文字通り、これは疑問に思って当然だという話。
この記事を見て思ったこと。
『アタック25』終了も若年層にシフト…局の方向性に2つの疑問
《若年層向けの番組制作のため長寿番組を終わらせるみたいだけど、そもそも若年層はテレビ離れしてるんですが……。そもそも日曜お昼時に若年層はテレビ見ないと思うのだが》
《日曜の13〜14時代にテレビ見ないから 下手すりゃ働く人も多いのにww 子供ですら遊びに行くかゲームか習い事してる》
《若年層がこんな時間にテレビの前にいるわけないやろ》
類似したことには、最近テレビの視聴率が世帯視聴率から個人視聴率に評価軸がシフトしていることもある。
それは若い人の視聴率を意識していて、若い人が見てるかどうかを知りたいからと説明される。
これって最終的にはテレビ番組のスポンサーが望んでいるからとなるのだろうし、CMに投じた費用がそれに見合った収益に繋がってるかという分析とセットで判断されてると思われる、一般的には。
一方で、現金の保有は高齢者の方が多いという事実がある。
もしスポンサー側が費用対効果をきちんと分析できるなら、高齢者を蔑ろにすることはないように思えるのだが。
松本人志「視聴率問題」が露わにしたテレビ界のダブルスタンダード
「テレビ局には個人視聴率」が届けられ、「メディアには世帯別視聴率」が届けられていることが、松本さんが指摘する行き違いの大もとなのです。
この記事を読むと、スポンサー側の考え方は全く出てこないが、二つの疑問が湧く。
一つは、若者へのシフトはどういう理由からなのかという点。
二つ目は、若者へのシフトに納得できる理由があるとして、肝心な若者はテレビ離れが進んでいることは矛盾しないのかという点だ。
実はこの若年層ターゲットは、広告主対策でもある。日テレは春改編に際し、「生活者ファースト」と「(コロナ禍で)激変した生活者動態を刺激する」を掲げた。テレビ離れ、特に若年層離れが進む中、幅広い層にリーチし視聴者の「多様性」を維持しようというのである。 例えば化粧品やファッションなどのスポンサーは、そうした領域に関心を持つ視聴者を集める番組に広告を出稿しようとする。
いろいろ調べてみても、真にスポンサーが満足するような結果が得られているのかどうかは見えてこないが、スポンサーの中にはテレビCMを止めることを検討してる企業もあるようだとは感じられるので、効果は推して知るべしというところだろう。
ここからは水平思考での想像だが、日本ではテレビ局とスポンサーの間で広告代理店が仲介役を果たしていて、テレビ局側の担当者もスポンサー側の担当者も実質的には素人同然で、広告代理店のみが専門家を気取っているのだろうと想像するとしっくり来る。
ついでに言うと、CMの効果なんて結局よく分からないし、おまけに自分の個人的な懐から出してるお金じゃないしという思いも無責任に拍車をかけてるだろう。
ご大層なプレゼンテーションの結果CMは実現してるのだろうが、関わってるテレビ局も広告代理店もスポンサーも内心は納得なんかできてないのに惰性で成り立ってるだけなのだと思うと、そうとしか思えなくなる。
テレビCMの世界って、裸の王様を見たら『王様は透明な服をお召しになってらっしゃる』という人達だらけに思えてくる。