黒川広務さんが自粛期間中に賭け麻雀をしていたとすっぱ抜かれたことで世間は盛り上がっている。
黒川弘務東京高検検事長 ステイホーム週間中に記者宅で“3密”「接待賭けマージャン」 | スクープ速報 #黒川弘務 #スクープ速報 #週刊文春 https://t.co/UMqD2om757
— 週刊文春 (@shukan_bunshun) 2020年5月20日
昨日この話題がいきなり出てきたがこのニュースを見て、そう言えばと思い出したのがタイムライン上で見かけた次のツイートだった。
このツイートを最初に見たときにはフ〜ンと思う程度だったが心のどこかに引っかかっていたのだろう。
黒川氏はやはり何かを官邸に握られているのだろう。それが辞められない理由なのではないか?
— 前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民) (@brahmslover) 2020年5月18日
前川喜平さんのツイートを遡ると、
黒川さんも「辞めるに辞められない事情」があるんでしょう。「ここでお前ひとり降りたら、どうなるかわかってるんだろうな。お前のこれまでの旧悪をぜんぶばらすからな」と脅かされているんでしょうね。自業自得とはいえ、気の毒な晩節です。 https://t.co/uFn6gPyo64
— 内田樹 (@levinassien) 2020年5月10日
上記のツイートの前日の5月9日に「#検察庁法改正案に抗議します」が盛り上がり始めていた。
連日テレビを通じて見る黒川さんは不敵な笑みを浮かべる手強そうな人物に見えていたが、辞めたいのに辞めさせてもらえなかったと捉えると、不敵に見えた笑みは自嘲的な笑いに思えてくるから不思議だ。
賭け麻雀が行われたされるのは5月1日と5月13日。
普通に考えれば検察のトップが、しかも自分に向けられる世間の目が厳しい時期に取る行動としては謎や不思議が感じられる。
この行動を上級国民が好き勝手に行動してると見るのは表面的過ぎる気もする。
もっと生々しい人間ドラマがあると思った方が外野としては楽しめる。
前川喜平さんはこうも言っている。
僕の穿った見方:黒川氏は辞めたかった。しかし官邸との関係で辞められない事情があった。彼は辞める理由が欲しかった。だから自分の賭け麻雀を産経の記者にリークさせた。
— 前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民) (@brahmslover) 2020年5月20日
(・・・考え過ぎか?)
辞めたかった理由としてあげられるのは以下のようなものが想像されている。
黒川は、2016年9月から2019年1月まで
— 地球@相互支援フォロバ100% #MGWV (@aichikyu369) 2020年5月18日
法務事務次官だったのです。
がっつり森友、加計に関わっています。
全貌が明らかになれば逮捕される側なんです。https://t.co/Jxl5jLb17Y
これかな?
— そむたむ (@mz6sc54) 2020年5月18日
渦中の黒川検事長に関するダーティーな情報ーー暴力団幹部、警察関係、大臣経験代議士なども登場 https://t.co/J0uilyozvx
辞めたいのに辞められない流れの中に巻き込まれていたとすると、ブラック企業やブラックな環境から抜け出したいのに抜け出せない現代の闇が上級国民にも及んでいるという現実の厳しさを伝えているようにも感じられしんみりとしてしまう。
立場がどうであれ、組織の歯車として行動すれば誰の身にも起きても不思議がないのだ。
組織の歯車ではなくても、同調圧力や忖度という空気の力で動かされてしまうことは日本では珍しくないのだ。
黒川広務さんが、自発的に辞められないのならば、辞めさせられるように仕向けようと思っても不思議はない。
5月1日に賭け麻雀を行なってるが、同席した新聞記者は黒川さんの思いを知って集まっていたのか、それともただののんき君だったのかも興味がある。
全てが作戦だとすると、シナリオが描かれたのは4月なのだろう。
特にこの件に興味がない人には、調子に乗った上級国民が下手こいた事件としか映らないだろうが、見方を変えると哀しい人間ドラマに見えてくる。
不敵に感じられた笑みは、作戦進行中の思いが現れていたのかもしれない。