違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

圧力に屈することが忖度!

まさか、と感じる出来事が起きた場合、最近だとコロナウイルスや一連の浮気などに共通して、発覚や初動の遅れに信用や信頼に起因した油断が感じられる。

 

アンミカ、激怒 喜多村不倫は「本当に許せない」妻・貴城は「信用しきっていた」

また、杏樹のコメントの中に喜多村が離婚をほのめかしたとされる一文があったが、一部報道では、杏樹のコメントは喜多村が考えたとされている。これにアンミカは「杏樹さんの(考えた)コメントなら奥様も『勝手に言ってるだけや』と一筋の修復の光があったかもしれないが、これが報道にある通り、緑郎さんが作ったというのなら、自分で別れようと言えないから、間接的に杏樹さんの言葉にして、おれは実はお前と別れたいと言っていることになる」と語り「本当に許せない。奥さんの言葉の『みじめ』という言葉に尽きる」と表情をゆがめた。

 

 

浮気は笑って済ませられる時代ではなくなっているのは気付いていたはずなのに、あまりにも警戒心がなさ過ぎたのは、「自分は大丈夫、だって世間から信用されるタイプだから」とでも勘違いをしてたのかもしれない。

 

最近の世間は、そのような勘違いには容赦なく攻撃を加えてくる。

 

人の噂も75日と言われていたのは今となっては昔話で、現代では決して忘れ去られることはなく、折に触れて蒸し返されるので一生ついて回る汚点となる。

 

汚点は、世間が自分に課す圧力であり、いつしか自分で自分に課す圧力になる。

 

明らかに悪いことや非難されるようなことをした場合に課される圧力が、課された人を支配しコントロールする力を持つことを利用し悪用しようとする者がいる。

 

恐怖政治こそ指導的、支配的な地位を保つためには必須だと考える人達だ。

 

お手本とされるのはヒトラーの大衆扇動術で以下のように大衆を定義する。

 

  • 大衆は愚か者である。

 

  • 同じ嘘は繰り返し何度も伝えよ。

 

  • 共通の敵を作り大衆を団結させよ。

 

  • 敵の悪を拡大して伝え、大衆を怒らせろ。

 

  • 人は小さな嘘より、大きな嘘に騙される。

 

  • 大衆を熱狂させたまま置け。考える間を与えるな。

 

  • 利口な人の理性ではなく、愚か者の感情に訴えろ。

 

  • 貧乏な者、病んでいる者、困窮している者ほど騙しやすい。

 

  • 都合の悪い情報を一切与えるな。都合のよい情報を拡大して伝えよ。

 

  • 宣伝を総合芸術に仕立て上げろ。大衆の視覚・聴覚を刺激して、感性で圧倒しろ。

 

 

あらゆるブラックな現場では、このヒトラー的な考えを持った者が指導的な立場に立っている。

 

 

一般的には政治は身近なことには感じられないことが多いので、ヒトラーの大衆扇動術のようなことが行われていても自分には関係ないやと思いがちだが、そうも言ってられないのがコロナウイルスを巡る話で、身近な問題として発覚した。

 

 

 

圧力とはどのようなもので、どのように掛けられるのだろうか?

 

これまたつい最近の出来事だったので記憶も新しいだろうがANAホテルの件が分かりやすい。

 

先日のANAホテルの国会での文書による回答の前と後で見ると、

 

当初次のように発言(書面で)していた、これが2月17日。

 

桜を見る会で安倍首相に虚偽答弁、ANAホテルが答弁否定!野党は国会審議応じず!ホテル「必ず見積書を出す」

 

その後、そんなANAホテルに対し2月18日になって、

 

自民党がANAホテルを逆恨み?桜を見る会での言及に怒りと報道!「もうANAホテルを使うのはやめよう」

 

という動きが出てきた。

 

そして2月18日夕方、

 

 

 

この後、

 

 

 

思い出して欲しいのはオレオレ詐欺。

 

『そんなの騙されね〜よ』と思っていたはずの人達が次々と騙されたのは、バカだからでも情弱だからでもなく、思っていた警戒すべきアプローチとは全く違っていたからだ。

 

ヤクザやサラ金の取り立てが、『テメエ、このヤロー』と声を荒げて『マグロ船に乗せるぞ』『テメエの内臓売ってこい』と脅すようなものではないのだ。

 

巧妙な圧力とは、直接的に掛けられるのではなく、間接的に外堀を埋められるように掛けられるのだ。

 

属する組織や会社、あるいは家族や親しい人に不都合が生じることを丁寧な優しいことばで諭すように伝えられたら、自分一人の問題だったら何があっても平気な人でも心中は穏やかではいられなくなるだろう。

 

人質を取られたようなものなのだ。

 

一連の詐欺事件も、政治的な圧力も、現場で起きているのはネガティブな状況を打破するために人質をチラつかせた巧妙なプレゼンテーションとしての説得が展開されているのだ。

 

ビジネスの場でも、ムラ社会的な人間関係が客や取引先との間に色濃くあれば、圧力は日常茶飯事のはずだ。

 

 

2月に入って露呈した出来事は、いまだに日本がムラ社会国家だということを示している。

 

ムラ社会が良いなんていう人を見たことも聞いたこともないが、多くの人が自覚もないままムラ社会のルールに縛られているのだ。

 

 

圧力に屈する姿は、鎖は細いのに逃げ出さないサーカスの像のようだが、そんな日本人がたくさんいるのが今の日本だから忖度が死語にならない。