違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

"嘘"VS"正直"

嘘は反感を買い、正直は共感を呼ぶ。

 

だから、嘘をつかずに、正直に生きろというのが基本であることは皆がわかっていることだが、「嘘も方便」や「バカ正直」などのように正反対を肯定することばも身近に存在している。

 

嘘や正直というのは、ことばを発する側の問題だと一般には思われてるが、実際に現場で起きてる問題は、むしろ聞いた側の問題としてややこしさの度合いが増していく。

 

こんなことを感じたのは、最近世間で話題になったこの話がきっかけだった。

 

 Twitterには「文字は分かるが文は読めない」という人が一定数存在する話

 

この中では、twitterに関してだが、コミュニケーションとして成立しないコミュニケーションが発生することが報告されている。

 

いくつか例を引用すると、

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このようなことは、たまたま起きているのではなく、起きるべくして起きているのかもしれないし、いつ自分がバカ呼ばわりされるかわからないと思っていたほうが良いかもしれない。

 

背景にまで目を向けると、そこには偶然ではない必然が見えてくる。

 

テレビ業界に蔓延する“謎のおばちゃん像”って? メディアに「多様性」が必要な理由

白河:こちらのシンポジウムでは、これまでにもCMやテレビの炎上事例などを扱ってきました。賞賛されるコンテンツと炎上してしまうコンテンツは何が違うのかというと「決め手は多様性」というところまでは行き着きました。

※太字下線を引いたのは私 

 

では、多様性が生まれる環境とは反対に、多様性が生まれない環境はどういうものか? を考えると、メディア業界なんですね。

 

 

 

小島:そうですね。それでは、具体的に「多様性のない職場」からどんな表現が生まれるのか、について考えていきたいと思います。放送作家のたむらさん、お願いします。

 

 

まず「数の暴走」というのがあると思います。

 

二つ目は「思い込みの暴走」です。

 

 

 

作り手の男性たちにある“謎のおばちゃん像”は何か? って言うと、要するに「難しいことが嫌いなバカ」なんです。彼女たちは、自分より下の人をバカにして笑って溜飲を下げているというイメージで、そういうイメージが一人歩きしているんです。

 

 

大門:ジャパンタイムズは多国籍メンバーでいろいろな人が働いているので、気づかされることも多いんですね。例えば、LGBTの話を取り上げたとき、性転換をした女性がいて、「She」と書くべきところを「He」と書いてしまい、編集会議でアメリカ人に怒られたこともありました。

 

 

 

 

この記事はシリーズ物で他の記事も読む価値があると思うのでオススメ。

 

LGBTの話題が出たところで、外せないのがこの話題。

 

勝間和代さんがバイセクシャルだと明かす。女性との交際も公表

勝間さんは朝日新聞の取材に対し、「本来はわざわざ公表するようなことではない」とした上で、「過去の私を含め、同性を好きになることが悪いことだと思う傾向が、この社会は強すぎる。同性愛は、悪いことでも誇ることでも卑下することでもない。ニュートラルに自分も考えたかったし、社会が変わる一つのきっかけになればと思った」と公表の理由を語った。

 

 

倉田真由美氏「“彼氏”という言葉で傷つけていた」同性愛公表の勝間さんへの後悔

この日に公表されることを受け、前日27日に勝間さんからパートナーが女性であることを知らされていたという倉田氏。これまで会った時のやりとりとして「付き合っている人がいることは知っていたから、『どう?最近彼氏とうまくやってるの?』なんてよく聞いていたんですよね」と打ち明けた。

 

 

 

"多様性"という言葉の意味が理解できない人なんていないだろう。

 

しかし、許容範囲の広さとしての"多様性"を理解できる人はどの位いるだろうか、そういう問題が存在することに私は気付けるが、許容範囲を広げられてるかと言われれば自信がない。

 

『文字はわかるが、文が読めない』という現象は、日常の到るところに散らばっているだろう。

 

 

"多様性"の問題は、マイナーな側が正直に行動することで、その存在が表に出てくる。

 

そして、マイナーな存在が表に出ることで、メジャーな存在も浮かび上がってくる。

 

マイナーVSメジャーで問題が顕在化すると、メジャーな存在は嘘をつく傾向が強くなるのは、多くの人が経験で理解できるだろう。

 

嘘の背後には、排他性も見えてくる、

 

すべて、多様性を否定するところに宿っている。

 

世間を騒がせてる日本大学のアメフト問題も、監督やコーチそして経営としての大学が貫こうとした排他性に端を発した嘘の数々と、ただ一人正直に振る舞おうとした選手という対立にしか見えなくなる。

 

失敗や過ちを犯した時、正直者は反省し、懺悔し、状況を説明する。

 

しかし、同じ状況で嘘つきは、言い訳を始めるが、その言い訳は想定問答を踏まえた模範解答的であり、落とし所を探るという予定調和になり、バックにいる誰かや何かに対する配慮や忖度が見え隠れする。

 

多様性に対する許容度の広さが、人間の質の差になるような気がする。

 

損得がベースにあると人は、無意識のうちに強者になりたがるし、強者の側に付こうとする。

 

 

いきなり、多様性を高めようとしてもなかなか難しいだろう。

 

 

なんとなくわかっているけど、整理できていない基本がある。

 

【追記あり】「平等」と「公正」の大きな違いが1秒で納得できる画像

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自分がどのタイプか知ることから始めよう。