今に始まった変化ではないだろうが最近特に感じることを書いてみたい。
独断と偏見に近いかもしれないが。
わたしは昔、オートバイや車をチューニングと称していじることが好きだった。
そんな時、自分のイメージを固めるためのプロトタイプを作るための素材やベースをホームセンターを物色しながら選んでいた。
本来の用途から離れた使い方をすることがほとんどなので、棚を隅から隅まで物色することが多かった。
オートバイや車に使う場合、どこに使うかによっては素材としての強度も問われるので、ホームセンターで選ぶ場合の多くはファッション用途が多くなるのは必然だった。
オートバイや車から興味がなくなっても、興味あるものはブサイクでいいからまず自作したいと考えるクセはこのように培われたと感じる。
だから、暇な時などホームセンターに行くのは大好きで、今でも続いている。
一方100均に対するイメージはと言うと、ホームセンターに並んでる商品と比べて論外だという先入観からスタートしている。
デザインを決めるだけのプロトタイプのつもりであっても役不足を感じ、安かろう悪かろうと思い続けていた。
しかし、21世紀に入ると100均の商品とホームセンターの商品の間の品質としての差が縮まり出したことが感じられるようになってきた。
わたしの中では、強度や寿命が問われないならば、どちらでも同じに感じられるようになってきた。
このような変化は、世間の多くの方が感じているだろう、だとすると、ホームセンターの売上は100均に相当食われているはずだ。
いつの頃からか、ホームセンターに対して『以前はもっとたくさん商品があったはずだけどなあ』と思うことが増えてきた。
自分が興味ないものにはなかなか気付かないのは当然だが、最近今さらながら気付いたことの一つに、そういえば家具のコーナーが広くなってるなということがある。
家具の分野では高級家具の大塚家具が苦境に立ち、リーズナブルなニトリが絶好調のように、リーズナブルな方向へのシフトが目立っている。
100均に浸食され始めたホームセンターが家具やインテリアの領域に活路を見出し始めているのは、商品単価や商品管理の点でもメリットが大きいのだろうと感じられるが、待てよと思い出したのが、老舗のホームセンターの多くは創業が家具販売が多かったなということ。
一度は手放したかに見えた領域を再び取り返しているともいえるのだ。
わたしのように、アイデアやイメージを形にするためのプロトタイプを作るための素材やベースを選ぶ場合、絶対的な強度が問われないなら100均の方が探し甲斐がありそうだ。
特に売り場が大きな100均の店舗には思わぬお宝があるかもしれない。