paypayが有料化するという話題が流れてきた。
PayPayの利用料有料化の案内が来ました。料率によりますが、現金と同じようにはならなくなるのでかなり店舗の離脱があるでしょうね。
— Hossy ★ トリニティ (@hosinity) 2021年4月2日
個人的にはここでお金は取らずに他で収益を上げるのかなと思っていました。さて、どうなるでしょうか。 pic.twitter.com/14XE6If4uh
【PayPayでのお支払い】
— 會津めごねこ (@aizu_megoneko) 2021年4月1日
#會津めごねこ はPayPay決済の加盟店ですが2021年10月1日よりシステム利用が有料化されるため9月30日をもちましてPayPayによるお支払いは終了させていただきます
お支払い方法は現金のみとなります
ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます
#PayPay #ご利用料金 pic.twitter.com/CpK9cbNXCc
この二つのツイートを取り上げたのは、その内容を読むと、paypayは現金と同じだったから販売側が支払いシステムとして採用していたことが分かるから。
paypayに関する問題点や課題は次のブログがとても詳しく参考になる。
ブログ主は、現在はレストラン運営に携わってるが、かつてはスマートフォンの開発に関わるなどITには精通してる方。
PayPayが加盟店手数料を有料へ転換。店舗はどう対応するのか。 2021.04.03
前提が長くなりましたが、つまり加盟店からすると、他のキャッシュレス決済は導入したくないけれどもPayPayならば導入しても良いと考えた最大の理由は、手数料無料なのです。PayPay側のキャンペーンにより送客してもらうなどの副次的な効果はあるにせよ、本命中の本命は手数料だったのです。
単独ではただの赤字を垂れ流すだけの施策が可能だったのはソフトバンクグループの巨大さゆえに、先行投資額として許容範囲に収まっていたからなのだろう。
赤字事業を多数抱えるソフトバンクからすると『別にどおってことないよ』ということにも見えていたが、そうではなかったのだろう、だから電子決済市場で独り勝ち出来たと思えるこのタイミングで手数料を打ち出したのだろうと思える、予告されてたとはいえ逆襲に転じたということだ。
話は変わるのだが、そうではなかった、といえば私にとってはメルカリの存在がある。
GoogleTrendsで見ると、注目と浸透の様が時系列で感じられる。
2013年に誕生し、2016年に黒字化したとされるメルカリだがフリマアプリと呼ばれることから、わたしは家庭で余っている不用品のマッチング市場だと思い込んでいた。
基本的には当事者の合意のみだけで成立する市場でクレームの処理が不十分なはずだと思い込んでいた、しかも実際のフリーマーケットと違い目の前で現物を確認できるわけでもない、だから、出品者は気軽だとしても、購入者はリスクを抱えるなと思っていたので、わたしには無理だなと感じたので、世間も同様だろうと思っていたが、そうではなかった。
自分が利用したことがないし、するつもりもないから、利用してる人たちの気持ちがピンと来なかったが、一定程度の信頼が担保されれば個人売買はハードルが下がるのかもと思えてきた。
使い込めば故障の発生が避けられないものは取引に馴染まないと思っていたが、買って日が浅いものであれば、今時の電化製品や工業製品はそう簡単には故障しないと思い込んでる人は、今や過半数というかほとんどなのかもしれない。
そういう人にとっては、フリマアプリは気軽な存在なのだ。
わたしのように、初期不良を何よりも恐れる人の方が圧倒的にマイナーなのかもしれない。
商品レビュー系のYouTubeをよく見るが、同じジャンルの商品を多数買ってる人が少なくないのだ、そこで遅ればせながら気付いたことがある、そうではなかったと。
ニューモデルが出るたびに、次から次に買ってるYoutuberの家や部屋は、買った商品の置き場で大変なことになってるだろうなと思っていたが、あるYouTuberが視聴者からの質問に対して『今は〇〇(商品名)は手放したので……』と答えているのをみて、『たくさん買っても手元に残すのはごく一部だけなんだな』と気付くようになった。
いや、むしろこのようなパターンよりも、よく見かける『フォローしてくれたら抽選で〇〇をプレゼントします』的なものにもメルカリトリックが使われていると気付くようになった。
1万人のアカウントで1500円が相場みたいだから、これを同じような手口で写真変えながら7垢作れば元が取れる。
— treuomo(うおも) (@treuomo_PS4) 2020年8月18日
もっとフォロワーがほしいなら、アップル製品の箱だけをメルカリで買って(1つ1500円程度)、配布しますもいける。
情弱を騙すなら有効な金稼ぎ。初めに始めた人は天才と思う。
たくさん買ってる人の多くは、一見、多額の出費や投資をしてるようで、転売などで元を回収していたり、そもそも少額な詐欺的な投資で出費は少額に抑えているのだ。
一方で、名目上は中古品になるものであっても、今時は品質の劣化は無視できると思えれば、取引きにあたっての心理的なハードルは下がるはずだ。
そうすれば、価格さえ折り合えれば取引きは成立しやすくなるのだろう。
限定品や品薄品であれば定価より高くても成立する余地が出るのは、現物が存在する取引であっても、ディスプレイ上の情報として処理されているからだと気付くと、購入に当たって商品を吟味することは減るはずだと思えてくる。
吟味して選択するのは、失敗したくないからだが、失敗しても転売できるし、メルカリで捌けば、買った価格と大差ない価格で売れると思えば、吟味せずに思いつきで衝動的に買うことは珍しくなくなるだろう。
考えて吟味して選ぶ方が賢明だと思っていたが、世の中はそうではない理屈でも回っているのだ!
欲しいならとりあえず買え、買って失敗したら、その時どうするかを考えればそれで十分だという理屈は、結構浸透してるかもしれない。
金は天下の回り物というが、そうではなくて、最近回っているのは、不景気をものともしない物欲や消費欲なのかもしれない。