違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

悪い奴らにはビジョンがある!

シェアハウス「かぼちゃの馬車」を事業展開する(株)スマートデイズが破綻し、そのシェアハウスの個人オーナーに融資をしていたスルガ銀行のズサンな融資実態が話題になっている。

 

スルガ銀、シェアハウス融資2000億円 個人向けの2割  2018/5/15

スルガ銀行はシェアハウスの家賃で副収入を得たい会社員らに、土地や建物の購入費用を融資。平均融資額は1億円を超え、1人で5億円超の融資を受けた人も含まれるという。同行はシェアハウス融資の実態を開示してこなかった。

 

 

当初、私はそもそも融資が実行されなければ何事も始まらなかったと言う意味でスルガ銀行が一番悪いのではないかと考えた。

 

 

しかし、いろいろ検索できる範囲で調べると、被害者には申し訳ないがおもしろい実態(謎)が出てくる。

 

結論を最初に書くと、大学生がターゲットになっていて、大学生がターゲットということはその親や舞台としての大学も間接的なターゲットになるということで、構造的には奨学金と同じであると感じられるということ。

 

日本では、少数のグローバルに活躍してる人や企業と、多数のドメスティックな分野で生きるしかない人や企業に別れている。

 

そして、そんなドメスティックな環境で発生しているのかもしれないシフトについて話をしてみたい。

 

なお、類似案件もあるだろうがシェアハウスに限定して話を展開したい。

 

 

このシェアハウスに関しては登場人物が4種類いる。

 

・事業の企画者(=スマートデイズ)

 

・事業への参加者(=物件オーナー=土地所有者=被害者)

 

・金融機関(=スルガ銀行)

 

・物件入居者

 

そして、背景としてシェアハウスという存在への認知が必要になるし、そのイメージも大切になる。

 

Google Trendsで検索可能な2004年以降でシェアハウスと検索すると、

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2012年の末から急上昇している。

 

この時何があったかというと、2012年の10月からフジテレビでテラスハウス_(テレビ番組)が始まったのだ。

 

私はこの番組を見たことは一度もないが、話題になっていることは知っていた。

 

シェアハウスを舞台にして、恋愛を絡めた若者のライフスタイルを発信する番組になっていたことで、シェアハウスでの生活に幻想を与える効果があったであろうことが想像できる。

 

ちなみに、共同で部屋を使うルームシェアとシェアハウスを比較すると、

 

 

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テラスハウス放送後を境に、ルームシェアとは全く違うことばとして定着した印象がある。

 

これは何を意味するかというと、若者はシェアハウスに強く興味があるという理解を世間に植え付けたということだ。

 

このようなシェアハウスに対するイメージと、国土交通省がガイドラインを定めたりという流れを受けて、表舞台の事業として登場してきた。

 

参考: 国交省の通達受け各シェアハウス団体に動き 日本シェアハウス・ゲストハウス連盟 2013年08月19日

 

 

この流れを受けて登場するのが㈱スマートデイズ(旧名スマートライフ)で社長は大地則幸氏。

 

この人物が取材を受けた記事が下記で、プロフィールもよく分かる。

 

「家賃0円・空室有」でも儲かる不動産投資
脱・不動産事業の発想から生まれた新ビジネスモデル
株式会社スマートライフ 代表取締役
大地 則幸氏(おおち のりゆき) 2016/9/23

 

このインタビューの中におもしろいことばがある。

 

現在、入居者は約3,000名います。この人達には長く住んでもらおうとは考えていません。いち早く卒業(退居)してもらいたいのです。

 

究極の夢になりますが、日本から家賃が無くなればいいと思っています。正直、全ての家賃0円は難しいかもしれませんが、せめて20代の人は家賃0円にしたいです。

 

 

別に言ってる内容に問題があるとは思わないが、大きな特徴は、入居者としてのターゲットは若者で回転率を重視しているということだ。

 

モデルになっているのは学生向けの賃貸住宅にも感じられる。

 

そして、この大地則幸氏が社長になる前の創業社長こそが黒幕と言われてるようで、名を佐藤太治氏と言い、謎の人物とされている。

 

こんなブログがあった、真偽は不明だが策士っぷりが伺える。

 

佐藤太治と私 2009/5/13

かつてその流通形態から地方都市に爆発的なフランチャイズ店を 

増殖させたビデオ安売王。 

その店頭に並ぶ一般作を制作するために社長の佐藤太治氏は当時 

「元気が出るテレビ」「浅草橋ヤング洋品店」の演出で奇才ぶりを 

発揮していた(「お笑い北朝鮮」の前後ぐらい)テリー伊藤氏に 

プロデュースを依頼。 

そして、当時ディレクターとして伊藤班にいた高橋雅也や高須信行と 

いった面々を一般作の制作に当たらせ、佐川一政と爆笑問題による 

対談や一軒家プロレス、障害者ドキュメントといった過激作を 

リリースしていた。

 

 

 

シェアハウスに誰よりも早く目を付けた人物は、お金の臭いに敏感な人達で、ある属性の人間の心理を知り尽くしている連中でもある。

 

ある属性とは、一言で言うと"若さゆえのルーズ"になるだろう。

 

 

2012年に設立された㈱スマートライフ(当時)の業績は、

 

第1期 売上  44,500万円

第2期 売上 204,700万円

第3期 売上 1,886,900万円

第4期 売上 2,634,900万円

 

 

また、不動産事業のように見せているが、

 

最初に少し触れた「就職まで面倒をみる」という事です。入居者に就職先の会社を紹介し、無事に採用されれば紹介先の企業からバックマージン(紹介手数料)をいただくというビジネスモデルです。つまりは有料職業紹介業です。

これは僕の勤めている会社もそうですが、人材派遣会社の一つの柱事業です。

そう、株式会社スマートライフは、不動産会社でもあり人材紹介会社でもあるのです。

 

引用の出典はどちらも

http://jft-corp.com/2017/02/21/post-67/

 

 

 

次に役者として登場するのがスルガ銀行だが、スマートライフ(当時)が急成長していた2014年にこんな記事がある。

 

 

逆境でも強いスルガ銀行に見る、地銀の生き残る道とは? ZUU online編集部
2014/06/03

地域金融機関は、今、大きな岐路に立たされています。

 

多くの銀行が法人開拓、法人向け融資に力を注ぐ中で、スルガ銀行は個人向け融資に力を入れています。個人ローン比率は2014年3月期において85.7%と突出しており、貸出残高も年々増加しています(2014年3月期24,705億円)。

 

つまり、スルガ銀行は手間であったとしても、「1社に1億を1%で貸す」よりも「100人に100万円を10%で貸す」方を選んだというわけです。

 

 

法人需要を拠り所にしてきた大手企業にとって、リテール(小口)のビジネスは数をこなす必要がある分だけ大変さが大きくなる。

 

おそらく、小口なんかちまちまやってられないという空気が漂っていただろう。

 

地元ではNo.2のスルガ銀行にとって個人客で活路を見出すことは必須なので、目指すのは客単価を上げる方向にならざるを得なくなる。

 

 

スマートライフ(当時)とスルガ銀行の思惑とタイミングが上手く一致したのが2014年なのだ。

 

 

 

しかし、その頃から不動産業界ではサブリース問題が少しずつ語られるようになり始めていた。

 

 

今は良くても、いづれうまくいかなかなくなるという、半分儲かってる人に対するヤッカミのように語られていたが、このサブリースのターゲットになったのは土地資産を所有する人々で、立地の良い不動産を所有する人から順番に営業の声がかかっていた。

 

初期に取り組んだ人は、シミュレーション通りの結果が比較的長期に渡り実現するだろうが、サブリースが良いぞと後から取り組む人ほど条件は不利になる。

 

逆に言うと、最初に成功事例を見せられるから、そのシステムを過大評価するようになる、本当は個別案件として独立して考慮されなければいけないのに。

 

 

この状態は、年々悪化していった。

 

 

シェアハウスもこの影響を受けたのだろう、スマートライフは2017年㈱オーシャナイズと資本業務提携をしている。

 

シェアハウスが行き詰まる最大の理由は、入居者が集まらないことがあり、これはシェアハウスというライフスタイルが否定されてるのではなく、実際のシェアハウスでの生活と持ってるイメージが一致しないからだろう。

 

今年に入り、社長交代が行われたが、新社長は㈱オーシャナイズの社長でもある菅澤聡氏が着任したが、4月3日に㈱オーシャナイズの取締役CFOの赤間健太氏が新社長になっている。

 

この㈱オーシャナイズは、菅澤聡氏が大学在学中に立ち上げ、大学と大学生と企業をつなぐビジネスを展開していた。

 

そして現在も目指すところは変わっていないようだ。

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https://oceanize.co.jp/service

 

 

大学を中心にして、大学を目指す中高生から大学を卒業してすぐ位の層の人々をターゲットにしている。

 

それ自体が悪いわけではないが、将来を担保にしたビジネスと見える。

 

日本というのは不思議な国で、若いということに過剰に反応するところがあるし、根強い青春信仰みたいなものがある。

 

もし今の自分が青春真っ只中だと自認する人がいたら、夢を語る話には要注意だ。

 

"自分には未来がある"と信じたい気持ちと"実際の自分"とのギャップに悩むのは、青春の常だ。

 

こんなギャップに悩むと、無意識に得することを考え出す。

 

得をすることで、ギャップを帳消しにしようと考えるようになる。

 

そういう人たちの気持ちがわかってる人が罠を仕掛けている。

 

 

(株)スマートデイズ  〜民事再生から一転、破産〜 :東京商工リサーチ  

 

 

 

罠に引っかかりたくなければ、納得できるまで調べるしかない。

 

 

 

こうやって考えると、今年起きた"はれのひ"事件や、"てるみくらぶ"のように若者が使ったり、若い頃から使い続けてるものの中に潜む、持ってるイメージと実際のギャップが大きい時に、人は騙されるという当り前の事実に気付く。

 

 

最も弱い立場の人間ほど、最も賢く立ち回る必要がある!

 

 

 

コスト削減が開いた世界

20世紀のビジネスは、売上至上主義で売上が増えれば利益も増えるということをを目指すことが正義だった。

 

バブル崩壊後の不景気や低成長は、21世紀に入って、売上が上がらなくても利益の拡大はコスト削減でも達成できるという方向に舵を切り出した。

 

このコスト削減という領域のビジネスは、無駄なお金を使わないと捉えると魅力的なのだが、見栄が張れないあるいはセコいと捉えられるとかっこ悪く感じるので、当初は、経営者の価値観次第でピンキリの反応だった。

 

しかし、徐々にすべての分野でコスト削減は浸透し、今やコストを掛けるのはバカだと言わんばかりの風潮が出来上がった。

 

この風潮は、先進国の中では日本が一番顕著かもしれない。

 

日本では、今や、必要なコストもケチりたいというのが本音になっている。

 

「素人エキストラ頼み」でトラブル続出 テレビ撮影現場の裏側

「視聴率不振に伴う経費削減で、どこの局もボランティアや素人参加企画に頼らざるを得ない状況になっている。ボランティアならたしかに予算は削減できますが、トラブルも増えているんです」

 

どんな方法でコストを削減するかというと、

 

ノーギャラで交通費も自腹というボランティアのエキストラを使う作品が増えているという。

 

「謝礼は『番組グッズのみ』というところが大半です。それでもジャニーズや人気俳優らが参加する作品は応募者が殺到する。逆に人気俳優が出ていない作品だと撮影当日までメルマガやSNSで参加者を募集したり、現地で地元の人をスカウトすることも……」(制作会社AD)

 

 

 

必要なコストを削減すると出現するトラブルというのはどういうものだろうか?

 

「出演者の熱心なファンだと約束事をちゃんと守ってくれるんですが、ただのミーハーな素人がエキストラをやると、情報解禁前にSNSに収録現場の写真をアップしたりする」

 

 

「街をブラつくロケで声をかけたぐらいのレベルでも、いまは必ず『出演同意書』を書いてもらっています。それでも、『あんな形で使われるとは思わなかった』『酔っていて覚えていない』などクレームが入ることが多い。余計な仕事が増える一方ですよ」(前出・AD)

 

ギャラが出なくても人気と知名度が上がる一般人も出てくる。

 

「人気があっても、常連であってもノーギャラだから、あまり強くは言えないのですが……有名出演者のなかには『SASUKE』の名を使ってスポンサーを集めたり、胡散(うさん)臭いビジネスを始める人もいて……。もちろん、ウチはまったく関与していないんですが、クレームは局に来るんですよね」(TBS関係者)

 

「一般人なのに追っかけがいる出演者がいて、SNSを介してファンとつながり、揉(も)めたことがありました。タレントかよって(笑)」

 

 

 

 

芸能人や著名人だけでなく、一般人でも有名になれば影響力を持ち、"インフルエンサー"と呼ばれるようになる。

 

SNSで多数のフォロワーを持つ人々なども、その発言はフォロワーの行動に大きな影響力を与えると考えられ、広告塔としていろいろな企業からも注目されている。

 

そんな"インフルエンサー"ということばが世間に認知されたのはいつ頃だろうか?

 

 

Wikipediaによると、2002年頃に概念として生まれ、2007年頃から一般への認知が進んだと言われている。

 

私は、ここ数年で広まったような気がしていたが、意外と歴史がありそうだ。

 

2017年の3月にインフルエンサーというタイトルの乃木坂46の曲が出てるのでその影響も受けているだろう。

 

直近5年の動きを見ると、

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検索数から見える認知の拡大は、この2〜3年と言っていいだろう。

 

 

最近のSNSをリードしているインスタグラムはどのような動きを取っているだろうか?

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この5年間で右肩上がりに検索数は増えているが、直近は高止まりのようにも見える。

 

この二つを同時に検索すると、

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インスタグラムの方が断然多い。

 

このような新しい動きに比べたらブログは陳腐化しているのだろうなと思うが、直近5年で検索すると、

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思ったほどではないが、緩やかな下降線を描いている。

 

よく見ると、現在は5年前の半分以下になっている。

 

では、この三つを同時検索すると、

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もう圧倒的にブログがダントツに多いのだ。

 

先入観で持っていたイメージと真逆の結果だ。

 

この検索結果に、年齢や世代を反映させることができれば、全然印象が変わる結果が出たのかもしれない。

 

下降線を描いているとは言え、これだけ多く検索されてるということは、それなりの需要があるからで、これは文字が伝える情報力が、写真に負けてないという事だろう。

 

では動画と比べるとどうなるだろうか?

 

You Tubeを加えて同時検索すると、

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ブログとYou Tubeは検索件数に関してはほぼ同じだが、ブログはカタカナで検索しYou Tubeはアルファベットで検索したことを考慮すると、ブログの健闘ぶりはスゴイと言えるだろう。

 

コスト削減化が進む出版業界が、ブログを発展させ、同じくコスト削減化するテレビ業界が動画サイトの発展に寄与してることは間違いないだろう。

 

コストの縛りを受けない作品は、完成度で劣るかもしれないが、自由度は数段高くなる。

 

世の中は、自由度が上がる方向にシフトしてる気がする。

 

そう考えると次に排除されだすのは、コストの掛かる人物だろう。

 

AIが奪う職業なんていう話題も多いがそれよりも、自由度を妨げる現場に出ないマネージャーや管理職の方が先に淘汰が進みそうだ。

 

プログラムの時代!

5月12日の二つのテレビ番組を見ていて感じたことをネタにGoogle Trendsを使って遊んでみた。

 

 

 

一つは経済番組で、「リスクを取るからリターンを得る、当然のことですよね〜。」とテレビで女性コメンテーターが喋っていた。

 

その女性の顔を見ていると、「本当はそんなこと思ってないんですけどね!」と顔に書いてあるような気がしてきた。

 

そう言えば、"損失補填"ということばがあったな〜と思い出した。

 

少し前まで、大口の投資家は損をすると怒っていて、その損失補填を裏で求めるということは珍しい話ではなかったのだ。

 

これは大口だからこそできた特権でもあった。

 

さっそく、Google Trendsで検索してみた。

 

検索可能な2004年1月1日以降で行ってみた。

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それなりに検索されてるワードのようにも見えるが、損失補填というワードが世間を賑わせたのはバブル崩壊後の証券不祥事が発覚した頃なのでその頃のデータはGoogle Trendsには無い。

 

ただこの時期にワードとして定着したのかもしれない。

 

損失補填と言うのは、大口の投資家が特権的に保護されていたことを露呈したが、その対極にある本来全ての投資家に適用されるべき原則としての"自己責任"ということばを世の中に定着させることにも役立った。

 

"自己責任"というワードの定着も"損失補填"と同時期に定着したワードなのでGoogle Trendsに十分なデータがあるわけではないが、見てみると。

 

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自己責任の大きな山があるのは2004年の4月。

 

この時何が起きていたかというと、イラク日本人人質事件

 

この事件をキッカケに、投資における損得に当てはめられていた自己責任ということばが、命にも当てはめられるようになった。

 

ちなみに、この二つのワードを同時に比較すると、2004年当時自己責任というワードがいかに注目されたがわかる。

 

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もう一つのテレビ番組は、

 

NHKスペシャル 仮想通貨ウォーズ  ~盗まれた580億円を追え!~

 

このブログを書いている5月13日の午前10時過ぎの時点ですでに動画サイトにこの番組はアップされている。

 

Google Trendsで遊ぶようになると、自分の趣味嗜好と合わない分野にも興味を持てるようになるというのがおもしろい。

 

広い意味で世間の動きにアンテナが張れる気がする。

 

この番組で面白かったのは、今という時代の最先端はプログラムが動かしてるんだなということを実感できたことだった。

 

そんなプログラムは人間が作るので、動機に感情はこもるが、プログラムには感情はない。

 

プログラムがやってることに感情的に反応すると「負けだな」と感じた。

 

Google Trendsで仮想通貨と検索すると、

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直近12ヶ月で見ると、山が盛り上がりだしているのが11月の半ば過ぎからで、山のピークは、コインチェックからネム(NEM)の流出事件が起きた直後。

 

ちなみに直近5年で見ると、

 

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やっぱり、急激に盛り上がったことが分かる。

 

ブルームバーグの記事によれば、

17年10ー12月(第4四半期)の日本円による仮想通貨取引の世界シェアは55%に達した。今年1月29日までにシェアは約35.5%へ低下したが、ドル取引のシェア38.7%に次ぐ規模である。

 

ワールドワイドに見ても、日本人は仮想通貨を大量に取引してることが伺える。

 

コインチェックから流出したネム(NEM)をアルファベットでGoogle Trendsで検索すると、

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仮想通貨のNEMが開始したのは、2015年の3月からで、当然だが、外国もあるが日本が圧倒的だ。

 

ちなみにNEMには仮想通貨以外もあるので仮想通貨と指定する必要がある。

 

最初その指定をせずに検索して、ワケがわからなくなった。

 

 

"仮想通貨"と"NEM"そして"ビットコイン"を同時に比較すると、

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やはりビットコインは仮想通貨の中では圧倒的な存在で、世界中で検索されている。

 

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儲け話に、自己責任は付きものだが、おそらくその意味は、損をしたら潔く諦めろと言う意味で使われている。

 

儲け話に、大金を投じてれば投じてるほど、自己責任なんて他人に押し付けることはあっても、自分は思ってないだろう。

 

少し前までは、特権を手に入れ巧妙にずるく立ち回ることが勝つための秘訣だったのだが、現在は勝ちたければプログラムを武器にする必要がありそうだ。

 

プラットフォームの時代などと言われるが、もっと具体的に言うとプログラムの時代と言えるのだろう。

 

善悪や好き嫌いとは別の理屈で世の中は動いているようだ。

ネタに困ったらGoogle Trendsをお薦め!

"ブログネタ"と入力し検索すると、

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と、出て来る。

 

これらのサイトを見ると、結構な確率でネタに役立ちそうなサイトが紹介してある。

 

その中の一つで、筆頭に上げられるのがGoogle Trends

 

この中には急上昇ワード検索というものもある。

 

このGoogle Trendsは、キーワードの動向を探る際の定番サイトでSEOを意識する際に必須のサイトだとされてるが、私がこの存在を知ったのは昨日。

 

なんと遅れてることかと我ながら呆れるが、こんなおもしろいものがあったのかと昨日から色々遊んでいて、これがあれば今まで思いつかなかった切り口がいくらでも出るんじゃないかと思う。

 

私が興味を持った使い方を披露すると、

 

5月12日(土)AM10時の時点では、

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2番めの東京急行電鉄関連での検索がトレンドになっている。

 

この当たり障りのないニュースがどうネタになるかというと、

 

クリックすると、

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私が見た10時の時点では検索のトレンドは終了していて、検索のピークが午前7時前後だったことがわかる。

 

更にこの画面を下にスクロールすると、

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関連する要素が出てくる、この中の少区域別のインタレストに注目すると、

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小区域別のインタレスト

指定した期間において、該当のキーワードの人気度がどの地域で最も高かったかを表示します。人気度の値は 0~100 です。100 の場合はその地域ですべてのキーワードと比較してそのキーワードの人気度が最も高いことを示し、50 の場合はその地域でそのキーワードの人気度が半分であることを示します。0 の場合は、その地域で該当のキーワードに対する十分なデータがなかったことを示します。

注: スコアの値が高いほど、すべての検索クエリに対する割合が高いことを示します(検索クエリの絶対数が多いわけではありません)。たとえば、人口が少ない国で「バナナ」に関する検索クエリが 80% である場合、「バナナ」に関する検索クエリが 40% である人口が多い国と比べると、人口が少ない国のスコアは約 2 倍となります。

 

 

 

この東京のローカルネタで他の地域の人には無関係なニュースに反応したのは、いわゆる地方でも都市部の人たちであることがわかる。

 

関連トピックに"投資"とあるように、このニュースを投資関連での情報と取ったのかもしれないし、東京に土地勘のある人々が反応したとすれば、東京と地方の大都市は強く結びついているが、中小都市は結びつきが弱いといえるかもしれない。

 

その中で、長野県が強く反応してることはおもしろい。

 

この理由を探るだけでも、結構奥の深い話が展開できそう。

 

検索のキーワードを東京急行電鉄に絞り込むと、最初に表示されるグラフは直近12ヶ月のもの。

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今日トレンドになったが、比較すると別に大した話題ではなかったことが分かる、ただ新聞ネタが読まれた程度だったのだ、逆に言うと今日の朝はネタがなかったとも言える。

 

このグラフで見ると3月の上旬にピークがあるので、期間を3月1日〜3月10日に絞って検索すると、

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複数の投資案件とも言えるものがニュースで出ている。

 

私自身の興味は東京急行電鉄にも投資にも無いのでここで止めるが、興味を持つ分野ならば底なし沼のようになりそうだ。

 

 

多くの人は、キーワードを自分の内側からひねり出そうとするかもしれないが、一見興味を持てない世間が反応するキーワードから、お宝が出てくることは十分有り得る。

 

ネタに行き詰まった時にはGoogle Trendsを武器に出来れば百人力かもしれない。

 

と感動しているが、今頃こんなことに気付くのは遅いのかな?

ちょっとした想い出

Google Trendsを見てると、サンドイッチマンの富澤さんが話題になっていた。

 

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話題になっていたのは、下記の件だった。

 

サンド富澤、精巣上体炎に 連休中に大量血尿「血が噴き出した」

 

 

久しぶりに血尿というワードに接したような気がした。

 

思い出したのは高校時代で、体育の授業で剣道が必修の学校だった。

 

私は、この剣道の授業が大嫌いだったが、その理由は素振りの試験があったのだが何度も何度も落とされていたからだ。

 

見かねた剣道部の友人が素振りを教えてくれて、それがきっかけで色々話すようになったのだが、夏の時期に防具をまとって練習すると大汗をかくのだが、これを連日経験すると血尿がでることがあるらしい。

 

剣道部のあるあるネタだと言うことらしく、初体験した者は皆うろたえて、「尿が真っ赤だったんだけど」と、別の部員に話すと、話を聞いた皆が「ようやく剣道部員らしくなったな」と笑う、そんな剣道部と血尿の関係を思い出した。

 

そこで、検索してみると、やっぱりネットはスゴイね!

 

私がこの剣道と血尿の話を聞いた頃、当事者の剣道部員は汗のかきすぎが関係してると感じていた。

 

尿検査!潜血反応の原因は剣道の踏み込みだった?

どうやらゆずちゃんの尿はコーラとまではいかなくても、ちょっと色が濃い感じだったそうです。これって、剣道愛好家が誰でも通る血尿の悩みってやつじゃないですか?

 

ヘモグロビン血尿の原因は足底への物理的衝撃だったのです。これは、タップダンスやマラソンなど、剣道以外のスポーツでも起こり得るのですが、剣道をしている人の報告が圧倒的に多いのです。

 

 

 

ちょっとした想い出話でした。

 

 

しかし、ネットはすごい!

 

金は天下の回りもの

ゴールデン・ウイークの始まりとともに、副業解禁を謳う記事が増えてきた。

 

「副業解禁」で壊れる日本の「カイシャ」  社員の「本来業務」の明確化が不可欠に 2018/4/27

「働き方改革」を掲げる安倍晋三内閣は、昨年来、「副業・兼業」の推進に旗を振ってきた。今年1月には厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」をまとめたほか、同省が示していた「モデル就業規則」から副業禁止の規定を削除した。従来は「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という規定が「モデル」として記載されていたがこれを削除。「副業・兼業」という章を設けて以下のような条文を例示した。

 

第67条 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。

2 労働者は、前項の業務に従事するにあたっては、事前に、会社に所定の届出を行うものとする。

3 第1項の業務に従事することにより、次の各号のいずれかに該当する場合には、会社は、これを禁止又は制限することができる。

  1. 労務提供上の支障がある場合
  2. 企業秘密が漏洩する場合
  3. 会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
  4. 競業により、企業の利益を害する場合

 

 

副業解禁と謳うことで、新たな可能性を提示してるように見えるが、実際には給料を上げれないことへの免罪符にしようとしてることは、ほとんどの人が気付いているだろう。

 

 

大副業時代の幕開け 政府・企業が後押し 2018/5/6 5:30日本経済新聞 電子版

 

なぜ副業解禁はさらなる「格差」を生むことになるのか? 2018/5/7

 

これらの記事を見ると、副業として上がるのはジャンルで言うと、

 

・投資

 

・兼業

 

・趣味と実益を兼ねて

 

 

に分類できそうだが、どの分野も、やりたいことが明確に存在する場合は副業解禁を待たずに始めているだろう。

 

これから何か始めようという場合は、何かをお手本にしようとするだろう。

 

上記の記事には、お手本選びを間違えるとカモにされますよと言うことが書いてある。

 

 

これらを読みながら、私がブログを始めた理由を思い出した。

 

 

その背景には、二つの変化を感じていたから。

 

1つは、金は天下の回りものと言うが、どう考えても回ってる所と回ってない所の差が極端になっているなと感じていたから。

 

釣りに例えると、少し前まで魚が釣れていたのに、今はさっぱり釣れない、当たりすら無いということが増えている。

 

明らかに魚がいなくなったとしか思えない、そんな魚を探してみたいと思ったことがブログを始めた動機の一つだ。

 

魚を釣りたいと言っても、私の場合は大漁を望んでいるのではなく、釣れる時の竿に伝わるピクピクとくる手応えを楽しみたいという思いが強かった、もちろん大漁がイヤなわけではない。

 

少しこだわりがあるとすれば、したいことは竿1本での釣りで、投網をしたり罠をしかけたりは興味がない。

 

のんびりと待つことはちっともイヤではない。

 

お金の流れに例えるならば、私が求めてるのは、何らかのコミュニケーションの結果としての対価であり、そういう意味で言うと投網や罠を使うことは私には投資の世界が目指すことに感じる。

 

お金の総量(例えばGDP)はさほど変化してないが、比率が上がっているのが投資と広告宣伝費に思える。

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http://www.garbagenews.net/archives/2031422.html

 

 

本業にしてなくて広告宣伝の世界に関わろうと考えると、一番ハードルが低そうなのがブログだったから。

 

最もそれすら私にとっては高いハードルだったのだが。

 

 

2つ目は、お金の流れだけでなく、世間の人々の反応の仕方も極端になってきたと感じたから。

 

"ノイジーマイノリティ"と"サイレントマジョリティ"という二極分化が顕著になってきて、このノイジーマイノリティの生態に興味があったからで、今から考えると大いなる勘違いだったが、ブログを書くとすぐに何万人もの人々の目に触れるものだと思っていて、すぐにノイジーマイノリティな人々に絡まれるんだろうなと自意識過剰に待ち構えていた。

 

そして、そんなノイジーマイノリティな人々の生態観察をしてみたいと思ってブログを始めた。

 

広告宣伝費というものが、どのように流れるのかも感じてみたかったので、アドセンスも始めた。

 

アドセンスのために参考にしたサイトなどもあったがよくわからないので自動広告の設定にしてるだけ。

 

 

ブログを始める前は、続けられるかどうかが一番の心配事だったが、今のスタイルならば継続は可能だと実感できているので、少し試行錯誤にも乗り出してみようかと感じている。

 

 

そんな試行錯誤の参考にすると面白そうな記事を見つけたので紹介。

 

二つとも、なるほどね〜、ただ書いてるだけじゃないんだねと感じさせてくれるし、ヘンに煽るような文章ではないのでタイトルに興味があれば読むことをお薦め。

 

 

【来世からできる】アドセンスのクリック数を13倍上げる方法

 

本文を読めばわかると思うが、このリンク先は2ページ目で、1ページと2ページの間に伏線が張ってある。2ページめを読んで興味が湧けば1ページめをどうぞ。

 

 

月30万円弱×45万PV内訳|保有サイト4つの実数値と人気記事のPVデータ大公開(詳細解説付き)

 

この手のタイトルで内容に共感できた数少ない記事の一つ。

 

 

本業にしても副業にしても、はたまた趣味であっても、継続を支える一つは"金は天下の回りもの"を抑えることであることは一つの真実。

 

 

そして、そのための第一歩は気付くことだと改めて感じている。

 

 

 

敵(2)

敵はどんな顔をしているか?

 

敵の最初の認識は、自分と属性が違うということかもしれない。

 

"なんか違う"の積み重ねが、敵を作るのかもしれない。

 

昔、私はオートバイを改造して乗ることを趣味にしていた。

 

オートバイ乗りの間では、オートバイに乗る人をこっち側の人、乗らない人のことをあっち側の人と呼ぶ習慣があった。

 

こっち側にも2種類あり、"改造する"人と"ノーマル"の人というカテゴライズがあった。

 

もちろん暴走族ではないつもりだったが、あっち側の人から見たら同じだったかもしれない。

 

私の周りにいたこっち側の人は、走るときは自分のペースを重視し、一緒に走る仲間がいてもお互いのペースに干渉しなかったが、休憩場所だけ決めてそこでワイワイガヤガヤ情報交換をしていた、自分勝手に走っているのに同じペースになる人同士は親密さの度合いが深くなりがちだった、通じ合う何かがあるような気がしていた。

 

世間で言う暴走族は、常に徒党を組んでるように見える点で全く異質な存在だと感じていて、私が付き合ってたこっち側の人に共通した感じ方だった。

 

本来は敵ではないが、オートバイに乗るということだけでも、こっち側、あっち側、暴走族、とカテゴライズし、互いに分かり合えない存在と区別していたことがある。

 

しかし、このような関係は強いようで脆く、結婚や子供の誕生などをキッカケに、あっち側に行く人も多かった。

 

 

このような傾向は今では全ての趣味の分野に当てはまるように感じる。

 

それぞれの分野に、独自のリテラシーが出来上がり、そのリテラシーを理解できない者は異質な存在とされる。

 

険悪な敵対関係では全く無い、お互いになんとなく通じ合わないなと感じるだけだが、目に見えない壁ができることがある。

 

群れたいわけではないのに、結果として群れている。

 

なぜ人は他人を「敵」か「味方」に分類するのか
研究から、人間の「群れたがる性質」を知る手がかりが見えてくる
ナショナル・ジオグラフィック 2018.03.30

人種や宗教、文化が違う者同士が何十年、時には何百年も仲良く暮らしていた。事態が突然変わり、よく知る顔が「彼ら」「敵」「あっち側」と呼ばれる存在になる。

集団と集団のぶつかり合いでは、個人という概念は消えて、相手への共感も信頼もすっかりなくなってしまう。ナイジェリアと同じことが、フランスや米国の移民と地域住民の間でも起こりうる。状況は異なるが、重要なのは状況が違っても起こるということ。つまり問題の根底は同じなのだ。

 

群れたがる性質は、別の群れを敵と見なす傾向が強いが、実は本当の敵は"群れたがる性質"そのものかもしれない。

 

敵は本能寺にあり。

 

敵が"群れたがる性質"だとしても、それを無くすことなどできない。

 

問題なのは、群れを作ると、そんなつもりがなくても排他性が生じることにある。

 

 

人はいきなり「おすすめ」なんてしない 『ファンベース』さとなおさん×『熱狂顧客戦略』高橋さん特別対談

大都会で仕事をしていると認識しづらいかもしれませんが、スマホやネットを駆使している人は、日本全体で見ると実はマイノリティと言っていい。たぶん2~3割しかいないと思います。大半の人は、ネットは利用してても使うのはメールとLINEとソーシャルゲームくらいで、日常的に検索すら使わない人がたくさんいます。

ヤフーから47都道府県別の検索数調査が出てますが、検索を使っているのってダントツに東京だけ。東京は別の国なんです。その外側にはネットのつながりよりリアルなつながりを大切にするライフスタイルの人が大勢いて、実は日本の大半はそういう人たちなのです。そういう人たちにはまだまだテレビが強力な影響力を持っています。

 

この"東京は別の国なんです"の元ネタがこれ。

 

日本は2つの国からできている!?
~データで見る東京の特異性~ 2016/3/8

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こちらをみると、東京人は他県に比べて圧倒的に検索数が多いことがわかります。 

東京の一人あたり検索数を100とすると、次点の大阪でさえ東京の3分の2にも満たず、ほとんどの地域では東京の半分以下という状況でした。 

最も少なかったのは鹿児島で、東京よりも7割以上少ないことがわかりました。

 

 

 

調査の条件は、"Yahoo!検索データ(2015年1月~12月、PCのみ)"となっている。

 

突っ込みどころはPCのみってところかもしれないが、本気で能動的に調べようと思ったらPCのほうが本気度は高いだろう。

 

趣味嗜好性が高かったり、雑学の範囲だと東京と地方の差はもう少し縮まるかもしれないが、ネットの世界では「ググれカス」は、「ググってもカス」にシフトしている、情報が増えることは単純に喜べない時代になってきた。

 

ちなみに、検索数が最下位の鹿児島は、

 

鹿児島県の大学進学率 15年連続最下位 九州経済研究所 2018/05/09

 

今時の大学進学に大きな価値があるとは思わないが、検索しないことと無関係ではなさそう。

 

 

少し脱線気味なので戻すと、上記の『人はいきなり「おすすめ」なんてしない・・・』の中にこんなことばがある。

 

これまでの経験から、たとえ熱狂的なファンでも、自分がなぜそれを好きなのか、うまく言語化できていないケースはとても多いです。ファン同士で話すことで自分が好きな理由に気づくことがある。以前行ったインタビュー調査では、「誰かに話すたびに好きになっていく」という方もいました。

 

また、お勧めするというのは能動的な行動ではなく、どちらかといえば受動的で、訊かれたときに答えるものだと思います。カメラに詳しい先輩にお勧めを訊いたことがあるんですが、質問すればいくらでも教えてくれる。けれど、僕がカメラについて関心があるそぶりを見せていないのに、いきなり「カメラはこのメーカーがお勧め」なんて言ってこないですよ(笑)。

 

同じ群れに属していてもうまく表現できないことは多いということは、私にも思い当たることが多くある。

良かれと思ってするアドバイスだが、そんなアドバイスも求められてなければ、只のおせっかいだが、意外とやってしまう。

 

「だって、良かれとおもってるんだもん」と、相田みつおが浮かんでくる。

 

純粋に趣味の世界でも、この誤解は生じるくらいだから、アドバイスする側に下心があるビジネスの世界では、相手(お客)に壁を作らせてしまう。

 

このようなことを考えていたら、この神話を思い出した。

 

日向神話 「天岩戸隠れ」

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イソップ童話の『北風と太陽』にも似ている世界観がある。

 

歴史を紐解くと、過去から現在は連続的につながっているが、その歴史の主役の人間はたかだか数十年の寿命しか無い。

 

絶えずプレーヤーが入れ替わるゲームをしているようなものだ。

 

人間は、時の流れとともに生活環境という周辺部は大きく変化させてきたが、人間本体はおそらくあまり変化していない。

 

人間本体はあまり変化していないのに、人間関係だけは複雑だったり、ややこしかったりする。

 

複雑だったり、ややこしかったりするのは、人間関係よりも心のあり方のほうかもしれない。

 

自分には敵がいるなと感じたら、自分の属性に目を向け、敵の正体を見つける。

 

敵は敵の顔をしていない。

 

敵の正体を見つけたら、(自分なりの)本能寺を探せ!

 

本当の敵は、そんな本能寺にいるし、その扉の前には天の岩戸がある。