興味深い記事を紹介するツイートがあった。
Yahoo! JAPANが「一部の身体的特徴をコンプレックスであるとして表現することは差別意識を温存・助長する」として、「コンプレックス部分を露骨に表現した広告」の掲載を禁止した新基準の運用を開始。
— 平石直之@ABEMA Prime (@naohiraishi) 2020年9月6日
“コンプレックス商材”の広告にメス
業界は追随する? #アベプラ https://t.co/RIoCXHCe2n
コンプレックスは、あらゆる分野で前向きなモチベーションの源泉となり得るので、人によっては武器になるが、前向きにならずに後ろ向きに作用することもある。
出来ないことがコンプレックスの場合は、出来るようになりたいというモチベーションが刺激されることは一般的には前向きなものと考えられるが、自分の外見がコンプレックスの場合は微妙になる。
だからこそ上記のような記事につながるのだ。
外見というのは、ファッションであっても顔や身体であっても第一印象に大きく影響するので、何かしらの評価につながる。
そのような評価の中でも悪い意味での差別に通じる価値観がルッキズムと呼ばれる。
外見で差別されるという経験や過度の被害妄想がある人は、外見さえ良ければと思うかもしれないが、実は外見が良くても救いにならないことは多いのだ。
そのようなことを指摘するツイートがあった。
ルッキズムのWikipedia
— クロノ (@Kubozukakaka) 2020年9月6日
これ線引いたところの最後の一文が凄く大事だと思うね。ルッキズムの頂点に位置していたような俳優でも自殺しちゃったんだし。
整形で幸福度が上がるという風潮に少し疑問に感じてしまう。 pic.twitter.com/iqzF9x4OTW
Wikipediaのルッキズムを読むと、外見による差別は、教育の場や裁判の場ですら見過ごせないレベルで発生してると受け取れる。
外見が第一印象に大きな影響を与えるだけではルッキズムは大きな問題にはならないはずだ、なぜなら第一印象なんて簡単に覆るものなのだから。
しかし、ルッキズムが問題になることが増えてるということは、第一印象を覆す機会やチャンスを得られないままの人が多いからなのかもしれない。
ビジネスにおけるプレゼンでも、最初の3分で成否が決まると言われる。
だとすると、プレゼンの中身そのものよりも、プレゼンターの外見や表情が与える第一印象でプレゼンが決まってることになる。
そんなバカなと言いたいところだが、然もありなんとも思える。
以前聞いた話でこんな話があった。
結婚を含めて大事なパートナーを選ぶ際には、必要となる条件を満たした上で、相手が健康であることが重要で、健康であることを証するためには今だったら健康診断で判断できるが、健康であることは顔や身体が整っているかどうかで判断することがあったという話。
合理的な基準を持ち合わせない時代には、健康で免疫力が高い人は美形であると思われていたらしいという話。
こういう感覚は、DNAのレベルで染み付いていても不思議はない。
美形にこだわるのはDNAのせいかもしれないのだ。
男女問わず、自分のパートナーに美形を望む人は意外に多いが、現代では相手に望むだけでなく自分自身も美形になりたいと望む人が増えているのだろう。
どのような姿形が美形とされるかはその時代によって変わるのだろうが、現代の生まれながらに美形とされる人は外見に関してコンプレックスを持ってないが故に、男性であろうと女性であろうと性格の良さも持ち合わせているような気がする。
コンプレックスが動機やモチベーションになる人は、心の底に黒いものを秘めていても不思議はない。
ルッキズムを克服しようと自分の顔や身体に手を加える人は増えてるかもしれないが、そのような人達は最後に性格でふるいにかけられる。
性格の悪い美男美女には要注意かもしれない。