最近のスマホの契約メニューのCMや広告を見てると、ギガの低消費量への誘導と、それなりの消費量だが上限があるものへの誘導に二分されていることに気付く。
低消費量の契約だとスマホを十分に活かしきれないのではといつも思う。
そこで、それなりのデータも示した上で少ないギガでもこの位はできると紹介してる記事を探してみた。
果たして実態は?
2020年、2021年、2022年の3つの記事を紹介。
スマホの月間データ容量は平均約7GB MM総研が携帯の利用実態を調査 2020年05月20日
スマートフォン利用者の前月データ通信量は「わからない」と回答したユーザーを除いた平均データ通信量は6.94GB、中央値は3.00GBとなった。有効回答を対象とした月間通信量は「1GB」が29%、「2GB」が16.7%、「3GB」が13.4。59.2%のユーザーが3GB以下の通信量で、7GBまでの累計では約79.2%を占めた。
意外と使ってない!? 「通信量3GB以下で生活」が6割 2021年03月30日
その疑問を解くカギは「Wi-Fi」の使用量にあります。同調査でスマートフォン利用における月間の平均Wi-Fiデータ通信量を分析したところ、Androidユーザーでは15.5GB、iPhoneユーザーでは19.8GBとなりました。ユーザー全体の平均は17.4GBで、月間モバイルデータ通信量の平均と合わせると月間通信量は約25GBに。
1ヶ月のデータ使用量は平均何ギガ?Wi-Fiあり/なしの場合も紹介 2022年5月13日
先に結論からお伝えすると、1ヶ月のモバイルデータ通信の平均データ使用量は8.95GBです。
ただ、この平均データ使用量は、Wi-Fiが利用できる方もできない方も含めた数値です。
2020年には6.94GBだった平均データが2022年では8.95GBになっている。
これらのギガ消費は何に向けられた結果なのか?
人間の関心事なんて大きく変化するわけではないので、少し古くても役に立つデータはある。
2017年のデータで修正が必要な部分はあるとしても傾向に大きな変化はないと思われるデータを分かりやすく図示してるものがあった。
横軸を利用頻度(毎日利用するスマホユーザーの割合)
縦軸を利用時間(分)
利用時間や利用頻度とギガの消費は大きく関係してるだろう。
上記の記事にあるように、実際にはWi-Fi事情が大きく関係するので自宅や拠点のWi-Fi事情が潤沢ならモバイルは最小限でも不都合は少ないし、モバイルが最小限だからと言ってネット利用が少ないとは言えない。
そういう背景を加味しても、傾向として感じられることはありそうだ。
高画質な動画をガッツリ長時間楽しみたいというニーズはあっても、実際には長時間の利用はし難いのかもしれない。
また、相手がある双方向のコミュニケーションだと相手の事情を無視しては成立しない。
写真や短編動画を添付したアプリやSNSの需要が高いのは、ギガを消費せず長時間利用できるからという代替行為なのかもと思えてくる。
こんなツイートがあった。
コロナ禍での授業に関してらしい。
おそらく、動画配信ではなくPDFの配布になった理由は、ほとんどの場合、「教員の手抜き」などではなく、学生や教員(こちらも無視すべきではない)の「通信条件に対する」配慮でしょう。そのような事情を忘れるべきではない。
— Masaki Ueta (@reRenaissancist) 2020年7月13日
このツイートは学生の側(場合によっては教員も)のギガ消費を節約するためらしいが、次のようなケースもあるらしい。
私が残業をせざるを得ないのは、訪問校で私のパソコンがないから。各校教室に教師用パソコンがない為、各教員は公務支援パソコンを教室に持ち込む。そうすると空きパソコンが職員室になくなる。そんな環境下で週の3分の2は他校を訪問。無茶苦茶な環境。これが貧困自治体のギガの実態。だめだこりゃ。
— KUMAKO (@kuma_sakurairo) 2021年10月20日
7月から楽天モバイルが1GB未満0円の料金プランを廃止した。
5月にギブアップ宣言をしたのだ。
楽天モバイル三木谷氏「ぶっちゃけ、0円でずっと使われても困る」
つまり1GB未満で収まるような使い方をするユーザーが想定以上に多かったからだろう。
世間のギガ事情はピンからキリなのだ。