2月27日唐突に発表された全国の小中高校を休校 新型肺炎で首相要請 3月2日から春休みまでに対して、社会のあちらこちらに大きな混乱が生じ、悲鳴が上がっている。
いきなり調整が必要なことを何の調整もなしに、要請というお願いの体を取り、強制されることになった。
命じる(要請であっても)方もどうかしてると思えるが、それ以上に驚いたのは『みんな従うんだ』ということ。
組織の指揮命令系統の構造上従わざるを得ないとしても、これは大戦中の昭和を思わせるなと感じた。
そういう方は大勢いるだろう。
耳や目にすることはあったがよく知らずにいた戒厳令というワードが頭をよぎった。
印象はともかく辞書的に意味を確認してみた。
この解説に基づくと今回発動されたのは非常事態宣言のよう。
そうしたら、これまた突然にサンフランシスコでも非常事態宣言が出された。
新型コロナウイルス 米 サンフランシスコ市が非常事態宣言 #nhk_news https://t.co/VzyF8fTJvp
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年2月27日
その内容はというと、
サンフランシスコ市ではこれまでのところ感染が確認されておらず、サンフランシスコ湾周辺地域では感染のリスクは低いとしていますが、市民や旅行者に対して、感染を防ぐために手洗いを励行し、せきをするときは腕で覆うことや日頃から新型コロナウイルスに関する情報を収集するよう呼びかけています。
日本で発動されたものが実質的な非常事態宣言だとすると、サンフランシスコの非常事態宣言とずいぶん趣が違うことが分かる。
宮崎県知事時代に非常事態宣言を発動したことがある東国原英夫さんは今回のことを次のように見ている(連ツイの一部だけど。)
14)感染拡大した時、非常事態宣言を発令した。県民の皆様には多大なるご迷惑をお掛けし、県内経済は大打撃だった。しかし、口蹄疫ウィルスを県外に一歩も出す訳には行かなかった。もし、県外に出て野性動物等に感染すれば、国内の畜産は壊滅的打撃だった。 https://t.co/Bf3G6uPNIU
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) 2020年2月27日
県知事というのは県内の大統領だからこそ非常事態宣言ができたのだが、日本の首相は大統領ではないことと、日本には軍隊がないことになっているので非常事態法が存在しないので国として非常事態宣言ができないというか、何を言っても非常事態宣言に該当しないという変な状況なのだ。
日本には軍隊がないからか?非常事態法はありません。その代わり?… pic.twitter.com/D3AswqzpR2
— かんかん (@h2xE9aorhvMzFeR) 2020年2月17日
しかし、実は現行法でも対処は可能なのだ。
小坪先生はご存知ないとおもいますがね…
— あの男 (@noiepoie) 2020年2月21日
この新型インフルエンザ特別措置法には、緊急事態条項があるんですよ。で、いま、「自民党を除く」ほぼ全ての政党が、「これ使ったらいんじゃね?」って国会で政府に要求してんですけども、なぜか安倍政権はこの法律つかわないんですよねー https://t.co/w4JGvm1olo pic.twitter.com/kbs9hGY7kf
それはなぜか?
おそらく突然を装ってるが巧妙に仕組んだつもりのシナリオがあるのだろう。
新型コロナを前にして、真っ先に「緊急事態条項だ!改憲のチャンス!」と色めき立った事実といい、この件といい、「あれこれ無理を通すのに絶好の機会」と思っているのではないか。https://t.co/X1nULOG7p4
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) 2020年2月25日
そのシナリオに沿った出来事が今展開されているのだろうが、一つだけ読みを誤ったように感じられる。
突然の休校要請で学校の現場や子を持つ父兄を困惑のドン底に突き落としたのだ。
突き落とされた人々の中には、現政権を支持する大勢の学校の現場の方と政治に関心が無い無党派層や、あるいは関心はあっても投票は棄権していた方たちが大勢いるはずだが、そういう方たちの無関心や棄権という行動に変化を生じさせた可能性が高い。
つまり、今回の休校要請は、踏んではいけない寝てるトラの尾を踏んだのかもしれないのだ。
そう考えると、今後何が起きるのだろうかとワクワクする。
頭の中で広がる妄想は、まさに戒厳令前夜だ!