久しぶりに会った人に対して受ける印象には様々なものがあるが、そんな中に「顔が変わった」というのがある。
顔だけが変わったわけではなく外見や容姿も変化してるかもしれないが、それらを引っくるめて「顔が変わった」と表現することがある。
同窓会にありがちな「太った」「老けた」のような変化は別にして、表情や肌の色艶の変化が以前とはまるで別人を感じさせるような場合がある。
顔の表情や肌の色艶には長年の生き様が現れると言われるので、リンカーンが言ったように「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持ちなさい」ということも自己責任の一つだと分かる。
昔話やおとぎ話に出てくるお年寄りはいつもニコニコして優しく描かれることが多いが、最近のお年寄りはもっと生々しいし、怒ってばかりの人もたくさんいる。
昔話のお年寄りと現代のお年寄りでは顔つきも表情も全く違っているだろう。
人間の持つセンサーは、表情の違いや肌の色艶の変化から、生活や生き様の変化を感じ取ることができる。
変化を感じるだけでなく、どのような生活をしてるかを想像したりもできる。
「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持ちなさい」は、男性向けのことばだと思われることが多いが、美を意識する女性も重視してる人が多いのだ。
表情を意識する人が重視する口角を上げるという動作はやり過ぎるとイヤらしいが、意識しないと口角が下がりへの字口になる人が日本人には多いと言われる。
口角が下がるのは、真面目で頑張り屋だけど不平不満が多い人の特徴と言われる。
真面目で頑張り屋の特徴は、常に力むので高血圧になりやすい。
日本人の美徳とされた真面目に頑張るという生き様は、一つ間違うと顔をブサイクに変化させることが多い。
不平不満を抱え口角を下げ続けてると表情が死んでいく。
それを更に加速させるのが金の苦労だ。
儲かることに取り憑かれることは諸刃の剣なのだと知っておいた方が良い。
気が利いた人であれば、久しぶりに会った人の表情の変化から、生き方や生活を感じ取ることができるセンサーを持っているが、現在の顔認証システムは表情を読み取ることは苦手だ。
顔をブサイクに変化させる習慣に「歯をくいしばる」というのがある、一生懸命頑張ると自然にやってしまうこともあるだろうが、歯を食いしばってる場合は多分上手くいかないし、結果的に間違ったことをやっていることが多い。
世の中には美徳だと勘違いされている悪徳がある。