違う見方

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記憶がいかに当てにならないかを教えてくれた『福岡翼さんの死』!

今日10月5日、芸能レポーターの福岡翼さんが亡くなったと報道された。

 

私がこのニュースに強く反応させられたのは、亡くなっていたのは半年前の4月20日だったから。

 

「これは事件じゃないのか?」と思う自分がいた。

 

福岡翼さんの死を伝える報道で一番内容に納得できたのはこの記事だった。

 

芸能リポーター・福岡翼さん4月に死去 79歳、ベッドで眠るように 2019/10/05

芸能リポーターの福岡翼さんが4月20日に慢性心不全増悪のため都内の自宅で亡くなっていたことが5日、分かった。79歳だった。芸能リポーターのみといせい子氏(70)がデイリースポーツの取材に対し、福岡さんの妹から死去の旨を知らせる手紙を受け取ったと明かした。

 

 

この記事には福岡翼さんの人柄が分かるエピソードとして次のようなことも書いてあった。

 

「本当にいろんなことを教わった。結婚会見で『子供は男の子がいいですか、女の子がいいですか』と問うリポーターがいたら『僕だったらその質問はしないよ』と言い、『子供が大きくなってテレビで会見を見た時、両親は男の子がよかったのに私は女の子だった、などと思うとかわいそうだから』と教えてくれた。

 

 

ところで、遺族が福岡翼さんの生前の意向を受けて公表をしなかったと言うのは理解できるのだが、もし問い合わせがあれば嘘をつくことは無いだろうから、6ヶ月の間これほどの有名人に問い合わせや連絡がなかったのだろうかという疑問が拭えない。

 

 

関係者によると、『11年に心筋梗塞で倒れ、心臓の手術を受けたという。その後はテレビ番組出演などの仕事をセーブし、都内の自宅で1人で過ごすことが多くなった。』ということらしいので、そうだとすると東日本大震災の頃から表舞台には立っていなかったことになる。

 

ずっとその間もワイドショーで見ていたような気がするから、人間の記憶やイメージは本当に当てにならないと改めて思う。

 

亡くなられた年齢が79歳と聞いて、「もっと若いと思ってた」と反応する世間の声が多く、わたしも「そんなに歳取っていたんだ」と思ったが、それはテレビに出ていた2011年以前の姿で記憶が固定されてたからなのだろう。

 

ところで、福岡翼さんの件で色々検索するとおもしろいことが分かった。

 

これまた人間(わたし)の記憶がいかに当てにならないかと思い知らされた。

 

最近はニュース番組ですらワイドショー化してるので福岡翼さんのような芸能レポーターは雨後の筍の如くうじゃうじゃいるものとばかり思い込んでいたが、20年前頃の1998年には絶滅危惧種と位置付けられていたらしいと分かった。

 

20年前はインターネットは普及しつつあったがまだまだ情報インフラとしては弱かったと記憶してるが、その当時から芸能人や芸能界の噂やトクダネは芸能レポーターを経由しないで直接番組に持ち込まれるようになっていたらしい。

 

そういう意味では現在30歳以下の人達には芸能レポーターという人種がピンとこないのかもしれない。

 

福岡翼さんの年齢が79歳と聞いて、「もっと若いかと思ってた」と反応した方は、わたしと同じ記憶の錯覚を感じているのだろう。

 

そういう方はこの記事がおもしろいはずだ。

 

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