、おそらく1kmは歩いたくらいのところで『おうちがわからない』と言い出した。

 

これはやばいぞ、警察に連絡した方が良いのかなと思いながらも、根掘り葉掘りの事情聴取を受けるんだろうなと思うと少し後悔も芽生え始めたが、やれるところまでやってみようと、『おじちゃんと会ったところまで戻ってみようか』と言い戻り始め、途中で細い脇道に行きたそうにしたがその表情に迷いがあったので、元の場所まで戻ってみた。

 

だんだん暗くなり始めてきたのでタイムリミットが近づいてるプレッシャーも感じ始めた。

 

会った場所のあたりまで戻ると、表情から土地勘を取り戻したようにも見え始めたが、子供心をどこまであてにして良いのかという迷いが私に生じ始めていた。

 

歩いてる距離の長さと、心配と不安で、女の子はクタクタのはずだろうけど気持ちの高ぶりで体力が持っているのかなとも感じていた。

 

『こっちだよ』と言って坂道を登り始めてしばらくいくと、『あっ、ママの自転車がある』と言ったので、私は内心『助かった』という気になりかけた。

 

私とその子の声が聞こえたのだろうか数人の子供と大人の女性が出てきた。

 

母親と近所のママ友たちが探し回っていたようなのだ。

 

母親は半ベソをかいていた。

 

 

少々の事情だけを伝えその場を離れたが、女の子は母親に抱きつきながら私に向かって『バイバイ』と手を振っていた。

 

 

女の子が無事だったので万事丸く収まって結果オーライだったのだが、一歩間違うと私は誘拐や連れ去りと紙一重だったのかもとも感じている。

 

しかし、泣いてる女の子に誰も近づこうとしない大人の様子を見て見ぬふりをしてれば、後で心が痛むのもまた事実なのだ。

 

 

余談

 

上記で音声だけをブログに貼るのにずいぶん苦労した。

 

はてなに音声を貼る手法は多くの方がブログ記事で教えてくれてるのだが、微妙に違いがあって私の環境ではなかなか上手くいかなかったが、やっと上手くいったので、参考にしたブログを紹介しておきます。

 

https://www.terrax.site/entry/2018/09/09/はてなブログに音楽ファイルを貼る方法