こんな記事が出ていた。
世田谷区長が漫画家の山本さほさんに謝罪 担当者が「会場キャンセル料を謝礼から差し引く」などありえない発言 2018/10/3
保坂展人世田谷区長が10月3日、漫画家の山本さほさんにTwitterで謝罪しました。
これは、山本さほさんが10月2日にTwitterに投稿した『区役所と仕事したまんが』で明らかになりました。
この山本さんのツイートは私も知っていたが、このような形で決着がつくとは思っていなかった。
ちょっとおもしろいので山本さんのツイートを追いかけてみた。
事の発端は10月1日。
さ、さわやかあああああ!!
— 山本さほ (@sahoobb) October 1, 2018
この後から、爽やかではないツイートが始まる。
世田谷区役所と仕事したんだけど、やばすぎて笑うしかなかった…。
— 山本さほ (@sahoobb) October 1, 2018
人のことなんだと思ってんだろう。
世間が事件を知ったのは、次のツイートの後から。
リツイートの半端なさが、多くの共感を集めたと言えそうだ。
区役所と仕事したまんがです。 pic.twitter.com/dIjeba0dix
— 山本さほ (@sahoobb) October 2, 2018
世間が動き始める。
区長へのメール(区政へのご意見) | 世田谷区 https://t.co/JDD3WVsKhB
— 葛谷明比古@TAMASHII Lab.リボルケイン待機 (@kuzuya_akihiko) October 2, 2018
この件で、すぐに区議会議員が動いた。
山本さほさま
— 上川あや 世田谷区議会議員 (@KamikawaAya) October 2, 2018
突然のメッセージで失礼いたします。区がご依頼した仕事でご迷惑をおかけしたようで申し訳なく思います。どのような状況があったのかご説明をいただけましたら強く是正を求めることもできると考えます。長文になるかと思いますのでフォロー頂きDMでやりとりをさせて頂ければ幸いです。
続々と世間が動く様子が伝わり始める。
私行政コンサルやってる者ですけど、行政の職員は「自分にミスがあっても責任を取りたくないので頑なにミスを認めようとしない」っていう悪しき風習のようなものがあります。区議会議員様、徹底的に行政の責任問題を追及して下さい!他県で行政に泣かされている者ですが、どうぞ宜しくお願い致します。
— TrendJapan.biz (@Kenta_Kagoshima) October 2, 2018
そしてその結果、世田谷区長がお詫びをするに至る。
オーストラリアの姉妹都市交流のプログラムで、漫画家の山本さほさんに御協力をいただいたワークショップのことで、管理職に事実確認をしました。ダブルブッキングで生じたキャンセル料を謝礼から差し引く等の発言をしたことがわかり、山本さん他関係者に多大なご迷惑をかけたことをお詫びします。
— 保坂展人 (@hosakanobuto) October 3, 2018
解決後、遅ればせながらマスコミが出動。
突然の連絡申し訳ありません。TBSテレビ社会部の者です。大変な時に申し訳ございません。投稿されている内容について詳細を伺いたいので、可能であれば当アカウントをフォローしていただきDMにてやりとりをさせて頂けますでしょうか。ご多忙な中大変恐縮ですが、ご検討宜しくお願い致します。
— TBS社会部 (@tbs_shakaibu) October 3, 2018
さて、これだけの動きを呼んだものは何だったのだろうか?
謂れなき理不尽な仕打ちというだけでは、あれだけのリツイートは得られなかったかもしれない。
過去に同様の目にあった人々も声は上げていたはずだ。
寄せられてるリプライを見ると、15年前から世田谷区役所の体質はこのようなものだったという指摘もあるし、似たような経験をしてる人は一人や二人ではないのだ。
おそらく不満や怒りの声は届いているはずだがもみ消されていたのだ。
今回、なぜここまで具体的な形で問題化されたかと考えると、マンガでわかりやすく表現したことに行き着く、そして画のタッチが醸し出す雰囲気も合っていたかもしれないと思う。
正義が勝ったと思ったら大間違いだし、文句は言うに限るということでもない。
影響力は、フォロワー数が多いことも関係しただろう。
しかし、最近流行りのインフルエンサーとは全く質が違う印象を受ける。
勝利の秘訣は、わかりやすい表現力を持っていたことだ。
ペンは剣よりも強し、久しぶりにこのことばの気持ち良さが感じられた。
<おまけ>
お母さんごめん… pic.twitter.com/vodCEWl0rz
— 山本さほ (@sahoobb) October 3, 2018
したんじゃなくて、されてたんですね!