違う見方

誰でもできるけど、自分にしかできないのが、判断するということ! 情報過多な現代は偏り(バイアス)も強いので思わぬ方向にずれていくこともある。そんなズレを修正したりブレーキをかけるために少し違う目線を持ってみたいという備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

【格差社会の復讐者たち】目利き力が問われる!

先日、この記事を読み非常に衝撃を受けた。

 

格差社会の復讐者たち

「詐欺の子たちはみんなカラフルですね。例えば、窃盗やってる人間には窃盗やってる人間のカラーがあります。一般社会にはないカラーで、それはそれで取材対象の彩りとしては魅力的なんですが、詐欺をやってる人間は『こいつ詐欺やってんな』というひとつの色ではなく、カラフルなんです」

 

ここに書かれていることは、2015年に出されたこの本の要約のようなもので、映画のプロモーションのために書かれた記事だと分かったので、さっそく読んでみた。

 

 

 

以下、2つのことを書いてみたい。

 

・なぜ騙されるのか? 騙すために準備されてることとは?

 

・すべてのビジネスは騙しかもしれない。

 

 

なぜ騙されるのか?

 

迫ってくる危機やピンチを回避し逃れるために、金で解決できると考えるから騙される。

 

いや、騙されてると気付いてるケースもあるかもしれないが、一度恐怖が芽生えると、逆恨みや報復を恐れる気持ちも芽生えるので、これらの気持ちも金で払拭できるならばと考え騙される。

 

遊んだり楽しむためにお金を出そうという考えは減っているかもしれない。

 

現代社会でもてはやされるリア充的なものは少し捉え方を変える必要があるかもしれない。

 

 

勉強や自己投資と言われる出費は、将来のピンチを回避したいと考えるからだ。

 

現代の出費の支出理由は、危機やピンチの回避のためだ。

 

例えば、医療や健康、金融投資など。

 

 

 

バカだから騙されてるわけではないのだ。

 

そういう仕掛けが成されているのだ。

 

この本の醍醐味は、次の話にある。

 

 

騙すために準備されてることとは?

 

そんなつもりから始まる詐欺や裏社会ビジネスと、そんなつもりじゃなく展開される表のビジネスだが、やり方はほぼ同じ。

 

 

 

詐欺のプレイヤー候補者として、

 

・元闇金業スタッフ

 

・性風俗のスタッフやスカウトマン

 

・刑務所や少年院でスカウト

 

・ヤクザの離脱者

 

・現役の詐欺店舗スタッフからの紹介

 

・他の詐欺や悪質商法の経験者

 

などが集められ、最初の研修が行われる。

 

そこでは、徹底的なブラックぶりを体験させ、それについて来れるかどうかをテストされ覚悟が試されるが、この時点では離脱は自由で簡単に許される。

 

この研修では、ブラックであることは伝えても、それが詐欺だとは伝えてない。

 

この研修では、給料は支払われるし、良い結果を出すものには別途の報酬が出るので、金のために行動できるかどうかでふるいにかけられる。

 

この研修中に、裏では研修に参加してる者の徹底的な身元調査が行われ、家族の詳細も調べられる。

 

この最初の関門を超えた者には、これからの業務が詐欺であることが伝えられるとともに、調べた個人情報が発表される。

 

そして、詐欺に参加するかどうかを求められる。

 

参加するしないは任意だが、参加しない場合の口止めのプレッシャーを与えるために身元調査が行われていて、万一情報を警察等に伝えた場合、家族に復讐の矛先が向くと思わせる。

 

ここまで来ると、ほとんどの者が詐欺に加担することを覚悟する。

 

そして、新詐欺プレイヤーには次の研修が行われる。

 

その研修とは、詐欺を正当化する洗脳教育だ。

 

教え込まれることは、

 

・詐欺は立派な「仕事」である。

 

・店舗に編入されるプレイヤーは、編入されるだけで選ばれた人間である。

 

・詐欺は犯罪だが、「最悪の犯罪」ではない。なぜなら「払える人間から払える金を奪う」商法であり、詐欺被害者が受けるダメージは小さなもので、もっと悪質な合法の商売はたくさんあるからだ。

 

・詐欺で高齢者から金を奪うことは犯罪だが、そこには「正義」がある。金を抱え込み消費しない高齢者は「若い世代の敵」「日本のガン」である。

 

・ここで稼ぎ抜くことで、その後の人生が確実に変わる。

 

 

これらの研修をクリアした者は、恐ろしいことに優秀なビジネスマンよりも遥かに優秀かもしれないのだ。

 

 

すべてのビジネスは騙しかもしれない。

 

こうやって見ると、商品や情報が本物であるかどうかが大事なのだが、本物の商品や情報を扱っていれば詐欺にならないかと言うと、その点が微妙なのが現代なのだ。

 

現代は、商品やサービスの多くが単独で機能するわけではなく、どう使うか、どう活用するかが問われる時代になっている。

 

つまり、商品やサービスだけでは解決しない問題に対して、商品やサービスだけで解決するかのように伝え契約することは、法律的には詐欺ではないが、実質的には詐欺となる。

 

 

法律的な詐欺と実質的な詐欺は、世間的には正反対の扱いを受けるが、中身は大して違わないと私には思える。

 

 

 

狙われるマンション積立金 修繕で悪質コンサル横行 2018/11/30

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本物かどうかの判断がすぐには付けられないものも増えている。

 

 

 

 

現代社会では、目利き力が問われる!