昨日のエントリーで、「自分の会社の商品が好きじゃない」人々がいるという話を話題にした。
おそらく、これに関連してるであろう定説として、
『好きなことを仕事にしてはいけない』というのがある。
その理由として挙げられる代表的なものが、
・仕事にすると、「好きなこと」が嫌いになる
・「好きなこと」は儲からない
・「好きなこと」を仕事にできている人は少ない
となることが多いようだ。
その結果、行き着く先が、「自分の会社の商品が好きじゃない」となるのは自然の摂理だと思える。
普通に考えたら、好きなこと=やりたいこと、になるのは当然だが、社会人生活の中では、決して当たり前ではない、特に日本では。
意味があるかどうかわからないなと思いながら、「やりたいこと」をGoogle Trendsで検索してみた。
デフォルト表示は、直近1年で出る。
コンスタントに高いレベルを保っているように見える。
では、検索可能な2004年以降だとどうなるか、
なんだか意味ありげな上昇曲線を描いているような気がする。
関連のトピックとキーワードを見ると、
生きることに直面してる気もするが、芸人の竹山さんが出てるところが少し気になるので調べてみると、
- カンニング竹山が今やりたいことをリサーチ、それを元に山崎弘也(アンタッチャブル)と河本準一(次長課長)が竹山をイジリ倒す番組。
- シーズン2のテーマは、「竹山エンディングノート」を完成させる事。
- シーズン3のテーマは、「竹山の芸人以外の転職探しをサポート」する事。前シリーズまでと違い半年間のみの放送(全6回)になった。
- シーズン4のテーマは、「お笑い免許」を取得する事。
- シーズン5のテーマは、「ブートキャンプ」最終難関まで到達する事。
- シーズン6のテーマは、「金八先生のような理想の教師」になる事。
- シーズン7のテーマは、「政治家」になる為、党首討論や街頭演説など政治家になるために奮闘。
お笑いのおふざけ番組ではあるが、生き方がテーマになってる気がする。(私は、この番組を見たことがない)
〜〜余談〜〜
ちなみに、「好きなこと」を加えて比較すると、
となり、意味不明になる。
「好きなこと」の大きな山は、2016年の8月で、桐谷美玲のドラマ「好きな人がいること」に反応してのものだと分かった。
直近1年で見ると、
「好きなこと」と「やりたいこと」は、「好きなこと」のほうが関心の度合いは高いが反応の仕方は似てるような気がする。
「好きなこと」の5月の山は、桐谷美玲が結婚を発表したことを受けてのものだった。
〜〜余談終わり〜〜
「やりたいこと」と検索すると、
と出てくる。
「好きなこと」を仕事にしてはいけないという定説が、人々の心から「やりたいこと」が何なのかを、わからなくさせてしまってるような気がする
「好きなこと」を仕事にしてはいけないと言われてきた人々は、やがて同じことを若者に言い出す。
そして最近では「やりたいことを持て」に、シフトしているようだ。
3年以内に辞める若手がハマる「やりたいこと」のワナ 2018/5/29
Webを検索すれば、「やりたいこと」を会社の中で実現した社会人が取り上げられている。特に求人メディアでは顕著だ。若手にも大きな裁量権が与えられるベンチャーで活躍する若手を見るうちに、「キラキラとやりたいことをやって働く自分」というイメージばかりが大きくなっていくのだという。
「好きなこと」をするなと言われてきた人々が、「やりたいこと」を持てと言われてるのが今の日本だと感じる。
「やりたいこと」について考えていたら、言葉はブーメランだと改めて気付いた。