タイムラインを流れる二つの異なる話題を扱ったツイートを見て、これは結局同じことを意味してるんじゃないだろうかと感じた。
職業柄いわゆる「DV男」を多数観察しているが、彼らは暴力的であると同時に、多弁であり、議論好きであった(モラハラ体質)。
— 弁護士神原元 (@kambara7) 2020年3月2日
ツイッター上で、sexist達がやたら多弁で、議論好きで、モラハラ体質なのと同じである。
こんな連中と「対話をすれば分かりあえる」等と幻想を持ってはいけない。
「貧乏人はなぜ貧乏なのか」は社会学では重大なテーマだったが、その理由は今まで言われてきた「だらしないから、怠け者だから」ではなくて、実は「金勘定のストレスが強くて判断力が落ちるから」という行動経済学の最新研究結果をうまくまとめたノア・スミスの意見記事。https://t.co/ZPyPQhvNpH
— OKUYAMA Masashi (@masatheman) 2020年3月2日
リンクされてる英文記事の中で、わたしの印象に残ったのは次の一文。
Scarcity, he believes, begets stress, which leads to bad decisions, which creates even more scarcity.
大雑把な意味としては、『(物質的、金銭的な)欠乏感がつくるストレスが、間違った判断を導き、さらなる欠乏を生み出す』と書いてある。
わかり過ぎるくらい当たり前のことだが、そのことを『だらしないから、怠け者だから』と置き換えて理解していたのだ。
そして、そのことと最初に紹介したツイートが結びつくと、欠乏感を煽る多弁な人物から、欠乏感を解消できるかのように装った方向へ導かれ、結果的に搾取されることによってさらに欠乏感を増大させることになる、この場合は欠乏感は物質的、金銭的を越えて信用や信頼も奪い、愛や心にも欠乏感をもたらす。
欠乏感が厄介なのは、自分の外側に原因があるようで実は自分の内側に原因があるからだ。
外部に対する欠乏感は、そのまま心の欠乏感なのだ。
アメブロに多い
— 大鶴 和江@心理セラピー専門スクール運営 (@yourexcellence) 2020年2月28日
愛され妻とか
モテ妻とか
何もしなくても愛されるとか
ただ愛されるだけで月7桁とか
「愛される」に拘る
愛着障害による
自己愛性パーソナリティが多い
愛するのではなく
愛されることしか興味がない
自分だけの愛が欲しい
愛情欠乏感まるだし#愛されたい #自己愛欠乏感
欠乏感の原点には、人間同士のコミュニケーションがある。
コミュニケーションの原点には、『話せば分かる、分かり合える』という希望が前提として存在するが、それは同時に『暗示や錯覚』も生み出す。
『話せば分かる』と『暗示や錯覚』は結果的にすれ違いを生むのだが、欠乏感が生じてしまうとさらに『暗示や錯覚』を求めるようになるのは中毒や禁断症状を思わせる。
だから、そんな『暗示や錯覚』を巧みに利用しようとする人物が現れても全く不思議ではない。
投資や儲け話やお得話の周りには、暗示や錯覚を利用しようとする魑魅魍魎が罠を仕掛けている。
しかし、バカとハサミは使いようと言うように、『暗示と錯覚』も賢く使うことももちろんできるのだ。
警察官だった親父からの教え
— 母ちゃん👦(12)👧(3)👶(0) (@kaophooo614326) 2020年2月28日
無人の家でも玄関を開けたら大きな声で「ただいま!!!!!」。これだけで泥棒や変質者は「大人おるんか。無理か。」って思うらしいです!!!!!
休校中、子供を鍵っ子にせざるおえない親御さんぜひお子さんへーーー😭😭
SNSの普及で過剰にもてはやされるコミュニケーションだが、諸悪の根源でもあるのだ。
コミュニケーションを考える際に最初に願う『話せば分かり合えるかも』は錯覚で養老孟司先生の『バカの壁』では、「人間同士が理解しあうというのは根本的には不可能である。理解できない相手を、人は互いにバカだと思う」と説いている。
欠乏感の原点には、コミュニケーションを取ってはいけない相手とのコミュニケーションがある。
『バカの壁』の感度を上げて、コミュニケーションを取ってはいけない相手を見抜くことが欠乏感に苛まれないためには必要だ。