違う見方

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トロッコ問題に直面したら「案ずるより産むが易し」!

時々思い出したように話題になるのがトロッコ問題

 

トロッコ問題とは、

 

「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」という倫理学の思考実験。

 

 

 

 

今年は4月に続いて9月にも話題が勃発。

 

GoogleTrendsで直近1年の動きを見ると、9月は4月に比べるとかなり盛り上がっていることが分かる。

 

GoogleTrends「トロッコ問題」直近1年

 

9月の話題の原因は次のニュース。

 

 

トロッコ問題が議論される場合、課題は大きく二つに分かれる。

 

  • 助ける命と犠牲にする命の選別

 

  • 前提条件にどこまで従うか

 

前提条件に従えば誰かの命を犠牲にする必要がある、それで命の選別をどうするかを議論してしまう、9月に炎上気味に話題になったのはこのケースだ。

 

しかし、実際には前提条件を前提通りに進ませない方法を検討することも選択肢に出てきて構わないはずなのに、日本人は頑に与えられた前提条件に従おうとする傾向が強い。

 

こういうことにはお国柄が出るらしい。

 

 

トロッコ問題に名解答を思いつくことと、イノベーションを描くことは共通点があるように感じられる。

 

大上段に振りかぶってイノベーションを論ずるような場合にイメージするのは不可能を可能にするようなことで、別の言い方をすると「夢を語る」と言ったりもする。

 

 

 

そして、このようなアプローチは基本的な人間関係の中での振る舞いにも当てはまりそうな気がする。

 

こんな話があった。

 

幸せな結婚の決め手は「ケンカの内容」であると判明

「幸せな結婚」の重要なファクターとして、2人の間で明確な答えの出ない議論は避けるべきなのではないか

 

 

人生にはトロッコ問題のように、前提条件に従えば選択できない選択肢ばかりが突き付けられることは珍しくない。

 

そんな時は、前提条件を変えることを考え、それを実行することはあって然るべき選択だと思うが、日本人にはこの簡単なことができない人が多いのだ。

 

まるでサーカスの象だ。

 

サーカスの象

 

サーカスの象は脚に鎖を付けられているが、その鎖は象の力で簡単に切れる程度のもの。

 

トロッコ問題で提示されてる選択肢のどれも選択できずに悩む場合は、前提条件という簡単に切れる鎖に縛られているだけの場合が多いのだ。

 

前提条件に従うとどの選択肢も選べない場合は、提示されてないだけで「案ずるより産むが易し」も隠れていることを忘れてはいけない。