違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

時代は『進化』してるのか?

少し禅問答のような話から始まるが、『進化』について考えていて、反対語はなんだろうかと思った時『劣化』ということばが頭に浮かんだ。

 

しかし、調べてみると進化の反対語は『退化』と出てくる。

 

では、『劣化』の反対語はなんだろうかと思い調べてみると、なんと反対語が存在しないことばだということがわかった。

 

そのことをうまく説明してるものが見つかったので引用すると、

 

厳密な意味で「対義語」と言えるものはないと思います。

 

「劣化」というのは、製品や素材の質が、「自然と」低下することを言います。

(例・保存状態が悪いとワインは劣化する。古いマンションではコンクリートも劣化している。)

その対義というと、製品や素材の質が「自然と」向上すること、を表わさなければなりませんが

現実には、そのような現象は通常起こることではないので、対義語も存在し得ません。

(ワインのような食品なら、時を経て自然と「おいしく」変化することがありますが、その場合は

質がよくなった、というより「熟成」のような語があてはまります)

 

「進化」は質の向上を意味するものではありませんし、「強化」は人為的に強くすることです。

上記の例文にあてはめてみると、対義語でないことは明らかです。

 

「劣化」が使える文脈で、反対のことを敢えて短い熟語で表わそうとするなら

もっとも近い語は「向上」だろうと思います。

 

(1年置いたらワインの味が向上した・・・ワインが向上した、とはいえませんので、そこが「劣化」と対応しない点です。

この革は、使い込むほどに質感が向上する ・・・革が向上した、とはいえない点に関しては、上の例と同じです)

引用はここから

 

 

ちょっと長いが、ここまでは前置きで、今起きている世の中の変化は『進化』なのかそうではないのかを自分なりに確認してみようかなと思い考え始めた矢先の出来事が意外とおもしろかったので前置きとして書いてみた。

 

今の日本を取り巻く環境は、明るい未来の訪れをあまり伝えてこない。

 

 

個人や世帯の収入、企業の業績、政府や自治体の財政不足というお金に対する不安の問題の顕在化が、明るい未来を伝えない。

 

多くが、最終的にはお金の問題として認識されているが、中身に目を向けると、その大きな問題は3つに分けられる。

 

  • システムの問題

 

  • 情報の問題

 

  • 体の問題

 

ウィキペディアではシステムを下記のように説明している。

 

システム(system)は、相互に影響を及ぼしあう要素から構成される、まとまりや仕組みの全体。一般性の高い概念であるため、文脈に応じて体系制度方式機構組織といった多種の言葉に該当する。

 

人間以外の生き物にとってシステムは大自然のみなのだが、人間だけが大自然以外のシステムを作ることが出来る。

 

これは脳が高度に発達してるからで、システムは脳のように機能する。

 

人間が作ったシステムが果たしている役割は何かというと、”価値の交換”で、その中心的な役割が現代ではお金になっているということで、お金にまつわる問題はシステムの問題と言える。

 

原始的には物々交換だったが、やがて貨幣を仲立ちとした等価交換に移行し現在に至ってるが、貨幣以外に貴金属も同じ役割を果たしているが、貴金属は流通させるためには絶対量に限界があり不都合が多い。

 

お金は所詮紙切れと言う意味では、概念上の存在という仮想性を秘めている。

 

最近ビットコインに代表される仮想通貨が話題だが、もともとお金というものが概念上の産物に近く仮想性があり、同じ構造のものに保険や証券があり、金融という世界に実体感が薄いことに気付くし、だから虚業と呼ばれる。

 

概念を媒介として価値を交換できるのは人間だけで、これも高度な脳機能がなせる業だ。

 

このように考えると、お金の問題を多くの人が立ちはだかる巨大な壁のように感じてるがシステムの問題なので、所詮概念上の問題と割り切れるのでいくらでも解決方法はあるだろう。

 

ただ日本発でシステムが変わる可能性は低いような気がするが、欧米が変わればあっという間に変わるだろう。

 

 

情報の問題

 

情報の問題という言い方をすると抽象的すぎるが、ここではシステムとセットで情報を捉えるとわかりやすいだろう。

 

人間に例えるならば、情報は知的活動でやり取りするような一般的に使う情報ではなく、遺伝子のようなあらかじめ組み込まれてるような絶対性を秘めた情報を意味する。

 

この遺伝子情報には正常に機能すれば幸せになるような情報が組み込まれているはずだ。

 

遺伝子情報がきちんと伝わらないことを広義に突然変異と言うが、突然変異は腫瘍を作りガンや奇形の原因になる一方で、新しい機能を身につけることもあり進化と呼ばれることが起こることがある。

 

最近の世間の動きを見ていると、幸不幸に関する遺伝子情報が変化し始めたように感じることが増えた。

 

貨幣が生まれたのは紀元前で大昔だが、現在のブロック経済になったのは金本位制が停止になった1929年の世界恐慌以降。

 

そろそろ、お金にまつわる遺伝子情報にも突然変異が起きて、進化がもたらされても不思議は無いような気がする。

 

 

体の問題

 

多くの人が、自分自身の外側にあるものを追いかけているように見える。

 

これは地球人が宇宙を目指すことに似てる気がする。

 

宇宙に行った人が地球に戻って痛感することは空気の存在だ。

 

空気の存在とは、呼吸における酸素であり、体に掛かる負荷としての大気圧であり重力だ。

 

楽や便利や快適を求めることが、無重力空間で体に負荷がかからないことと似てるような気がする。

 

そんなトバッチリが、体の問題として顕在化してるように見える。

 

これも、遺伝子情報の変化がもたらしてるのかもしれない。

 

 

 

合理的に正しく判断してるつもりで取ってる行動が、幸せに繋がってないならば、前提にしてる考え方を疑ったほうが良いかもしれない。

 

とかく生きづらいと言われる現代だが、こういう話もある。

 

 

「信じて。世界は良い方向へ向かっている」 —— ビル・ゲイツ氏が主張 Jan. 10, 2018

ゲイツ氏が指摘する変化は、以下のとおりだ。

  • 5歳未満の乳幼児死亡率の大幅な低下。1990年から半減しており、1億2200万人の子どもの命が救われた。
  • 極度の貧困の中で生活する人々の割合の劇的な低下。1990年には世界の人口の3分の1以上を占めていたが、今日では約10分の1まで減っている。
  • 世界で、初等教育を受ける子どもの数が大幅に増加。今では全体の90%以上が小学校に通っている。
  • 同性愛者の権利を守る法律が、現在100カ国で発効している。
  • 世界各地で公職に選出される女性の数が増加している。

 

 

 

時代は進化してると思いたいものだ。