モノの時代からサービスの時代に移り、そしてサービスの時代から情報の時代へ移って行った。
モノやサービスが中心の時代にも情報は存在していたが、情報は上から下へ流れるものであった。
上とは、情報を取りまとめたり、集めたりする組織や集団や人であり、下とは、その情報を消費する立場全般を指す。
インターネットの使い勝手が良くなるまでは、情報はメディアと言われるテレビや新聞、書籍を媒介(=メディアの意)し伝わった。
また世間一般ではメディアとは位置づけられないが、知らないことを教えるという意味では教育全般もメディアとして機能しただろう。
教育という分野では、長いこと学問だけに取り組んだ人が先生を務めていたが、近年メディア出身者が大学で教えるようになってきたのは「情報」がより一層価値を持つようになったからだろう。
インターネット以前の情報には、陳腐化するまで比較的長い賞味期限があった。
一つの情報が行き渡るのにタイムラグがあったことも関係してるだろう。
しかし、現在は情報の伝達にタイムラグがなくなり、賞味期限が短くなっている。
昔の大学では、10年も20年も講義内容が全く同じで、試験問題も毎年同じという教授がいたりもした。
今の大学ではそういう教授には生徒が集まらないだろう。
「情報」は自らは光を放たないので、光を当てることで見つけるしかない。
どの角度から光を当てるかなど、光の当て方で情報は表す形や色を変える。
時には、光が生み出した影を情報と勘違いすることもある。
こうして「情報」は、ありのままを伝えても、真実と言われたり、嘘と言われたりすることがある。
情報には、このような不確かな側面が存在することに気付いた人や組織は、情報を加工し操作することを意図するようになる。
嘘をついて騙しても、善意の第三者を装えると考えるからだ。
情報を発する立場が権力者になる理由だろう。
オレオレ詐欺に代表される詐欺事件もニセ情報を演出することで成立している。
この構造に革命を起こしたのがインターネットだ。
上から下に流れていた情報が、横に広がるものになった。
インターネットになっても、情報が玉石混交なことは変わりない。
しかし、変化が起こった。
インターネット以前の情報の価値は、直接金銭に換算されたが、インターネットの普及は情報の価値を、「もたらす評判を評価する」に置き換わりつつある。
この価値の置き換えは、現在進行形でかつ発展途上中だ。
評判の評価の指標にアクセス数が用いられてる。
テレビの視聴率と似ている。
テレビの視聴率調査と違い、インターネットは野放しに近かったが、そこにメスが入り始めた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/検索エンジン最適化
検索エンジン最適化は、ユーザーに重点を置いてサイトを改善するホワイトハットSEOと、検索エンジンを騙してサイトの掲載順位を引き上げようとするブラックハットSEOの二つに分類される[1]。Googleは、自社が公開しているウェブマスター向けガイドラインに準拠している手法をホワイトハットSEO、準拠していない手法をブラックハットSEOと定義している[1]。GoogleはブラックハットSEOを行うことをバッドプラクティスであるとしており[1]、ブラックハットSEOを行った場合、Google検索でサイトの掲載順位が下落したり、Google検索から排除されたりすることがある[3][4]。
日本では、2002年後半から検索エンジン最適化を行う業者が台頭し始めた[要出典]。 2007年以降、競争の激しい分野では、特に中小・個人サイトは検索エンジン最適化なくしての上位表示は非常に難しくなっている[要出典]。
情報を加工することで有利な立場を作り上げた人や組織は、自分が嘘をついていることを自覚しているので、嘘がバレないように画策する。
また、自分が嘘をつかれるのは嫌なので、全てに対し疑心暗鬼になる。
大義名分として、テロ対策などセキュリティや正義の看板を掲げるが実態は疑心暗鬼の払拭のため全てを管理監視したいのだろう。
ウィキリークスがCIAの極秘ハッキング計画を暴露!世界で電話やテレビを盗聴、自動車の遠隔操作も!
国家や大組織が、管理監視の強化に活路を見出そうとする一方、個人は正反対の動きで自らを守ろうとする。
ストーカになるのは実は身近な人なのだが、多くの人にとって災いをもたらすのは見知らぬ第三者というイメージが強い。
当てにならない先入観がもたらすイメージだが、だからといって不用意に第三者に門戸を開けるべきではないだろう。
自分のテリトリーならぬ、自分のコミュニティを持ち、そこを拠り所にしてる人は思ってる以上に多いかもしれない。
自分を守るために、コミュニティ外からのアプローチに神経質になるのは健全な証かもしれない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ナンバーディスプレイ
1997年1月28日より横浜(045)・名古屋(052)・福岡(092)の3地域において「発信電話番号表示サービス」という名称で試験サービスを開始(6月30日まで)し、10月1日よりサービス名称を「ナンバー・ディスプレイ」に改めた上で先述の3地域で本格サービスを開始、その後1998年2月1日より全国サービスを開始した。
かかってきた電話番号を知る術がない頃は、全ての電話に出るしかなかった。
昔は、見知らぬ人との電話の話し方なんていうノウハウ本があったような気もする。
上から下に動いていた情報が横に動くようになって、便利にはなったが、安全安心が脅かされるようになり、コミュニケーションを限定するという自衛手段に頼る人も増えている。
まだ人間は、コミュニケーションに関しては発展途上中のようだ。