Uberを、稼働率を上げるという意味での車の有効活用を実現し更にユーザーの利便性も高め、料金の安さも実現する新技術の応用だと思っていた。
が、どうもそうでも無さそう。
キッカケはこの記事。
Uberのトラブルは断続的に発生し続けているという印象だ。ほとんどは同社のアグレッシブさによって引き起こされたものだろう。市場で首位を獲得し、世界で不動の地位を築き、自動運転車でも他社に先んじるための鼻息の荒さが目立つ。成功体験による傲慢さもうかがえる。
最近のでUber関連の記事がいくつか出てるが、その記事から何が起きてるかを考えてみたい。
そもそもUberとは何なのか?
Uber(ウーバー)とは、アメリカ合衆国の企業であるウーバー・テクノロジーズが運営する、自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリである[1][2]。
企業価値6.5兆円 ウーバーの巨額調達に囁かれる「死角」 2016/06/10
ウーバーは、資金調達力が限界に差し掛かっていると噂されるたびに、新たに数十億ドル規模の資金を集めて世間を驚かせてきた。
ウーバーは2015年上半期だけで20億ドル(約2143億円)の損失を出している
ウーバーについて注視すべき点があるとしたら、これまでと投資家の質が変わってきたことだ。例えば、巨大投資ファンドのタイガー・グローバル・マネジメントはウーバーの競合にも出資しており、これまでにない選択だと言える。個人資産家についても同様だ。
Uberの2016上半期は1276億円の大赤字、上手くいっているはずなのになぜ?
2016.08.27
Uber(ウーバー)が、2016年上期の損失額12億7000万ドル(約1276億円)と、テクノロジー企業としては前例のないほどの大赤字を記録
巨大な損失のほとんどは、Uberのドライバーに対する補助金によるもの
最終的に、Uberはドライバーを削減して、巨大な利益を得ることを目論んでいます。
Uberは、注目され常に話題の中心にいながら、巨額の赤字を出し続けている。
利用者からは使いやすさと料金の安さで評価が高いにも関わらず赤字が出るのはなぜか?
赤字の殆どが、Uberドライバーへの補助金に当てられているからだ。
ここだけ見ると事業のスキーム自体に問題があるように見える。
ではなぜ投資家が資金を出すのか?
本来のUberは、自動運転車を使い、ドライバーという人件費を発生させないことで成立するスキームなのだ。
しかし現在のところUber事業の展開にはドライバーが必要なので、先行投資としてドライバーの給料を補助金という名目で支給している。
Uberはそもそもその理念が矛盾を抱えながらスタートしているのだ。
自動運転の実現に時間がかかり過ぎると投資家が離れてしまう。
Uberに最初に投資したVCであるBill Gurleyからの警告文「On the Road to Recap(バブルからの更生への道のり)」の翻訳
世の中には、少数の賢い人間と圧倒的に大多数の愚かな人間がいる。
投資家も例外ではない。
賢い投資家の一部が気付き出した。
末期に近づいた資本主義は、活性化を求めバブルを生み出そうとする。
21世紀のスタートを華々しく飾った金融工学に基づく不動産投資ビジネスというバブルがリーマンショックで終わった後、新たなバブルが生まれていた。
シリコンバレー発の「スタートアップバブル」だ。
このバブルのプレイヤーは超お金持ちの富裕層で、投資家という役だ。
殆どの人には関係ないところで起きている、起きていることすらわからない。
自動運転に躍起になっているUberは、技術開発に関してトラブルを抱えている。
Alphabetの自動運転企業Waymo、競合するUberとその傘下のOttoを特許侵害で提訴
Google自動運転プロジェクトのスピンオフ企業Waymoが、元従業員らが立ち上げ、Uberに買収された自動運転トラック企業OttoとUberを、営業秘密保護法違反および特許侵害で提訴した。OttoのCEOはWaymo退社直前に大量の機密情報を会社からダウンロードしていた。
ブログを書いてる最中にこんな話題が入ってきた。
7000億円の男Uber CEO、困窮ドライバーを罵倒。動画公開され「魂を入れ替える」と謝罪
2017.03.03
Uberってダメかもね!
追記 3月5日
こんな記事も見つかった。
やはり「推して知るべし」的事態がUberの内外で起きてるようだ。
ウーバー「実力主義」に批判、セクハラ問題契機
元従業員の告発が問う企業文化
更に追記 4月24日