違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

嫌われることで成り立つ市場!

話題になってる面白い記事があったので取り上げたい。

 

 

不登校は不幸じゃない」10歳のユーチューバー 沖縄から世界に発信「ハイサイまいど!」

 

この手の記事の場合、記事そのものよりは、寄せられるコメントの方がはるかに面白い。

 

この記事をネタにする以上、肝心のYouTubeを見る必要があるだろうなと思い見てみた。

 

youtu.be

 

世の中にはすごい子供がいるもんだな〜、という感想が得られることを期待していた。

 

こんな期待を抱いた理由は、そもそもこの記事の存在を教えてくれたツイートを最初に見たからだ。

 

 

 

ほぼ全ての人が、何らかの持論を展開できそうな話題だと思えるので、興味のある方は是非コメントやリプなどでどういう意見が展開されてるかを見ていただきたい。

 

意見は、ゆたぽん君に向けられたものや親に向けられたもの、あるいは学校教育に向けられたものや、実名顔出しの相手に匿名が襲いかかるというネット上の作法について意見するものが多い。

 

 

ところで、肝心のYouTubeを見た私の印象はあまり気分の良いものではなかった。

 

主張してる内容の良し悪し以前に、ゆたぽん君は誰か大人が書いたシナリオを演じる子役に見えたからだ。

 

主張する内容は自発的な意見や表現ではないと感じられたからだ。

 

 

記事やツイートに意見を寄せてる方でYouTubeまで見て確認した人は少数派だと思えるので、字面から受けた印象で熱くなったのだろう。

 

 

現代社会では、人の気持ちを熱くさせる動機に否定や嫌いや怒りという感情が大きく影響する。

 

 

そして、これらの感情は、高血圧を促進する要素になる。

 

 

 

現代日本で高血圧が問題になる理由は、塩分の取り過ぎ以外の理由が大きいかもしれない。

 

 

 

わたしの母は黒柳徹子さんの『徹子の部屋』が大好きだ。

 

しかし、その理由は少し変わっている。

 

母が言うには、親しくしてるバアさん仲間の間では皆同意するらしい。

 

 

その理由とは、黒柳さんが事あるごとに自分を自慢することだ。

 

その自慢話が大嫌いなのだが、今日はどんなことを言うかと見るらしいのだ。

 

GWに泊まりに来ていた中学一年の孫娘からも「この人(黒柳さん)のこと嫌いならテレビ見なけりゃ良いのに」と言われたことに対して、「嫌いだから見るのよ」と返事していた。

 

 

『嫌われる』と言うことが市場価値を高めるという現象をわたしが最初に理解したのが林修先生の『いつやるの? 今でしょ!』のCMだ。

 

このCMが流れていたのは2009年から。

 

このCMが話題になった理由の一つに、ネットで検索される際の同時キーワードが『ムカつく』だったことがある。

 

実はわたしも最初はムカついた一人だったし、まわりにも同じ意見が多かったことを覚えている。

 

それから10年、林先生はわたしが好きな人の一人になっている。

 

わたしが林先生を評価するのは、難しいことでもわかりやすく表現でき、伝えることができるからだ。

 

 

気が付いたら第一印象がムカつくだったなんてことは忘れていた。

 

 

林先生の事例は稀なことかもしれないが、市場価値を上げるために『嫌われる』ことを意識するというマーケティング戦略は結構王道を行くものなのかもしれない。