サービスを契約する時はモチベーションが高いので、契約するに当たって辞める時のことはあまり考えない。
モチベーションが継続する限り不都合は生じにくいし、ずっと続けるぞと思うからこそ契約するはず、だから一旦モチベーションが途切れると想定外の不都合に気付く。
場合によっては契約時には明記されてない不都合すら後に発生することもあるだろう。
サブスク解約しやすく 改正消費者契約法が成立、情報提供努力義務に
「医療相談ができるサイトのサブスクで解約をする方法が見つけられない」「音楽配信サービスのサブスクで、電話でしか解約できないのに電話がつながらない」といった相談が寄せられている。
辞めたいのに簡単に辞められないというのは現代の契約ごとの特徴で、ブラック企業を退職し難いことに似ている。
その一方で、サービス運営側はいとも容易くサービスに見切りをつけることは少なくない。
サービスが有料であろうと無料であろうと。
アナログなサービスは、辞めた場合の不都合は辞めて以降の将来や未来に影響するだけだが、デジタルなサービスには想定外の過去にも波及するものもある。
ちきりんさんが
— 漫画家一星(イッセイ) (@mangakaissei) 2022年5月25日
はてなブログを使う理由ですね。 https://t.co/91uvbXr749
信頼は、意外と地味なところに宿るのだと改めて実感する。
はてなのブログを始めとしたサービスは流行を過ぎて、良く言えば安定した状態だが、実際には新しいサービスにユーザーを奪われてる状態と言えるかもしれない。
これから新規にデジタルのサービスを契約する場合は辞め時の想定や、突然のサービス終了を想定して契約する必要がある。
ビジネスの世界では定番となったイノベーター曲線だが、解釈の意味合いが変化してるように感じられる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/普及学
アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にあるのがキャズムと呼ばれる普及の障害とされてるが、そのサービスが真に安定してるかどうかの壁はレイトマジョリティが握っているかもしれない。
今の日本では、流行に遅れ気味に、流行が定番になったことを確認して乗るレイトマジョリティが最も賢い選択ができるのかもしれない。
GAFAがこれだけ無敵の存在になれたのは、GAFAの優秀性もあるがそれ以上にライバルの脱落の結果レイトマジョリティの受け皿になれたからだろう。
今は昔以上に、新しいものに初期の段階で手を出すことは人柱という時代になっている。
ダメなサービスはレイトマジョリティには何の波及効果を及ぼさずに消えて行くのだ。
皆んながやってるから安心して参入するのがレイトマジョリティ、レイトマジョリティを掴めないサービスを大事なメインにしてる人は、それがリスクだと知った方が良い。
今は、はてなを選んだことは正解だったと言えるかもしれない。