日本では阪神大震災がボランティアを定着させ、東日本大震災が寄付を定着させたと言われている。
誰が悪いわけでもない自然災害には、憎むべき相手としての敵は存在しない。
危機管理の世界では、自然災害と戦争は同じ扱いで有事となる。
東日本大震災で、日本人の区切りが戦前・戦後から震災前・震災後に変わった、と何かで読んだ。一年が過ぎ(日本人にとってと言うと大仰なので)自分にとって、変わったこと・変わらなかったこと、変えたこと・変えられなかったこと、変えたいこと・変えたくないこと、を改めて考えた。そんな一日だった
— 844(はっしー (@844tweet) March 11, 2012
有事は、生き方や価値観に大きな影響を与える。
アメリカが9.11をキッカケに大きな変化があったように、日本では3.11がキッカケで大きな変化があった。
9.11は、テロであり人災で『敵』を憎むという報復につながったが、報復の背後にあったのはアメリカ国民の愛国心でもあった。
一方、3.11は自然災害であり天災だったので敵が存在しないので完全にドメスティックな出来事だったのだが、そこには報復ではなく支援や援助が生まれていた。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の直後、ロシアは新潟に輸送機を飛ばし、160人の救助隊員、食糧、水、2万枚の毛布、放射線量計を援助した。(アメリカに次ぐ規模)2012年3月日本の記者の質問にプーチン首相は「援助は私の意向だ。」と答えた。#ロシア#日本pic.twitter.com/PBYV9aEgh4
— cccp2017 (@cccp2017) March 11, 2019
東日本大震災では最貧国からも支援物資が続々と寄せられた。なぜか。NHK がバングラデシュで日本が続けてきた母親支援を紹介、日本の海外援助がいかに深いかを伝えている。いい報道だ。自衛隊の海外派遣も評価が高い。自衛隊は持ち込んだ重機を寄付する。技術も残す。日本人は自信を持っていい。
— 小川一 (@pinpinkiri) January 29, 2012
99年のトルコ北西部大地震も現地で取材した。当時は日本政府のみならず神戸のNGOなどが救援に駆けつけた。そして東日本大震災の際に真っ先にやってきたのはトルコの援助チーム。海外の援助チームとしては最長期間の活動を続けてくれた。今回はまた日本人が恩返しする番。
— Yoshitaka Nitta (@eurasiavision) October 24, 2011
【毎日】「池上彰:『日本は世界1位の被支援国』 久しぶりの登場で東日本大震災後の海外支援を解説」 これまで世界5位の援助国であった日本が東日本大震災によって世界から資金や物資など約864億円の援助を受けて世界1位の被援助国になった http://t.co/QQhZCJF
— changemaker (@change_news) August 7, 2011
ピンチになると人の本音がよく分かると言うが、有事になるともっとさまざまな本音が見えてくる。
シンポジウム「東日本大震災を乗り越えるために」 外国救援部隊の真の目的は、核有事の訓練+自衛隊の能力確認って、きっちり言っていた。当たり前のことだが、親切で来るおひとよしの軍隊など無い。中国隊はとても良い情報を手に入れただろう。政治不在だが自衛隊の指揮が高かったのが救い。
— 富田恭敏 (@aoKaeru) September 19, 2011
そして、今日また本音が一つ出た。
【菅官房長官、開式の辞で言い間違い】
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) March 11, 2019
菅義偉官房長官は、東日本大震災8周年追悼式で自身が担当した開式の辞について、「追悼式と言うべきところを『きねん』式典と申し上げてしまった。訂正しておわび申し上げる」と陳謝しました。
記事はこちら⇒https://t.co/12FIPajYsr pic.twitter.com/b1V4xUURmE
ついつい出てしまうのが本音。
ついつい出る本音は、ほぼタブーと同じ。
2011年3月11日、電気が消えた被災地で夜空がとてもきれいだと気付いていた人達がいたが、そのことを不謹慎だとタブー化させていたらしい。
「実は、高橋さんご自身は3.11当日夜に見た『とんでもなく綺麗な星空』について、語ってはいけないと自制していたという。〜 しかし、天文台が再開し訪れたお客さんから〜『なんで星が綺麗だったんですか』と次々に聞かれて驚き『あの日の星のことを喋っていいんだろうか』と思い始めた。」 https://t.co/feVFkg70AV
— Akubi at ncsm (@nagoya_akubi) March 11, 2019
本音も建前も、幸せも不幸せも、きっと紙一重だと気付かされる。