違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

キャバクラは社会を映す鏡!

昨夜寝入りに聞いたラジオがとてもおもしろかった。

 

2夜連続の話で初日の分は聞いてなかったが、インパクト十分な話だった。

 

 

 

NHK ラジオ深夜便

 

 

 

知ってるつもりの世界で、想像の範囲だろうなと思っていたが、想像を超えていた。

 

 

 

 

 

キャバクラの世界の当事者とは、

 

①キャバ嬢

 

②お客

 

③店の経営者

 

④店舗スタッフ

 

 

の4つが存在するが、放送ではキャバ嬢目線で捉えた世界の話だった。

 

 

最近の、キャバクラを利用する客とは、お金を払う代わりにハラスメントを堂々とできる場所としてキャバクラを利用する傾向が強くなってるらしい。

 

今も昔も男のスケべ心を抜きには語れない業界だが、一定のルールはあり、その代表が「相手が嫌がることはしない」だ。

 

しかし、世間で何かとハラスメントが騒がれるようになり、オフィス内の環境もコンプライアンスが求められるようになった昼の世界では許されないことをするためにキャバクラに通う客が増えているらしい。

 

少し前だったらキャバクラの世界でも許されてなかったことでも、客がお金を払う限り店の経営者も店舗スタッフも客の味方になるので、相当割り切った気持ちを持っていなければメンタルがダメージを受ける。

 

それでも、約束通りの給料が支払われていれば問題は表には出なかったかもしれない。

 

 

 

風俗の世界の女性が時間のマネージメントがルーズなために罰金制度が厳しいという話は聞いたことがあるが、最近のキャバクラの世界の罰金や給料の未払いは、店の経営者が儲けは客だけでなくキャバ嬢からも頂くという価値観が感じられ、一緒に働く仲間とは考えてないようだ。

 

 

この放送の中では、裏社会とのつながりについて、無い事は無いんだろうがイメージで持ってるほどのものはないと言っていた。

 

最近は風俗の運営にその道の専門家とは違う人々が参入してるようで、その分だけ運営上のルールも幅広くなっているようだ。

 

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コース料金や指名料はすべて店側の売り上げとなっており、男は昨年8月から逮捕された今月12日まで、約250万円を売り上げたと見られる。

 

なお、少女らは「裏オプション」と呼ばれる性的サービスの代金のみを客から受け取っていたということだ。

 

 

 

ここでも収入の仕組みは当事者にも分かりづらいものだったと感じられる。

 

 

キャバ嬢を含め風俗の世界に従事する方が陥るのが『相談相手がいない』という状況だ。

 

相談相手がいないことに加えて、自分の履歴や経歴だが表に出したくない種類のものになるので、トラブル解決のために堂々と行動できないという弱みができる。

 

『キャバクラは社会を映す鏡』とは、よくできたタイトルだと思える。

 

 

キャバクラユニオンは、キャバ嬢だけの相談を受けてるわけではないので多様な相談が寄せられるらしいが、ホストからの相談のみ解決に向けて動いたことが無いらしく、それはホストの場合同じ業界内で生きていこうと思う者ほど業界への忖度が働くかららしい。

 

 

大きな売上が期待できる業界では、先行投資や交際費を費やすことが過剰に求められるので、一見華やかに見えても内情は火の車というのは珍しい話ではなくなる。

 

放送では無茶苦茶な事例の一つとして、インフルエンザに罹っても一旦は出店を義務付けられ休んだ場合は1日あたり罰金4万円というケースも報告されていた。

 

 

 

心理学に興味がある方だったら分かるだろうが、選択の主導権が自分にあるにも関わらず良くない生き方を選択するような場合、幼少期の両親との関係が影響することが多いらしい。

 

 

現在日本には推定120万人のキャバ嬢がいるらしいが、華やかなのはその内のほんの一部に過ぎない。

 

 

とにかく聞いていておもしろいのだが、気持ちが重くなる話ばかりだった。

 

 

 

 

NHKのラジオはアプリだと一週間は聞き逃した番組を聞けるので興味がある方は是非聞いて頂きたい。