とてもリアルな夢だった。
6時過ぎにそろそろ起きようかなと思ってから実際に起きるまでの20分くらいの間に見た夢。
普段のわたしは、大事なものを持っている場合、身体のそばから離さないようにしているのだが、夢の中でちょっとだったら良いかと自転車(なぜかママチャリに乗っていた)の前カゴにバッグを置いたまま少しだけ離れたのだ。
ふと振り返るとバッグが盗まれてる最中だった、慌てて追いかけるが全く追い付かず、奪われた財布やキャッシュカードや免許証その他のことを考えて落ち込んでいる時に目が覚めた。
夢で良かったと思うと同時に、なんでこんな夢を見たんだろうかと考え始めたが、ひとつだけ心当たりがあった。
前日に酒気帯び運転で捕まった山口達也さんのニュースのせいだと心当たった。
理由はともかく、酒を断つと宣言していてそこに向かっていたはずなのに、常習を伺わせるほどの量の酒を飲んで事故を起こしたというニュース。
最初は、ほんのちょっとだけ心に吹いたすきま風のせいだったのかもしれない。
すきま風に吹かれて行動したことが法に触れたり、後ろ指を指されることにつながるのは悪いことだが、そうでないなら悪いとは言えない。
プロのスポーツ選手などが、毎回決まった動作をすることをルーティンと呼ぶ。
一般人でも、靴下を履く時に右から履くか左から履くかをルーティンにしてる人がいる。
このようなルーティンは、ジンクスとも呼ばれる。
一種の縁起担ぎだと言えばそれまでのものだ。
大事なことは、ルーティンやジンクスを行わずに失敗した場合のショックや後悔が大きいことだ。
まさに、取り返しがつかないのだ。
ルーティンやジンクスが関係なく取った行動で失敗した場合には、おそらくその失敗をきっかけにして自分なりのルーティンやジンクスを反省として設けるような気がする。
最初は、縁起担ぎとして始まったルーティンやジンクスであっても、それが定着する場合には縁起担ぎを越えた処世術に高まっているはずなのだ。
そんな時に心にすきま風が吹き込むのだ。
自分なりのルーティンやジンクスを持っている人は、絶対に例外を作ってはいけない。
失敗することなんてどうってことないが、ルーティンやジンクスを破ったために失敗したとすれば後悔先に立たずだ。
後悔先に立たずは、想像するよりはるかに辛いはず。