違う見方

新しい時代の始まり。複数の視点を持つことで、情報過多でややこしい現代をシンプルに捉えるための備忘録的ブログ。考え方は常に変化します。

個人情報と裸の王様!

ドラマを見る場合に重視するのは何だろうか?

 

刑事ものや病院もの恋愛もの、家庭や家族に焦点を当てたホームドラマなんていうのが代表的なジャンルになるだろうか。

 

大まかにはこのジャンルで絞り込みをするケースが多いと想像するが、通は脚本を誰が書いたかで絞り込みをするかもしれない、はたまた内容よりも誰が出演してるかで見る見ないを決めるケースもありそうだ。

 

見る側の気まぐれを踏まえた上で各テレビ局は視聴率を取るための作戦を展開してるわけで、番組の完成度は高いけど視聴率は芳しくなければ全く評価されなくなる。

 

視聴率が取れると定評があった芸能人を起用してコケるドラマは最近では珍しくない。

 

ところで視聴率と言う場合に特に注釈が無ければそれは世帯視聴率を意味し、一家にテレビが一台しかない時代のテレビは家族で見るものだった時代の計測方法を指すが、現代では見る番組は個人単位にシフトし、テレビ以外にもPCやスマホなど見る媒体も多様化し、実際の放送時間と違う時間帯に視聴されるケースが増えているので個人単位に計測する個人視聴率に重きがシフトしている。

 

世帯視聴率と個人視聴率の違いに関しては次の記事が参考になりそう。

 

テレビ番組の「個人視聴率」が語られない不毛 世帯視聴率は消滅、計測は「個人」にシフト

これまでサッカーの大きな試合などで「視聴率は40%!」と聞くとつい日本人の4割が見たのか、じゃあ何千万人……などと計算しがちだったが、それは間違いだ。何人が見たかを知りたいなら、個人視聴率のほうがわからないと何の意味もない。

 

 

 

世帯視聴率と個人視聴率の違いを実際の2019年の秋ドラマで示してくれるおもしろい記事があった。

 

 

秋ドラマはテレ朝が圧勝?「視聴率」でわかった各局のドラマ戦略 各局初回の通信簿~世帯と個人で評価はこんなに違う~

 

 

詳しくは記事を読んでほしいが、世帯視聴率と個人視聴率では評価が変わるということを実際の今年の秋ドラマで説明されていて、ドクターXは強いのだが決して圧勝ではないとなる。

 

そして、さらにおもしろいことは分析のリアリティーを高めようとすると、性別や年齢は重要な指標になるということ。

 

最近の風潮では性別や年齢は触れてはいけない事とされることも増えてるが、それは人を判断する際に重要な要素なのだ。

 

さらに言うと、性別や年齢以外に居住地や収入や社会の属性といった幅広い個人情報と紐づける事で分析の信頼度が確かなものになるであろうことが想像できる。

 

個人情報を収集されると言うと犯罪の被害に遭うイメージや何かを売り付けられるイメージがあるが、資産や財産に直結しない情報でも需要があるのだ。

 

そう考えると、最近何かと話題の〇〇payと銘打ったキャッシュレスだが、本当の目的は更に一歩踏み込んだ個人情報の収集にあるのかもしれないと思えてくる。

 

マイナンバーカードができた事で、個人情報は最終的には公共のものになる日が来るのかもしれないが、一足早く一見便利を享受し始めた人は、誰よりも早く裸の王様になっているのかもしれない。