違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

【日本・日本人】ATMと現金は、死にそうで死なない!(追記あり)

最近ATMに関する話題が増えている。

 

確実な話なのか、伏線を張っているのかは不明だが、

 

 

 

 

 

事業としてのATMの採算性とは?

 

 

 

大前研一さんは、ATMに関してこう言っている。

 

みずほFGの坂井社長は、インタビューで

「ATMは公衆電話のように消えていく」と答えたそうですが、

まさにその通りです。ただし私に言わせれば、

「銀行も消えていく」と付け加えたくなりますが。

 

最近になってローソン銀行が開業しましたが、

「20年遅い」と思います。ATMの機械は高額ですし、

散々セブンイレブンが活用してしまっています。

端末によっては今から設置しても

しばらく使えるものはあると思いますが、

それほど寿命は長くないでしょう。

なぜ、20年前にやらなかったのか?

ローソンの親会社である三菱商事の時代感覚が、

それだけ遅れているということだと私は思います。

 

 

出典:『 大前研一 ニュースの視点 』 2018/9/28 #745

 

 

 

そもそもATMとは、

 

 

 

ATMが普及しだしたのは1980年代に入ってからで、その前段階は現金の引き出しのみができるCD(キャッシュディスペンサー)と呼ばれるものだった。

 

CDからATMへ移行し始め、ATMが普及しだした時期の銀行にとって預金の管理や入出金の手続きに人件費を掛けることはバカバカしいくらい儲からない業務だったはずで、リソースの多くは融資や大口預金顧客のみに向けたかった。

 

そんな銀行業務も融資に活路が見出せなくなり、かつてバカにしていた手数料ビジネスに活路を求めるようになり、さらに現金需要が減少すると予想される時代の流れの中で、なりふり構わないコスト削減に血眼になっている。

 

そんな銀行を中心としたリアルマネーの世界で、ATMが消滅するかもと言われてるのに、仮想通貨はまだ自身のキャラを決め切れずにいるようだ。

 

 

ATMの話題を見てると、ATMが役割を終えたように見えるが、ATMは尻拭いをさせられてるだけかもしれない。

 

モノを言えないATMは、銀行員をリストラするより簡単だから先に手を付けられてるだけなのかもしれない。

 

 

良くも悪くも銀行がインフラとして便利で優秀だった日本では、なかなか銀行の“次”が決まらない。

 

キャッシュレスや仮想通貨やマイナンバー活用など、様々な考えがあり、それぞれに一理あるが、まだまだバカにされながらも現金が幅をきかせるような気がする。

 

 

追記

 

こんな最近のデータがあるらしい。

 

電子マネー、平均3枚保有でも、日常的に使っている人は3割弱:1件あたりの決済額は1000円以下 2018/10/9

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