今読んでるこの本は話題にできそうなことが多そう。
この本から話題を一掴み。
調査対象は欧米だが、ブログの書き方の分析によると、ブログの言葉遣いには、厳然たるジェンダーの差が“一見”見えるらしい。
しかし、さらに分析すると、実際に存在するのはジェンダーの差ではなく、ジャンルの差らしいのだ。
男性がテーマに基づきブログを書く傾向があるのに対して、女性は日記風に欠く傾向があり、同一ジャンル内で比較するとジェンダー差はないらしいのだ。
同様に、Twitterの調査を行なっても、一見言葉遣いにジェンダー差がありそうに感じられ、女性が顔文字をよく使う傾向があり、男性が罵り言葉をよく使うように見えるらしいのだが、さらに分析を加えると、興味や関心を持つジャンルが自然と振り分けられ、代表的なものが以下のようになるらしいのだ。
- スポーツ好き
- ヒップホップ好き
- 子を持つ親
- 政治好き
- テレビや映画好き
- テクノロジー好き
- 読書好き
暴言や罵りが目立つということは、嫌いな何かに怒りを向けてると感じるが、好きで興味や関心があるものに振り分けられることがおもしろい。
この分類の中にはジェンダー差が全くないとは言えないらしいが、それはむしろジェンダー差というよりも年齢や人種やその他の人口統計的な要因と結びついてるらしい。
個人レベルでは、ジェンダーの差よりも、所属する集団やコミュニティの規範やルールに従う傾向が強いらしい。
欧米での実情を調査して見えたことなのだが、今日取り上げた部分だけだと、なんだか日本人が空気を読んだりするのと同じことが欧米でも起きていることが感じられるし、日本人にとっても違和感は少ないように感じられる。
そういえば、どこかの誰かが言っていたが、最近の日本は世界で独り負け状態に見えるが、日本こそ世界をリードしていて、やがて世界は日本に追いつき、日本のようになると。
一周遅れてるように見えるが、実は一周先を走っている、そんなことを感じてしまった。